TAJIHM の 兵庫の山めぐり <沖縄県の山 
ネクマチヂ岳 360.7m 大宜味村(沖縄県)
1/2.5万地図 : 辺土名
 
【2009年1月】 2009-09(TAJI&HM)
 
   坊主森より  2009 / 1

 ネクマチヂ岳は沖縄本島の北部、ヤンバルの森の領域にあるごく小さな山で、ヤンバルの森の中では南西部の山となる。そのネクマチヂ岳が、近くにあるクガニ岳、塩屋富士と合わせて一つの登山コースとして新・分県登山ガイド「沖縄県の山」に紹介されていた。沖縄の山は小さな山が多く、登山時間の短い山がほとんどだが、この登山コースは5時間コースと、比較的長い時間で紹介されていた。ただそのコースタイムはどうも長めに見られているようで、半日程度で楽しめるのではと思われた。
 2009年1月に二度目の沖縄山行を計画したとき、そのうちの一日をヤンバルの森南部の山を訪ねようと考えた。具体的には午前を玉辻山で過ごして、午後に塩屋富士からネクマチヂ岳までの縦走ハイキングを楽しもうとの考えだった。その当日は1月10日。予定通り午前に東海岸に近い玉辻山を登り、昼に西海岸へと移動した。ところが塩屋富士の登山口を見つける段階でつまづいてしまった。とうとう塩屋富士に近い登山口は分からなかったが、何とか坊主森に近い登山口を見つけることが出来た。そしてクガニ岳から塩屋富士へのピストンハイキングを終えたのが15時前だった。朝に考えていた予定よりも少し遅れたが、その後に続けて登るつもりだったネクマチヂ岳登山の余裕は残っていた。そのネクマチヂ岳の登山口は駐車地点のそばから始まるはずだったが、その登山道が見当たらず、標識も見えなかった。駐車場のそばからは、一般車通行不可の林道が始まっており、方向からしてそれが登山コースかと思えて、歩いてみることにした。林道だけに道幅は十分で歩き易かったが、どうも単なる林道だったようで、ネクマチヂ岳の方向とは離れるばかりだった。これは違うと気付いて、駐車地点に引き返した。駐車地点にはハイキングコースの絵図があり、それとガイドブックの「沖縄県の山」と照らし合わせると、この近くに登山道が始まっていなければならなった。それも尾根道としてだった。その尾根はそばに見えているものの登山道は付いておらず、周りを改めて眺めても、標識はやはり無かった。ちょうど尾根の鞍部を舗装林道が横切っており、その林道をネクマチヂ岳の方向に歩いてみたが、登山口は無かった。時計を見ると15時を大きく回っている。そこでほぼ諦めて帰路につこうと車を走らせたが、もう一度だけ車で探して、それで見つからなければ諦めることにした。車は西海岸の方向へと進めていたのだが、引き返して駐車地点のそばを過ぎ、今少し東の方向へと走った。するとネクマチヂ岳の山頂からすると南に当たる位置で、支林道が左手方向に分かれた。ネクマチヂ岳の方向でもあり、少し興味を持ってその支林道(エーガイ林道)に入った。林道は上り坂で続いていたが、どうも方向からしてネクマチヂ岳から離れて行くようだった。現在地をはっきり知りたかったが、地形図を持っていないため、何とも判断出来ないのが恨めしかった。この林道も期待出来ないと諦めて、Uターン出来る位置までと車を今少し進めると、いきなりネクマチヂ岳の登山口が現れた。まさにキツネにつままれた思いだった。登山口のそばに立っていた案内図を見ると、登山コースはやはりクガニ岳から続く形で書かれており、そしてネクマチヂ岳の山頂を通って南東へと延びて、今立っているエーガイ林道へと下りて来ていた。さっそく近くの路肩スペースに車を止めて歩き出した。その登山道は先ほどまで歩いていたクガニ岳ハイキングコースと同様に、遊歩道として良く整備されていた。但し急坂で続いていた。周りはうっそうとした森で、いきなりヤンバルの森に突っ込んだようなものだった。どれくらい歩けば山頂に着くのか分からぬままに登って行くと、程なく前方の木立が切れてきた。小さなピークにひょいと着くと、驚いたことに、そこが山頂だった。歩き出してから7、8分しか経っていなかった。けっこう高い位置まで林道を走ったようだった。そこは山頂らしく平らに開けており、展望もそこそこあって悪く無かった。但し強風の世界だった。それまでは森の中を歩いていたために風を受けなかったようで、遮る木が無くなって一気に冷たい風を受けることになった。気温も10℃と沖縄にしては異常に低かった。上空には黒い雲が広がっており、速い速度で流れていた。ただ西の空を見ると、そちらは青空の広がっている所もあり、雲の厚みは薄いようだった。さて登山口に苦労したネクマチヂ岳だったが、こうして山頂に立てば目的を達成したことになり、風の冷たいこともあって長居は出来ないので、後は下りるだけだった。ただ林道から登り出したときは、山頂までをピストンする予定だったのだが、あまりにもあっさりと山頂に着いてしまったので、別の考えが浮かんできた。それはクガニ岳から続いているはずの登山コースの、ネクマチヂ岳側登山口を知りたいということで、西へと続く尾根道を辿ってみたくなった。但しそちらに下るのは私一人だけで、パートナーには引き返してもらい、車をクガニ岳コースの登山口駐車場に回してもらうことにした。その下山を始める前に改めてクマネチヂ岳の山頂を眺めると、山頂の標識には「展望広場」の名があるだけで、クマネチヂ岳の名はどこにも書かれていなかった。先に登った塩屋富士も遊歩道に塩屋富士の名は書かれておらず、どうもこのハイキングコースは単に尾根からの展望を楽しむコースとして作られたようで、特に山登りを意識しては作られていないようだった。山頂には結局15分ほどとどまった後、パートナーと別れてクガニ岳への方向へと下山を始めた。この山頂にいた間は、とうとう陽射しは現れないままだった。西への道は少し下るとまた緩い上り坂となり、その先で別の展望地が現れた。そこも「展望広場」の名があって、東シナ海の風景が一望だった。その展望台に立っていると、西の晴れ間がこちらに移動してきているようだった。今少しで山頂まで来そうなので、明るい山頂を見たいと、山頂に戻ることにした。そして山頂で待っていると、期待通りに陽射しが現れて、明るくなった周囲の風景を眺めることが出来た。結局、7分ほどで着いた山頂に、30分ほど居たことになった。ネクマチヂ岳の山頂に満足して、後はすたすたと西へのコースを下って行く。その尾根歩きは終始緩やかに続き、ずっと遊歩道歩きの気楽さで歩けた。山頂で受けた強い風も、森の中ではほとんど受けることは無かった。興味は遊歩道が何処に続いているのかと言うことだったが、最後は尾根をわずかに西に離れることになり、そして舗装林道に合流した。その登山口を見ると標識は無く、入口も狭いもので、注意してこそ分かると言えるもので、見落としたのも無理がないと思えた。その登山口からクガニ岳登山口の駐車場までは1分ほどの距離だった。ネクマチヂ岳は塩屋富士から縦走する形で登る予定にしていたのだが、結果として塩屋富士とクガニ岳で一つのハイキングを済ませ、ネクマチジ岳は別のハイキングとして楽しんだことになった。
 この日は雨こそほとんど降らなかったものの、終日強風の悪天候だった。その悪天にもかかわらず、三つの登山を楽しめたことになる。時計を見ると、もう16時半が近づいていた。一日中、沖縄の山に親しんでいたことになり、もう十分に満足の思いになっていた。この日は那覇に戻る予定だったので、少し急ぎ気味に駐車場を後にした。
(2010/11記)(2019/10写真改訂)
<登山日> 2009年1月10日 15:24林道そばの登山口をスタート/15:31〜46山頂/13:50展望広場(566m地点)/15:54〜16:02再び山頂へ/16:05展望広場/16:20車道に出る/16:21展望台そばの駐車場でエンド。
(天気) 朝からの強風は昼となっても収まっておらず、尾根の展望地では台風並の強い西風を受けた。雲の多い空で、強風のtめに雲の流れは速かった。そのため、ときに雲がちぎれて青空の広がることがあった。気温は10℃と冷えていたが、風には気温ほどの冷たさは無かった。強風のために、視界は良かった。
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エーガイ林道を走ると、登山口に出会った 散策道の名でネクマチヂ岳を通っていた 散策道は良く整備されおり、遊歩道と言えそうだった
石段を登るようになった 登山道の傾斜は緩やかだった 前方が明るくなったと思うと、もう山頂だった
(←)
山頂は平らに開けて
おり展望地になって
いた 但しそこは強
風の世界だった

