TAJIHM の 兵庫の山めぐり <沖縄県の山 
 
本部富士 (ミラムイ) 250.3m
 
ウフグシクムイ 237.0m
 
 
1/2.5万地図 : 仲宗根 本部町(沖縄県)
 
【2023年12月】 2023-225(TAJI&HM)
 
    《本部富士》 ウフグシクムイより  2023 / 12 《ウフグシクムイ》 本部富士より  2023 / 12

 2023年12月の沖縄山行二日目は、本部町の円錐カルスト地帯で小山を登ることにした。この日は終日曇り空の予想だったが、9時半に山里地区に着くと雲は多いものの青空が見えており、ときおり陽射しを受けた。すぐに向かったのはジマジョウムイで、標高150mの小さな山であり、地図では山頂まで実線の道が描かれていた。そのためごく簡単に山頂に立つことが出来た。そのジマジョウムイの山頂で天気が一気に変わった。すぐに曇り空となり小雨まで降ってきた。その小雨が止んだタイミングで下山に移り、車に戻ると円錐カルスト遊歩道利用者駐車場へと移動した。その駐車場で天気が良くなるのを待つことにした。曇り空は変わる様子は無く、むしろ小雨のぱらつくことがあった。その空の色が少し明るくなってきたとき、車の中でじっとしているのも何なので、集落内を散策することにした。小径を東へと「くしまがやぁ農園茶屋」のそばまで歩いて戻って来ると、雲の色はだいぶ薄くなっていた。その空が更に明るくなるのを期待してウフグシクムイ登山をスタートさせた。駐車場に着いてから30分ほど経っていた。始めにカルスト遊歩道を歩いて行く。前2回のウフグシクムイ登山では、ウフグシクムイの東麓側を通る遊歩道に入って、南側からヤブの斜面を登っていたが、その2回目の登山で登山コースを見つけて、その登山道で下山していた。そこで今回は北東麓側からのその登山道を登る予定にしていた。遊歩道を中間地点まで歩くと、右手側に本部富士コースの登山口を見た。本部富士には過去4回登っていたが、いずれもそこからでは無くその先の階段途中から始まる登山コースを登っていた。そこで今回はウフグシクムイを登った後、そのまだ歩かぬ新コースで本部富士を登ることにした。遊歩道を終点まで歩くと十字路に出た。今少し直進してから左手の道に入って、ウフグシクムイの北斜面に近づいた。数軒の民家の前を通り過ぎると、右手にウフグシクムイの登山口が現れた。そこには何の標識も無かった。細々とした登山道だったが、目印テープは点々と続いていた。ヤブっぽさも険しさもある登山道で、ときにロープに掴まり、ときに岩に手をかけて登った。とにかく目印を見失わないように登って行く。空ははっきりと明るくなっており、陽射しを受けるようになった。山頂が近づくとヤブの感じが強くなってきた。見覚えのある深い穴のそばを通って平らな所に出ると、程なくウフグシクムイの山頂に到着となった。上空はすっかり晴れており、澄んだ青空が広がっていた。風の強い山頂でもあった。以前よりも草ヤブの度合いは強くなっており、四等三角点(点名・上城森)は草に隠されていた。気になってその草を刈って四等三角点を顕わにした。そばの小岩の上に立って展望を楽しんだ。八重岳の方向は雲が広がっていたが、明るくなった伊江島や本部富士が眺められた。少時の休憩を済ませると、往路コースを忠実に戻った。ひたすら目印テープを追いながらで、足下には十分に注意を払う必要があった。それでも20分ほどで遊歩道入口に戻ってきた。そして遊歩道を引き返して本部富士の登山口に向かった。ところで前回まで登っていたコースの登山口が分からなくなっていた。階段の途中にあったはずなのだが、標識はなくなっており登山道があった辺りはヤブに戻っていた。新登山道に入ると、はっきりとした道であり易しく歩いて行けた。上り坂に入ってもヤブの所は無くスムーズな登りだった。目印テープも点々と付いていた。ウフグシクムイとは段違いの登り易さだった。山頂が近づくと鋭い石灰岩の岩場が現れて、そこは慎重に登った。一つ気になったのはその岩場に限って目印が無かったことだった。それでも登る方向が分かっているので足を止めることも無く登ると、登山口から16分で山頂到着となった。旧コースよりも10分ほど早く山頂に着けたようだった。その山頂がウフグシクムイよりも風が強かった。陽射しの下では20℃近くあったのだが、けっこう肌寒さを感じた。その風に耐えながら山頂展望を楽しんだ。見覚えのある山頂展望ながらこの日の海の色は一段ときれいで、そこに伊江島が浮かぶ風景は何度見ても飽きない眺めだった。下山は往路コースを戻るのみ。目印の無い岩場もコースを外れるようなことも無く下れて、樹林帯に入ると後は目印テープを追って下った。そして山頂から15分で遊歩道に戻ってきた。新登山道は旧登山道と比べてずいぶん歩き易くなったとの印象を受けた。後は遊歩道を歩いて駐車場へと戻った。駐車場に着くと、晴れていた空は再び曇り空に戻っていた。
 ところでウフグシクムイの点の記を見ると、点名の上城森に「じょうじょうもり」のルビが振られているのだが、沖縄での読み方が「ウフ・グシク・ムイ」ではと思われた。
(2024/2記)
<登山日> 2023年12月22日 12:08駐車場スタート/12:10遊歩道入口/12:30ウフグシクムイ登山口/12:50大穴/12:57〜13:16ウフグシクムイ山頂/13:37ウフグシクムイ登山口/13:52本部富士登山口/14:08〜18本部富士山頂/14:33本部富士登山口/14:47駐車場エンド。
(天気) 曇り空だった。その雲の色が薄くなったのを見てスタートする。ウフグシクムイの登りを続けるうちに青空が広がってきた。山頂に立ったときは、晴れと呼べる空になっていた。樹林帯の気温は14℃。ウフグシクムイ山頂の気温は17℃だった。但し風の強い山頂だった。視界は良かった。本部富士の山頂でも晴れだった。気温は17℃で、風が一段と強かった。遊歩道を戻るうちに、再び雲の多い空となってきた。
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「円錐カルスト遊歩道利用者駐車場」に着いた 上空は薄黒い雲が広がっていたので、今少し天気が良くなるのを待つことにした 空が幾分明るくなってきたのを見てハイキング開始とした

