TAJIHM の 兵庫の山めぐり <沖縄県の山
 
運玉森    うんたまむい 158.1m 西原町・与那原町
(沖縄県)
 
1/2.5万地図 : 与那原
 
【2011年12月】 2011-126(TAJI&HM)
 
   南西側の麓より  2011 / 12

 運玉森は西原町と与那原町の境に位置しており、丘と呼ぶのが相応しいごく小さな山ながら、山頂展望が素晴らしいと、新・分県登山ガイド「沖縄県の山」に紹介されている。但し、小山だけに10分もあれば山頂に立てるとのこと。そこで那覇空港に近いことでもあり、帰宅日の空港に戻る途中で立ち寄ろうと考えたのは、2011年12月に第3回目の沖縄本島への山行に向かってのことだった。
 初日はヤンバルの森の山、2日目は本部半島の山を登って、登山としては楽しかったものの、二日共に雲の多い空で、ときおり陽射しが現れると言った感じだった。また気温も15℃以下と、少し寒さを感じさせられた。そして3日目は帰宅する日。昼の飛行機のため、ちょうど運玉森にしか寄れないと言えそうだった。その3日目は快晴で朝を迎えた。庭付きのコテージ風のホテルに泊まっていたのだが、その庭からは青空の広がる下に、くっきりと本部半島の山並みが眺められた。この快晴で運玉森だけなのは少々もったいないと思えたが、それは仕方のないこと。その運玉森の問題点は、うまく登山口に着けるかだったが、市街地に近い山でもあるので、カーナビを正しくセットすれば、ほぼ近くまで行ってくれそうだった。そこでレンタカーのナビを運玉森の南西、登山口があると思われる辺りにセットして、ホテルを9時前に離れた。許田ICに入って順調に南下し、南風原北ICで降りる。カーナビのままに与那原町に入り、与那原変電所のそばを通り過ぎると、前方に見えてきた丘が運玉森のようだった。その辺りは少し標高があるのか、見た目は50m程度の丘だった。ずんずんと奥に進むと、緩い坂を上るようになり、畑のそばを通るようになった。そして下り坂に変わってきた。その辺りで畑仕事をしている人がいたので、運玉森について聞いてみた。すると、そばの脇道に入った先に階段があり、そこが登山口とのことだった。カーナビだけを頼りに来たのだが、どんぴしゃりで着いたようだった。与那原町の空も快晴で、良く澄んでいた。車をどこに止めるかだったが、その辺りは道幅に少し余裕があったので、思いっきり路肩に寄せると、何とか他の車が通行出来るだけの幅を残せた。支度を整えて脇道に入る。坂道になっており、すぐに車止めがあって、その先は少し滑り易くなっていた。その坂を慎重に登ると、右手にコンクリート階段が現れた。コンクリートの壁には三角点があることを示すのか、△記号が描かれていた。そこが登山口のようだった。階段はすぐに終わって、その先は土道の坂だった。けっこう急坂の上にぬかるんでおり、張られていたロープを掴んで登った。いきなりしっかりと登る感じになった。ぬかるみが終わると草も被さって、けっこうヤブ道と言えた。快晴とあって気温は20℃ほどあり、登っているとすっかり春の感じで、申し分のない暖かさだった。すぐに背中が汗ばんできた。その急坂登りも数分で緩やかになり、ヤブの感じは無くなって歩き易くなってきた。そしてその先で開けてきたと思うと、そこが運玉森の山頂だった。山頂は狭い範囲で開けており、中央に四等三角点(点名・運玉森)を三角点標識と共に見た。山頂は陽射しに包まれてすっかり明るく、春たけなわの山上にいる感じだった。展望は360度とはいかないものの、東に太平洋と与那原町の市街地、南西に南風原町の風景と、十分に広い展望を楽しめた。また3日目にして、ようやく沖縄の冬の暖かさを甘受出来た思いだった。下山はすんなりと引き返すと、駐車地点まで7分だった。運玉森にすんなり着いたことで、予定通りに11時までにはハイキングを終了し、那覇空港へと車を走らせた。
(2012/3記)(2018/1写真改訂)
<登山日> 2011年12月26日 10:08スタート/10:16〜28山頂/10:35エンド。
(天気) 快晴で朝を迎えた。スタート時は、少し雲が現れた程度だった。気温は19℃、少し吹く風が爽やかだった。視界はクリアで、南国の空だった。
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この日は快晴だった 朝にコテージの庭に出ると、本
部の山並みがくっきりと眺められた
ナビに従って走ると、すんなりと運玉森の登山口そばに着いた 駐車地点より西を見ると、沖縄道の西原JCT辺り
の風景が眺められた
駐車地点から登山口に繋がる車道を見る 上り坂の車道には、車止めの柵があった 柵を通って歩いて行く
右手に階段が現れる そこが登山口で、階段の壁に三
角記号が書かれていた 
階段の先はすぐ土道となったが、急傾斜の上に滑り易
かった パートナーは手ぶらで登っていた
急斜面を登りきると、沖縄らしくクワズイモを見るよ
うになった
きれいな小さな花が咲いていた それは園芸種のランタナのようだった 山頂が近づくと、周囲が眺められるようになった

 山頂に立つと、そこ
 はすっきりと開けて
 いた


   山頂の四等三角点
   を見る
 
山頂からは北東方向の眺めが一番良かった 西原町の市街地が広がっていた 中城湾の先に与勝半島が見えている
上の写真の右端に見えるのは地名崎だった 山頂からは南西方向の眺めも良かった 南風原町の方向だった
上空に白い雲が浮かぶ 下山は往路を引き返す ロープを掴んで急坂を下る 車道に出ても濡れている所は滑り易かった