TAJIHM の 兵庫の山めぐり <石垣島の山 
 
ぶざま岳 321.2m 石垣市(沖縄県)
 
1/2.5万地図 : 川平
 
【2019年1月】 2019-20(TAJI&HM)
 
   屋良部林道の入口近くより  2019 / 1

 ぶざま岳はガイドブック「新分県登山ガイド・沖縄県の山」に紹介されている石垣島の市街地に近い山だが、山頂展望が良くないと書かれていたこともあって、2011年1月の石垣島山行では訪れていなかった。そのぶざま岳を8年後となる2019年1月の第2回石垣島山行で訪れることにした。山行三日目のことで、この日は朝から快晴で、最初に岩場のテラスから展望が楽しめる屋良部岳に登り、二番目の山としてぶざま岳に向かった。ぶざま岳の登山口は屋良部岳の登山口からは数キロと離れていないため、ごく短時間の移動だった。登山口と言っても標識は無く、そこは車道の終点位置で、南側は農地になっており牛やヤギを見た。車は終点位置の少し手前となる道幅が少し広くなっている所に止めた。登山口に入るとヤブに分け入る感じになったが、すぐに幅広の道を歩くようになった。その道はガイドブックによると元は於茂登林道で、今は廃道となった道だった。登山口の標高は50mで、山頂との標高差は270mほどでしかなかった。また歩く距離はおおよそ3kmとなるため、登山道はごく緩やかだった。樹林は美しいものの展望は無く、単調な歩きが続くため現在地を掴むのは難しいと言えたが、この日はガーミンを用意していたため現在地を掴むことが出来、後どれくらい歩けばよいかが分かって助かった。その単調な登山道歩きに変化が現れたのは、歩き始めてから46分ほど経ったときで、「川平湾絶景テラス」の標識が現れてそちらに寄り道することにした。斜面を登って小さな尾根に出ると、そこから少し下ることになり大きな岩が現れた。その岩の上がテラス状になっており、そこは本当に素晴らしい展望地だった。川平湾の全景が眺められるだけでなく西表島も望めて、石垣島にあって有数の展望地と言って過言ではなかった。そこまで歩いてきた価値は十分にあると言えた。ただいつしか雲が増えており、空の半分ほどまでに広がっていた。登山コースに戻って改めてぶざま岳を目指すと、道は荒れてきて林道であったとは到底思えない所もあった。その旧林道がごく緩やかな下り坂に変わり始めたとき、右手に目印テープが二つ現れ、そこより別の小径が始まっていた。ガーミンで位置を確認すると、その先が山頂だった。小径は真っ直ぐでない上にはっきりしない所もあって、目印テープを見失わないように慎重に歩いた。そして分岐点から5分で山頂到着となった。そこに四等三角点(点名・シーラ岳)を見るも、周囲はすっかり樹林が囲んでおり展望のかけらも無かった。そのため数分ほど佇んだだけで下山に移った。下山はひたすら旧林道を戻るのみ。基本的に緩い下り坂を歩くとあって、けっこう気楽な下山だった。一時は曇り空に変わっていた空も、登山口に近づく頃には晴れの空に戻っていた。
(2019/3記)
<登山日> 2019年1月25日 10:47車道終点位置よりスタート/11:33岩場のテラスへの分岐点/11:40〜52岩場のテラス/12:20山頂/13:27エンド。
(天気) スタート時は晴れ。岩場のテラスに着いたときは雲が増えていたが、まだ晴れだった。その後は薄曇りに変わってきた。気温は岩場のテラスで19℃、山頂は17℃だった。風はあまり受けなかった。テラスでの視界はまずまず良かった。下山中も薄曇りだったが、登山口に近づくにつれ青空が現れて広がってきた。
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屋良部岳登山を
終えて崎枝地区
へと向かって行
くと、前方にぶ
ざま岳が眺めら
れた

崎枝地区に入って
県道から旧於茂登
林道に通じる脇道
に入った

その車道終点近く
より歩き始めた
車道の終点位置が登山口だったが、標識は無かった 登山口から小径はあるものの、すっかり草ヤブだった ヤブの部分は僅かで、すぐに歩き易くなった
登山道の周囲はクワズイモが繁茂していた クワズイモの葉を見る 糸芭蕉の葉も見かけた
歩くうちにクワズイモは減ってきた ゲートが現れて抜けることになった 周囲は亜熱帯林だった
石がゴロゴロして歩き難い所があった ヒカゲヘゴを見る ヒカゲヘゴの幹を見る
歩き難くなることもあったが 林道の面影を残す所もあり、そこは歩き易かった 名蔵湾が見えて海に近い所を歩いていることが分かった
少しヤブっぽくなっている所を通った 突然、標識が現れた 左手に分かれた小径の先が展望地のようだった
小径に入ると、緩やかな上り坂だった はっきりとした登りとなり、小さな尾根を越した 緩やかに下ると、突然のように展望テラスが現れた
テラスからはまさに絶景が広がっていた 西に向かっての展望で、164mピークの先は崎枝湾だった
西表島の方向を大きく見る 川平湾がすっきりと眺められた 川平湾そばの川平集落を眺めた

(←)
屋良部崎の方向を
眺めた

 (→)
  屋良部岳が目立っ
  ていた

北西から北にかけ
てを眺めた

於茂登岳の山頂が
ちらりと見えてい


上の写真に写る
於茂登岳の山頂
を大きく見る

前嵩の尾根を大き
く見る
周囲は亜熱帯の植物が茂っていた テラスでの休憩は10分少々で切り上げた 登山コースへと戻った
登山コースに戻って、改めて山頂を目指した 赤い実を付けていたのはセンリョウだった 登山道の傾斜が増すときがあった
前方に山頂が見えてきた 登山道はどんどん細くなった 以前は林道だったとはとうてい思えなかった
坂を越えて下りに入ったとき、右手に小径が分かれた
目印テープが多くあり、山頂への道と思えた
登山道としてはっきりしない所もあって、しっかり目
印テープを追って歩いた
ちょっとしたヤブコギで山頂に近づけた
三角点が現れて、そこが山頂と分かった 四等三角点(点名・シーラ岳)を見る 樹林のまっただ中で、展望の欠片も無かった
すぐに下山に移った 旧林道に戻ってきた 途中からはずっと緩やかな下りで気楽だった
亜熱帯樹林を楽しみながら戻った 木の股から生えているクワズイモを見た 登山口が近づいてクワズイモの群落地を通った

登山口に戻って
きた その先は
車道で、駐車し
ている車が見え
てきた

車に近づいたとき
登山口の方向を振
り返った

南側は農地だった