TAJIHM の 兵庫の山めぐり <沖縄県の山 
 
シガマ森 141.2m 国頭村(沖縄県)
 
1/2.5万地図 : 名護南部
 
【2022年12月】 2022-190(TAJI&HM)
 
   名護市喜瀬より  2022/ 12

 2022年12月の沖縄山行は三角点巡りを主眼に置いていた。事前調査で名護市周辺の山域を眺めていたとき、喜瀬ビーチの辺りでごく低山ながらも、地形図からでもいかにもトンガリ山ではと推測される山が目を惹いた。標高は141mでしかなかったが、三角点ピークでもあった。そこでネットに情報はないかと調べてみたが、登山に関する情報は得られなかった。点の記を参考にするしかなかった。その点の記では北麓側から小径があるようだった。 向かったのは山行四日目の24日のこと。この日は朝からどんよりとした曇り空だった。大川橋のそばを通って140mピークの南麓側に着くと、そこにいた畑仕事をしている人に山のことを尋ねてみた。地元でも140mピークは点名と同じ「シガマ森」と呼んでいるようだった。但し登山道は無いとのことだった。なお点の記に書かれていた水路を跨ぐ橋は。今立っている位置の先にあるとのことだった。駐車地点に関しては、その人の畑のそばに置いていてもかまわないと言われたので、好意に甘えることにした。まずは水路の小橋を渡ると、言われた通りにその先には道は無く、単なるヤブだった。ただヤブは密になっていなかったので、真っ直ぐ山頂を目指そうと斜面に取り付いた。麓に近い辺りはかつては畑だったようで、石垣が残っていた。暫くは軽いヤブコギだった。かつての小径の痕跡を見ることがあったが、すぐに消えてしまった。中腹辺りからは急斜面になってきたが、それと共に周囲はリュウキュウチクのヤブとなってきた。その笹ヤブの空いている所を探りながら登るのだが、それでもけっこうきつい登りだった。気温の低い冬場だからこそ登れていると思った。その笹ヤブは長く続き、山頂が近づいて漸く抜け出した。そして小径の痕跡を辿ってようようの思いで山頂に着いた。山頂はごく狭い範囲だけ開けており、そこに四等三角点(点名・シガマ森)を見た。ごく小さい山ながら、苦労の末で立ったことで達成感があった。ずっとヤブだっただけに山頂展望は期待していなかったのだが、海の方向に少し展望が得られた。また登れそうな木があってそれに登ると、背後の尾根も望めて、南西方向には恩納岳も分かった。立っているのがやっとの山頂だけに、すぐに下山に移った。下山は往路を戻ったつもりだったが、ヤブ山とあって下り易い所を選ぶうちに少しずつ右手に逸れてしまった。それでも笹ヤブを抜け出した後はGPSで軌道修正して、ほぼ往路ルートに戻ってきた。但し水路の位置に出るとそこに小橋を見なかった。水路ぐらい適当に越せるだろうと水路に沿って西に歩いたのは間違いで、水路の壁は高く越せそうな所は現れなかった。改めて水路に沿って東へと歩いて小橋の位置に出た。10分ほどムダ歩きをしたようだった。とにかく大変なヤブコギ登山となってしまったが、しっかり達成感を持てたシガマ森だった。
(2023/1記)
<登山日> 2022年12月23日 9:27駐車地点スタート/10:05〜28山頂/11:03水路のそばに出る/11:13駐車地点エンド。
(天気) 曇り空。山頂の気温は12℃。風が強く吹いていた。視界は良かった。
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農道を走ってシガマ森の北麓側に着いた 今立つ位置の真っ直ぐ南が、目的の小橋だった あぜ道を歩いて行くが小橋があるようには見えなかった
希望通り小橋を渡ることが出来た 小橋の先に道は無く、単なるヤブだった 石垣を見たので、山裾は以前は段々畑のようだった
歩き易い所を探りながら登った 軽いヤブコギだった リュウキュウチクが現れ出すと、ヤブはきつくなった 小径の痕跡が現れるも、長くは続かなかった
前方に山頂を見ることがあった 厳しいリュウキュウチクのヤブが暫く続いた 冬だからこそ登れると思えた 笹ヤブを抜けてもヤブだったが、尾根を追えるようになった
山頂が目前になったとき、突然と言った感じで展望が現れた 北西に本部半島の尾根を見る 展望地の先が山頂だった そこだけがごく狭い範囲ながら開けていた 周囲はすっかりヤブだった 四等三角点(点名・シガマ森)を見る

山頂の手頃な木に
登ってみると、南
西の方向に恩納岳
が望まれた

左の写真に写る
230mピークの
左に見えていたの
は、ガラマン岳と
呼ばれる254m
ピークと思えた
山頂手前の展望地に立って、改めて本部半島を眺めた 左の写真の右に続く風景を見る 右端に写っているのは名護岳だった
下山のため再び笹ヤブに突っ込んだ 笹ヤブ帯を抜けて、漸く軽いヤブコギ程度となった 石垣の位置まで下りてきた
段々畑跡は、けっこう段差が大きかった 漸く水路の位置まで下りてきた 振り返って石垣を見る
水路ならどこでも越せるだろうと西に歩いたのが間違いで、水路の壁は高く渡れそうに無かった 結局、小橋の位置に戻ってくることになった 10分ほどムダに歩いてしまった 小橋を渡っていると、駐車している車が見えてきた