TAJIHM の 兵庫の山めぐり <佐賀県の山
 
基山    きざん 404.5m 基山町(佐賀県)
 
1/2.5万地図 : 二日市
 
【2014年9月】 2014-91(TAJI)
 
   基山町小倉より  2014 / 9

 基山の名は山名として知るよりも先に、JR鹿児島本線の基山駅で知ったのだが、基山(きざん)が基山(きやま)町の名山として、また山上には基肄城跡があって、手軽なハイキングを楽しめると知ったとき、機会があれば登ってみたいと思うようになった。その機会が2014年9月に訪れた。秋分の日のことで、久留米市で一日が空くことになった。それならば久留米市からさほど離れていない基山を登ってみようとの考えが浮かんだ。鉄道利用で登れるのが、一番の理由でもあった。スタートはJR原田(はるた)駅だった。久留米駅から博多行きの快速に乗ると、三つ目の駅だった。駅前に出ると、インターネットで得た情報を基に、線路を越えて西の方向を目指した。鳥栖筑紫野道路の下を通り、続けて九州自動車道の下を通ると林道に入った。林道は幾つか枝分かれの道があって、一度コースを外してしまったが、すぐに気付いて正規のコースに戻った。登山口は階段道で始まり、最初に「お滝の行場」が現れた。その先も手頃な登山道が続き、史跡巡りコースに合流すると、遊歩道と呼べそうな歩き易さになった。標識もよく立っており、迷うことなく登って行けた。子供でも無理なく登れそうな山である上に、南側からなら車道が中腹まで通じているので、ごく手短に登ることも出来るようだった。実際に小さな子供を連れたファミリーを見かけた。山頂が近づくと、コースは二手に分かれた。迂回しながら山頂に向かうコースと尾根を辿って山頂に向かうコースだった。迂回しながら山頂に近づくのがメインコースのようだったが、こちらは尾根を辿るコースに入った。少し草の被さる小径を登って山頂部の北端に出ると、一気に展望が広がった。200mほど離れている山頂まではずっと草地が広がっており、すっかり牧歌的な風景だった。その風景の中を山頂に近づいた。右手となる西の方向には九千部山から背振山へと続く山並み、左手にも宝満山の尾根が見えていた。山頂が近づくと、賑やかな声が聞こえてきた。その声の方向を見ると、十数人の子供が遠足に来ていた。山頂手前まで来ると西斜面は草スキー場のようで、その草のスロープでソリ遊びをする子供の姿が見られた。またスロープの先は公園になっており、車が数台止まっていた。どうやら基山は車で山頂そばまで来られるようだった。山頂に着くと、そこにはどっかりと巨石(タマタマ石)が座っており、祠が据えられていた。その巨石の前に一等三角点(点名・防住山)が置かれていた。山頂まで来ると南の方向が一望となり、かすんだ視界の中に基山町の町並みが見えていた。その風景を見るためなのか、山頂から南へ少し離れた位置に展望台が作られていた。そののんびりとした風景の山頂で、昼休憩として25分ほど過ごした。昼休憩を終えると、下山は基山駅の方向に下って行くことにした。少し戻った位置より、東の方向への登山道に入った。ごく普通の山道で、足の下りるままに下ると、中腹辺りで林道に合流した。後はその舗装林道を下って行くと、水門跡のそばを通り、丸林集落へと入った。集落内ではメイン道路に入って南東へと向かうと、鳥栖筑紫野道路の下を潜りことになった。更に南東へと歩いて行くと、鹿児島本線が見えてきた。その線路が間近になった所の交差点を右折すると、基山駅までは1kmほどの距離だった。上空はすっかり曇り空に変わっていた。
(2014/10記)(2020/11改訂)
<登山日> 2014年9月23日 10:04原田駅スタート/10:21九州道の下を通過/10:55登山口/11:01お滝の行場/11:15史跡巡りコースに合流/11:24礎石群/11:37方位盤/11:46〜12:10山頂/12:29林道に出る/12:34水門そば/12:59鳥栖筑紫野道路の下を通る/13:27基山駅エンド。
(天気) スタート時はうっすらとした晴れだった。原田駅前の気温は28℃だったが、樹林に入ると24℃まで下がってきた。少し蒸し暑いと感じる程度だった。空は次第に薄曇りに変わってきた。山頂の気温は24℃、少し風があって涼しかった。その頃にはほぼ曇り空になっていた。視界は少しうっすらとしていた。後は曇り空で終始した。
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スタートはJR鹿児島本線の原田駅だった 駅を出ると、南へと歩いて行った 右手に線路を見ながら歩いて、跨線橋に近づいた
跨線橋(榎本陸橋)を渡って西へと向かった 跨線橋の上から北東の山並みを眺めた 跨線橋の上から原田駅を眺める
跨線橋を越えると、道なりに西へと歩いた 鳥栖筑紫野道路の下を通ることになった 次に九州自動車道の下を通った
 自動車道の先に十字
 路があり、そこに基
 山の案内標識があっ
 た

