TAJIHM の 兵庫の山めぐり <沖縄県の山 
 
黒石ムイ    ぐるしむい 132m 久米島町(沖縄県)
 
1/2.5万地図 : 久米島
 
【2024年2月】 2024-17(TAJI&HM)
 
   黒石森公園より  2024 / 2

 久米島の地図を眺めていると、北東の位置、下阿嘉地区の近くに黒石ムイの名を見た。三角点は無く標高132mだけが描かれていた。三角点が無いため点の記は無く、ネット情報も皆無だった。この時点では登る気は起きなかったのだが、久米島を訪れて1日のこの日はだるま山、トンナハ山、フサキナ山と三山を登っても、まだ14時前だった。直前にヤブ山のフサキナ山を登ったことで、久米島のヤブ山には抵抗が無くなっていた。残りの時間でもう一山登ろうと考えたとき、改めて地形図でフサキナ山の周辺を眺めてみた。そして目に付いたのが黒石ムイだった。ごく近くを林道が走っており、林道と山頂との標高差は40メートルほどでしかなかった。これなら厳しいヤブコギであっても、山頂に立てそうだった。何と言っても黒石ムイの名に惹かれた。県道242号線を走って下阿嘉地区に入ると、阿嘉黒石林道の標識が現れて、スムーズに林道に入って行けた。なお黒石は「グルシ」と呼ばれているようだった。黒石ムイから見て北麓の位置まで車を進めると、広い駐車スペースが現れた。山頂に一番近い位置でもあったので、そこに駐車とした。先ほど登ったフサキナ山はヤブ山とあってパートナーは登らなかったのだが、この黒石ムイもどうやらヤブ山のようだった。またもやパートナーは登る気が無いとのことで、この山も単独で向かうことになった。取り付いた辺りは軽いヤブコギで歩けたが、すぐにヤブはきつくなってきた。リュウキュウチクが多く混じる雑木ヤブだった。大きな岩が現れてそれを巻くと、リュウキュウチクのヤブは一段ときつくなった、そのリュウキュウチクをかき分けていると、当然のように眼の前に巨岩が現れた。巨岩は黒々としており、それが黒石の名になったのではと思われた。どうやらその岩の上に上がれて、好展望が期待出来そうだった。そうと分かるとパートナーを誘いたくなった。そこで巨岩を前にして、一度戻ることに下。車に戻ってパートナーに好展望が期待出来ることを告げると、今度は乗り気だった。二度目のヤブコギをして巨岩の前に出ると、登れそうな所を探った。右手側に回り込んで登れそうな位置を見つけると、よいしょとばかりに岩の上に立った。パートナーは引っ張り上げた。そこは期待通りの大展望地だった。眼前に海岸線とどこまでも続く青い海が広がっており、その胸の空く眺めに魅入ってしまった。但し岩にしがみついての眺めだった。その黒石の位置は山頂では無く、背後が一段高かった。登るとき以上に慎重に黒石から下りると、パートナーを黒石のそばに残して山頂に向かった。ひたすらリュウキュウチクのヤブコギだった。それでも4分ほどで山頂に立った。そこもすっかりリュウキュウチクのヤブで、山頂に立ったとの感慨だけだった。すぐに黒石に戻ってパートナーと合流した。後は往路を引き返したのだが、適当に下ったこともあって少し右手に逸れてしまった。それでも下るとあって10分ほどで林道に下り着いた。そこは取り付き点からは東に数十メートルしか離れていない位置だった。
 下山後に阿嘉黒石林道の続きを走って東に向かうと、黒石森公園が現れた。そこは展望地で黒石ムイと同じく東の海が眺められたが、振り返ると黒石ムイの姿を見た。そこには黒石が小さな岩として眺められた。
(2024/2記)
<登山日> 2024年2月1日 14:23駐車地点スタート/14:32黒石のそばに出る/14:43駐車地点再スタート/14:47〜56黒石/15:00山頂/15:10駐車地点エンド。
(天気) 快晴。山頂の気温は24℃。風はほとんど無し。視界は良かった。
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黒石ムイの北斜面、林道の路肩が広くなっている所に車を止めた 駐車地点のそばから北斜面に取り付いた ごく緩やかな斜面だった 軽いヤブコギ程度で登って行く
スムーズに歩ける所もあったが、次第にヤブの度合いが増してきた 大きな岩が現れて、そこは左手を回り込んで進んだ その先はリュウキュウチクが増えてきた リュウキュウチクをかき分けていると、いきなり目の前に巨岩が現れた
黒っぽい巨岩だった この岩から黒石ムイの名が付いたのではと思えた 巨岩は登れそうに思えたので、一度駐車地点に戻ってパートナーを誘った 今度は二人で向かった 再びヤブコギで登って行く
巨岩の前に戻ってきた この正面側は登れそうになかったが、右手に回り込んで登れそうなポイントを見つけた よいしょとばかりに岩の上に上がると、期待以上の展望が待っていた

岩の上は大展望地
だった 北から東、
南東にかけてを眺
めた

右手に見えている
のは仲里漁港の辺
りだった

上の写真の左手、
北西から西にかけ
てを眺めた
足下の海を眺めた 仲里漁港の方向を眺めた
黒石ムイの山頂を見上げた 黒石との標高差は十数メートルだった パートナーが岩にしがみつくようにして座っている 黒石から下りると、パートナーを残して山頂に向かった ひたすらリュウキュウチクのヤブコギだった
短時間で山頂に着いたが、そこもリュウキュウチクがびっしり生えていた すぐに引き返して、黒石のそばでパートナーと合流した 後は適当に下って林道を目指した
林道に下り着くと、駐車地点までは僅かな距離だった 下山後に黒石森公園に立ち寄った 公園からは黒石ムイが眺められて、黒石も分かった
黒石の辺りを大きく見る 翌日に比屋定バンタを訪れると、そこからも黒石ムイが眺められた 左の写真に写る黒石ムイを大きく見る