  (→)
  山頂にネクマチヂ岳
  の名は無く、展望広
  場の名を見た
山頂に立って、北の方向を見る 突き出た岬は赤丸岬だった 赤丸岬の付け根にある辺土名集落に光が当たっていた

赤丸岬を見ると
海の色がきれい
だった

南西方向を見る
と、塩屋富士の
上空に黒雲が広
がっていた
薄暗い風景の中に塩屋富士を見る 左の写真に写る本部半島の山並みを大きく見る

上の写真の右手
に古宇利島を見


北の与那覇岳に光
が当たった

(←)
山頂より東の方向
に広がる山並みを
見る

 (→)
  玉辻山の方向を大
  きく見る
山頂を離れて西へと続く遊歩道を歩いた    数分で小さなピークに着くと、そこも展望広場になっ
ていた
西の空に青空が広がるのを見て、山頂にもう一度立つ
ことにした

(←)
山頂に戻ってくる
と程なく陽射しが
当たり出した

 (→)
  塩屋富士の尾根も
  陽射しを受けてい
  た
再び西へと歩いて下山の途につく 下る途中でベンチの置かれている所を見る 緩やかな下りで、易しく下って行けた
登山口に着いて登山口を見る これでは見つからなか
ったはずだった
登山口を別の角度から眺めた 少し分かると思えるが 車に戻るべく駐車地点へと向かった 少し先で左に入
った