2017年12月に久々に沖縄を訪れると、8日は強風の中で本部町のカルスト地帯を訪れて本部富士とデーサンダームイを登った。そのハイキングで分かったことは、カルスト地帯には遊歩道が作られておりカルスト風景を楽しめるハイキングエリアになっていることだった。同じスタイルの案内板が要所要所に立っており、それを見るとこれまで知っていた本部富士(ミラムイ)とデーサンダームイ、ウフグシクムイ以外のカルストの山にもギマムイ、ヘービラムイ、テークムイと名前が付いていた。そのカルストの山は麓から見上げるよりも山上からの方がよりはっきりと分かり、デーサンダームイに登ったときに他にも円錐カルストの山があることが良く分かった。それと気になったのが南麓の広場だった。きれいに整備されており、そばにカルストの岩も見えていた。デーサンダームイから駐車場に戻って来ると時間はまだ15時前だったので、広場だけでもどのような所なのか確認することにした。駐車場を離れて町道を南へと走ると広場に近づけそうな枝道を見たのだが、それは車が通れる道幅はあるものの遊歩道とされていた。遊歩道とは言っても車も通れるのではと思え、その幅広の道に車を進めるとやはり遊歩道だったようで、ベンチが置かれた位置から先は階段になっていた。そこでベンチのそばに車を止めて、後は歩くことにした。階段を下って行くと再び広い道となり、その先で儀間地区を通る町道に合流した。その合流地点の間近が広場だった。広場に入るとそこに建っていたのは「北ぬ方御嶽(にぬふぁうたき)」の管理棟で、そばにはカルストの小さな岩山があった。そこが「北ぬ方御嶽」で、デーサンダームイからも見えていた岩山だった。近づくと厳かな雰囲気が漂っていた。案内板には「たくさんの神々が降臨しています」と書かれていた。また「参拝をして神様よりパワーをいただいて下さい」とも書かれていた。その「北ぬ方御嶽」を参拝すると引き返し始めたのだが、そこにもカルストの案内板があり、そばの山はカンスイムイとなっていた。そのカンスイムイに作業道が付いていた。入ってよいか、また山頂へ行けるのか分からなかったが、既に登りたい気持ちが起きていたことでもあり、行ける所まで登ってみることにした。その登る途中で南に姿の良いカルストの山が眺められた。それはデーサンダームイの山頂からも良く見えていた山で、ギシキリムイではと思われた。作業道はどんどん登れて、途中で車に出会った。車には誰もいなかったが、その持ち主と今少し先で出会った。地元の人のようで、山頂まで道は続いているとのことだあった。また山頂を是非訪れて下さいとも言われた。安心して先へと向かうと作業道は山道となり、その辺りより周囲はカルスト地形となった。そして歩き易いまま山頂到着となった。カンスイムイは地図で見ると、等高線だけの190mピークのようだったが、高い木が無いとあって他のカルストの山と同じく素晴らしい展望地だった。強風を受けながらだったが、その山頂からの展望を十分に楽しんだ。デーサンダームイよりも低いとあってデーサンダームイが大きな姿で眺められた。また南西には瀬底島も眺められた。偶然ながらも新たなカルストの山を登れたことに満足して山頂を離れた。そして駐車地点へと戻って行った。
(2018/1記)(2020/4改訂) |