TAJIHM の 兵庫の山めぐり <沖縄県の山 
 
西銘岳    にしめだけ 420.1m 国頭村(沖縄県)
 
1/2.5万地図 : 楚州
 
【2011年12月】 2011-123(TAJI&HM)
 
   南尾根を辿って山頂が近づいたとき  2011 / 12

 2011年12月に、三度目の沖縄本島の山行を計画したとき、ガイドブックの新・分県登山ガイド「沖縄県の山」に紹介されていない国頭村の山を登りたいと考えた。いわゆるヤンバルの森の山である。その一つの候補としたのが、比較的標高の高い西銘岳だった。但し近くを走る林道との標高差は80mほどなので、登山道さえあれば簡単に山頂に立てそうだった。その登山道もインターネットを見ると、南側からありそうだった。そこでこちらも、その南側からのコースを歩いてみることにした。
 12月23日は移動日で、その日は名護市街を少し離れた喜瀬地区のホテル泊。翌24日はホテルを8時過ぎに離れた。レンタカーのカーナビを辺野喜ダムにセットして、まずは国道58号線を走って行く。名護市街を抜けると、車は一気に減って、ごくスムーズなドライブだった。国道58号線を辺野喜交差点で離れて、ダムに通じる道に入った。静かな湖面をたたえる辺野喜ダムに着いて、カーナビを西銘岳の南を通る林道にセットし直したところ、カーナビは機能しなくなった。どうも細い林道が続くコースは、ルート案内出来ないようだった。そこで2万5千分の1地図「楚州」を見ながら、車を走らせた。暫く走って林道から北にチヌフク林道が分かれる分岐点に着いたとき、そこに「通行止」の看板が立っているのを見た。その看板の先へと今少し進めば西銘岳の南麓に着くことになる。一瞬入ることをためらったが、通行止は林道の先の方で通行困難な所があるためだろうと思えた。林道をずっと奥へと走る訳でも無いので、遠慮しながら車を進めた。数百メートル走って、おおよそこの辺りに登山口があるのではと思える所まで進んだとき、待避所が現れた。ようやく道幅が広くなったので、そこに駐車とした。そこは待避所で、車をとめていても邪魔にはならないと判断した。そこに車を止めたのは、道の北側に小径を見たからだった。入口には赤テープも付いていた。ただよく見ると、その赤テープはマングース捕獲用のワナがあることを示す目印のようだった。小径も登山道らしさは無かった。それでも小径が西銘岳に通じていればの期待で、そこより歩き出すことにした。違っておれば、また別の道を探せばよいと考えた。小径に入ると、すぐにマングースの捕獲ワナを見た。そこを過ぎて少し進むと、少し幅の広い道に合流した。その道は西から来ており、はっきりと登山道と言えそうな道で東へと通じていた。その方向は、頭に描いていた西銘岳に近づく方向だった。ひょっとすると、この登山道で西銘岳に行けるのではと、期待を持って右手の道に入った。周囲はもうヤンバルの森と言ってよい樹相の豊かな森で、その様を眺めながら歩いた。道なりに歩くと登り坂になり、その先で道は北の方向に折れた。地図を見ると、その方向に西銘岳の山頂があり、少し進んだ位置には痩せ尾根があるはずだった。北へと歩き出すと、地図の通りに痩せ尾根が現れたので、もう確実に西銘岳に向かえることが分かり、ようやく安心する思いとなった。雲の多い空だったが、陽射しの現れることもあり、その中を歩いているとけっこう汗ばんできた。そこでTシャツ一枚の姿で歩いた。やがて道は下り坂にかかったが、その位置に来てようやく前方が開けて、そこに丸みを持ったピークが現れた。それが西銘岳で、うっそうと亜熱帯の森に包まれた姿は、ただ美しかった。暫く足を止めて眺めたが、半分ほどは近くの木立で隠されていたので、何とか今少し良くみたいと、手頃な木に登ってみた。それでようやく満足出来る眺めとなった。東の方向には、太平洋も見えていた。そこより僅かに下って、緩やかに登り返すと、ぽっかりと言った感じで、狭い山頂に着いた。