TAJIHM の 兵庫の山めぐり <沖縄県の山 
 
照首山    てるくびやま 395.2m 国頭村(沖縄県)
 
1/2.5万地図 : 辺土名
 
【2017年12月】 2017-129(TAJI&HM)
 
   西向かいの尾根より  2017 / 12

 照首山はヤンバルの森の中心部に位置するが、間近を県道2号線が走っており、地図を見ると県道のそばから破線で描かれた道が山頂まで続いている。どう見ても10分ほどで山頂に立てそうだった。そうなるとこの山を目指してとはいかず、別の山を登ったついでに登ろうと考えていた。それを実行したのは2017年12月の第二週のことで、この日の目的は沖縄本島の最高峰である与那覇岳で、穏やかな天気の下、12時前に下山を終えた。まだ昼前でもあり、午後はごく簡単な山を登ろうと照首山に向かった次第だった。西海岸の国道58号線に出るとそこで昼休憩をとり、おもむろに北へと向かった。そして与那地区で県道2号線に入ると、ヤンバルの森を横断することになった。深い樹林帯を抜ける道だったが、県道は2車線道路として楽々と走れて、照首山のそばに着いたときはまだ13時になっていなかった。そこは奥与那林道の起点で、駐車地点を求めて奥与那林道へと入ると、数十メートル走っただけで路肩が広くなった所が現れた。そこに駐車としたのだが、目の前の斜面を見ると照首山の山頂へと登山道が始まっているのを見た。はっきりとしており、照首山に行ける道と確信した。いざ歩き出すとやや急坂で始まったが、そこにはロープが付けられていた。その後もはっきりとした道が、亜熱帯性の樹林の中を続いていた。尾根に出たと思ったらもうそこが照首山の山頂で、三等三角点(点名・照首山)を見た。登山口から5分しか経っておらず、何とも呆気なかった。せっかく照首山の山頂に立ったのだから少しは展望を得たいと周囲を見渡すも、樹林とリュウキュウチクが周囲に広がっており展望のかけらも無かった。そこで尾根道を少し歩いてみることにした。地図に描かれている通りに尾根上を十分な道幅の小径が北へと続いており、いざ歩き出すと急坂も無くヤブになることも無く無難に歩けた。但し展望はずっと現れず、とうとう北隣の393mピークまで来てしまった。そこも展望は無く、諦めて引き返すことにした。それでも僅かでも展望を得ようと山頂近くまで戻ったとき、手頃な木に登ってみた。そして見えたのは西海岸の方向で、海上に浮かんでいたのは伊平屋島だった。照首山でこれ以上求めるものは無く、山頂に戻るとそそくさと下山した。下山も5分だった。
(2018/1記)(2019/3写真改訂)
<登山日> 2017年12月7日 13:01駐車地点スタート/13:06照首山/13:22[398m]ピーク/13:33〜47照首山/13:52エンド。
(天気) 薄晴れの空で、青空も見えていた。山頂の気温は20℃ほど。風はほとんど無し。視界は良かった。398mピークから戻って再び山頂に立つ頃には急速に雲が増えてきて、曇天に変わってしまった。
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(←)
県道2号線を走っ
て奥与那林道の起
点に着いた

 (→)
  奥与那林道の標識
  を見る
奥与那林道に入るとすぐに路肩が広くなった所が現れ
た そこに駐車とした
近くで大きく葉を広げていたのはヒカゲヘゴだった 駐車地点の真ん前に目印テープがあり小径を見た そ
こが照首山の登山口のようだった
登山口に入ると、はっきりとした登山道だった 急斜面にはロープが張られていた 倒木があるも、スムーズに歩いて行けた
周囲は亜熱帯林の風景だった 周囲にリュウキュウチクが増えると、もう山頂だった 山頂に着くと、そこに基本測量標識が置かれていた
標識のそばに三等三角点(点名・照首山)を見る 尾根道は北へと続いていたため、少し歩くことにした 尾根道は緩やかとあってスムーズに歩いて行けた
群生したリュウキュウチクを見る ずっと展望の無い
尾根歩きだった
398mピークまで歩いたが展望が得られないため、
引き返すことにした
上空に雲が増えてきた
照首山の山頂に戻って来た 展望の無いまま下山をするのは寂しいので、山頂近くで手頃な木に登ってみた すると西の海が眺められた

伊平屋島を大き
く見る

伊平屋島が眺めら
れたことで満足し
て登山口に向かっ

また亜熱帯植物の中を下った 赤い実はクマタケランのようだった 青い実はリュウキュウルリミノキと思われた
林道が見えてきた 登山口に下り着いた 上空はすっかり雲が広がっていた