乙羽岳は本部半島の中央北寄りにあり、山頂には三等三角点(点名・謝名)が置かれている。但し山頂には電波塔が建っているとあって、山頂まで車道が通じている。これではハイキングの対象にならないと思っていたが、ネットで調べると山頂一帯は乙羽岳森林公園となってキャンプ場があり、また遊歩道も巡らされているようだった。これなら山頂を起点に遊歩道歩きを楽しんでも良さそうだと思った。向かったのは2017年12月の第二土曜日のこと。この日は午後便で帰る予定だったので、午前の二時間ほどはフリーの時間を持てることになった。宿泊先は今帰仁村の民宿だったので、乙羽岳までは車で10分ほどの距離だった。国道505号線を西へと走って平敷地区に入ると、乙羽岳の標識が現れてすんなりと乙羽岳の方向に向かえる道に入った。その車道は峠越えで本部町に通じる道で、その峠近くから乙羽林道が分かれていた。林道は道幅は狭いものの舗装されており、ごくスムーズに終点まで走れた。そこはもう乙羽岳の山頂で、NHKの電波塔が建っていた。そのそばにはトイレがあり駐車スペースもあった。駐車が出来る場所はそこがメインでは無く、少し戻った所にキャンプ場用として、広い駐車場があり数十台は駐車可能だった。山頂は広場になっており、電波塔の位置には展望台が作られていた。展望台に上がってみると、名護市街が一望出来るだけでなく、北には伊是名島を、東には名護岳を始めとして名護市周辺の山並みが眺められた。あいにくの曇り空だったが視界は澄んでいたので、遠くはヤンバルの山並みも見えていた。その山頂を起点に遊歩道を歩いたところ、けっこう亜熱帯林を歩いている雰囲気を味わえた。30分ばかり遊歩道歩きを楽しむと、最後は山頂そばのフィールドアスレチック場で少々遊んだ。結局一時間ほどを乙羽岳で過ごしたことになった。
(2017/12記)(2020/4改訂) |