二等三角点(点名・西銘岳)があり、そばにポールが立っているだけで、山名標識は付いていなかった。登山口からここまで30分ほどなので、登山としてはごく簡単だったと言えるが、はるばる沖縄に来て、ヤンバルの森で山頂に立っている気分は格別だった。山頂は周囲を雑木に囲まれていたが、東側は開けており、そこからは青い太平洋が眺められた。その海上に目を凝らすと、真っ平らな島が見えていた。位置から与論島のようだった。山頂からは南西方向に与那覇岳の見えることを期待していたのだが、そちらは木立が視界を遮っていた。山頂は少し風があって肌寒さを感じたが、陽射しが現れると程良い暖かさとなって、穏やかに過ごせた。山頂では10分少々過ごしただけで下山とする。下山は歩いてきた道を引き返しすのみ。このとき山頂の少し手前で、山頂と同じく東の海が眺められる所があろことが分かり、そこでも少し足を止めた。下山を終えたのは11時過ぎ。次に目指すのは西銘岳の北東に位置する尾西岳で、チヌフク林道を北上することになったが、そのチヌフク林道に入ったとき、辺野喜山荘が現れた。休業しているようだったが、その庭に入ると、先ほど歩いていた西銘岳の南尾根がすっきりと眺められて、改めて西銘岳をすんなり登れたことをうれしく思った。
(2012/2記)(2025/12写真改訂)
<登山日> 2011年12月24日 10:05スタート/10:20〜26山頂の見える位置/10:33〜44山頂/10:48海の見える位置/11:09エンド。
(天気) 雲の多い空だったが、青空の広がることもあった。陽射しが現れたり消えたりを繰り返していた。気温は13℃程度と低めだったが、登っているときは、ちょうど良い感じだった。山頂では北西の風をやや強く受けた。視界は悪くなかった。
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辺野喜ダムに着いてダム湖を眺める このときは暗い空だった チヌフク林道が分岐する位置より今少し東に進むと待
避所が現れた 北側には赤テープの目印が付いていた
その赤テープの位置から小径が始まっていた 少しヤ
ブっぽい道だった
すぐにマングースの罠を見た 程なく広い登山道に合流すると、そこより東に向かった 歩き易い登山道だった
登山道を囲む高木を見上げた 急坂となった 少し登り難さがあった 急坂が一度緩んで易しい道となる
周囲は鬱蒼とした樹林だった また坂を登った 北へと向かい出す 優しい道が続いた
登山道には赤い目印テープが付いていた 周囲に展望が無いまま歩いていたが 緩い上り坂を歩くうちに、前方が明るくなった
(←)
前方に丸い姿のピ
ークが現れた そ
れが西銘岳だった

 (→)
  良く見ようと近く
  の 木に登ると、
  期待通りにすっき
  りと眺められた
西銘岳の右手には青い海が眺められた 山頂へと尾根道歩きを続けた
登山道が塩ビパイプで補強されている所を見た 山頂の手前は、やや急坂になっていた 山頂が目前になった
山頂は狭い範囲で開けていた 山頂の二等三角点(点名・西銘岳)を見る 山頂に立っていたポールを見上げる
山頂からは北東から東にかけて展望が広がっていた 青い太平洋に浮かぶ与論島を見る
上の写真の左端に見えるのは奥港のようだった 尾西岳の手前の尾根に陽射しが当たった 左の写真の樹林を今少し大きく見る
下山は歩いて来た道を引き返した シダの広がる風景を見る 途中で分かれた東への道を辿ると、展望地に出た

(←)
展望地からの眺め
は、山頂で見た風
景とほぼ同じだっ


 (→)
  主コースに戻って
  下山を続ける
木立を通して南西に見えたのは辺野喜山荘だった 急坂を下る 登山口に戻ってきた
下山後にチヌフク林道に入ると、すぐに現れた辺野喜山荘に立ち寄った 山荘は営業していなかったが、その庭からは西銘岳の尾根が眺められた