円錐カルスト遊歩
道に入った

遊歩道は緩やかな
道だった
遊歩道は土道になった 石畳になっている所もあった 左手にデーサンダームイの登山口を見た
右手に本部富士の新登山口を見るも、通り過ぎた 前方に見えてきたのはウフグシクムイだった 下り坂が終わると、遊歩道の終点が近づいた
遊歩道の終点に着いた ウフグシクムイの北面側へと歩いた 左手の道に入って登山口に向かった
ウフグシクムイの登山コースに入った 但し登山口の標識は無かった いわゆるワイルド感のある登山道だった いかにも沖縄の山を登っている雰囲気があった 道のはっきりしない所はあったが、そこは目印を追って登った
岩が増えてきた ときに岩に手をかけて登った 山頂が近づいたとき、見覚えのある深い穴が現れた
陽射しをはっきりと受けるようになった 山頂が間近になると以前よりもヤブっぽく感じられた ススキをかき分ければ山頂だった

ウフグシクムイの
山頂に着いた
遅れてパートナー
が到着した

山頂の四等三角点
(点名・上城森)
を見る
三角点のそばから北の方向を眺めた 青い海と本部富士を見る 本部富士の山頂を大きく見る

(←)
北西に見るのは
伊江島だった

 (→)
  青い海に伊是名島
  と伊平屋島を見る
伊平屋島を大きく見る その手前で重なって見えているのは伊是名島だった

(←)
東に八重岳の尾根
を見た

 (→)
  山頂は強い風があ
  り、それを避けな
  がら休憩をとった
南東麓を見ると、「北ぬ方御嶽」が見えていた 「北ぬ方御嶽」の辺りを大きく見る 下山は登ってきたコースを戻ることにした
黄色い花を見た ツワブキだった 赤テープを見失わないように慎重に下った 下りはスムーズで、20分も歩けば登山口が近づいた
集落内の道に出た 広い道に合流すると、遊歩道入口に向かった 右手の小径が遊歩道だった
遊歩道を歩いて本部富士の新登山口に向かった 階段途中にあったはずの本部富士旧登山口は標識が無くなっており、登山道もヤブに戻っていた 本部富士の新登山口の標識が現れて、そちらに入った
登山道は緩やかな道として始まった 登山道のそばに石垣を見た クワズイモに囲まれた中を歩いた
樹林に囲まれた中を目印テープを追って歩いた 次第に登山道の傾斜が増してきた 登るうちに背後に展望が現れた
デーサンダームイが眺められた 岩場を登るようになると、なぜか目印が少なかった 岩は鋭く、掴むときは注意が必要だった

本部富士の山頂が
目前になった

山頂に着いて東端
に立った

東端からは西の方
向がすっきりと眺
められた

(←)
上の写真に写る伊
江島を大きく見る

 (→)
  伊江島の右下に見
  える海岸線が美し
  かった

西から北東にかけ
てを眺める

南東から南西にか
けてを眺める

(←)
山頂を少し離れて
眺めた

 (→)
  山頂を間近から眺
  めた
八重岳の山頂を見る 東ピークの方向を眺めた 下山は往路を戻るのみ 岩場を慎重に下って行く行く
目印テープを追って下った 傾斜部が終わって緩やかな道となった 根の部分が平らな木を見た イタジイのようだった
逆光に光るクワズイモを見る 登山口まで戻ってきた 後は遊歩道を戻るだけだった
晴天は続いていた 遊歩道入口に戻ってきた 駐車場が見えてきた