   標識に従って右折
   すると、溜め池の
   角に来てまた標識
   が現れて、左折す
   ることになった
溜め池を木立の隙間から覗いた 道なりに進むと、車道は林道の様相になってきた 路傍にハクサンフウロに似たかわいい花を見た
林道の周囲は竹林に変わった 竹林を抜けると、イヌホオズキの花を見かけた こちらはゴンズイの実だった

 林道を進むと、開
 けた風景が現れた

   林道が二手に分か
   れたとき、右手の
   道に入ってしまっ
   た 正しくは左手
   の道だった

 正しい林道に戻っ
 て進む 林道の名
 は上原田林道だっ
 た

   登山口が現れて、
   右手の階段を登っ
   て行くことになっ
   た
始め、背後に風景が広がったが、モヤがきつか
った
階段の道が続く 程なく、「お滝の行場」が現れた
「お滝の行場」を覗いてみた 行場の不動像を見る 「お滝の行場」の先では祠が建っていた
登山コースは緩やかに続いた やがて左手から史跡巡りコースが合流した 道は平坦に続き、更に歩き易くなった

 また上り坂になっ
 た

   土台石が並んだ所
   が現れた 礎石群
   標柱に書かれてい
   た
ずっと易しい道が続いた 山頂が近くなってコースが分かれた 尾根に向かうコースを辿ったが、少しヤブっぽかった
少し道がはっきりして、山頂が間近になった 山頂に出たが、そこは三角点ピークでは無く、山頂とほぼ同じ高さの北のピークだった

 そこに有ったのは
 方位盤だった

   そこからは北東方
   向に並ぶ三つの山
   が望まれた
三角点ピークに向かって歩いて行く 途中に建っていたのは展望台だった 三角点ピークが近づいてきた
西の斜面は草スキー場のようだった その背後に九千部山を見る 九千部山を大きく見る

 草スキー場は賑わ
 っており、ソリ遊
 びの姿が見られた

   三角点ピークは周
   囲より、ぽっこり
   と言った感じで高
   くなっていた
その三角点ピーク(山頂)へと登って行く 山頂では一組のファミリーが休んでいた 賑やかな声の主を足下に見る 小学生の集団だった
山頂の霊霊石(タマタマ石)は基山のご神体だ
った
タマタマ石の手前に一等三角点(点名・防住山)
を見る
こちらは天智天皇欽仰之碑だった
歩いてきた方向を振り返った 三郡山の手前の宝満山は、はっきり見えなかった

 山頂に着いて南の
 展望が現れた う
 っすらとした視界
 の中に基山町の町
 並みが広がってい
 た

 上の写真に写る展
 望台に立ち寄って
 みた

   基山町の町並みが
   一段と広く眺めら
   れた

 展望台からは九
 千部山もすっき
 りと望めた

   背振山を大きく見
   る
南側から山頂を見た 下山は、まずは巻き道を歩いた 程なく右手に別の登山道が分岐した
往路の道と同じく易しい道だった 南東へと下って行った 中腹辺りで左手に林道が見えてきた

 その林道に下り
 てきた 歩いて
 きた登山道は、
 基山山頂歩道だ
 った

  後は林道を道なり
  に下った
水門跡にある住吉宮を見る 前方に見えてきたのは丸林集落だった 丸林集落のメイン道路を歩いて行く
振り返ると、基山が望まれた その山頂に見えていたのは展望台だった 白いヒガンバナを見た
鳥栖筑紫野道路を越えると、行く先は国道3号
線だった その3号線へと向かって行く
振り返ると、基山が先ほどよりも広く眺められ
JR鹿児島本線が見えてきた その手前の交差
点を右折した
基山駅へ向かって行くが、右手に基山が眺めら
れた
基山駅に到着した 駅は二階が改札だったが、そこからも基山が望
めた