TAJIHM の 兵庫の山めぐり <熊本県の山> 
 
笠山  かさやま (牧山) 567.3m 芦北町(熊本県)
 
1/2.5万地図 : 田浦
 
【2025年3月】 2025-52(TAJI&HM)
 
   芦北町横居木より  2025 / 3

 笠山は熊本県八代市の南、芦北町にあって江戸時代は肥後藩の牧場が置かれていたとか。そのため別名として牧山の名を持つ山だった。向かったのは2025年3月の第四土曜日のこと。前日まで鹿児島県の大隅半島で肝付山地の山旅をしており、それを終えて前夜は八代市内まで移動していた。この日は帰宅日で、その前に八代近郊で易しい山を登ってから帰ることにした。それに叶ったのが笠山だった。国道3号線を南下すると、赤松トンネルの手前で県道272号線に折れた。横居木集落が現れると、すぐに笠山の標識を見た。山頂まで2.9kmだった。その標識に従って枝道に入ると、また標識が現れた。そこは山頂近くまで通じる林道の起点だった。新・分県登山ガイド「熊本県の山」ではずっと林道を歩くことになっていたので、近くに駐車地点を求めることにした。幸い通りがかる人がいたので聞いてみると、少し離れてはいたが横居木公民館を薦められた。そこで県道を少し戻って横居木公民館の前の広場に駐車とした。そこから林道の起点まで5分。林道は舗装されており、麓付近は農道を兼ねているようで、周囲に棚田が見られた。緩やかな林道を道なりに歩いていると、途中で笠山まで1.4kmの標識を見た。その辺りまで来るとすっかり林道の様相だった。念のためにとGPSで現在地を確認すると、驚いたことにガイドブックに示されている林道ではなく、一つ西の林道を歩いていた。そして歩く方向は東だった。それを訝しく思いながらも道なりに歩くと、緩やかに下って緩やかに登り返した。開けた所が現れて、そこが林道の終点位置だった。そこはガイドブックが示す林道の終点位置でもあったが、その林道は実際は存在していなかった。ちなみにガイドブックが示す林道は地形図では破線で描かれており、その通りに山道が歩いてきた林道に合流していた。終点誓うには小屋が建っており、中を覗いてみるとお堂になっており、休む所も作られていた。その先は登山道入口まで作業道となっていたが、その作業道には崩壊箇所があって車の通行は無理だった。作業道はすぐに終わり、その位置が登山口だった。山頂まで20分とあった。植林地の急斜面を登って行く。急坂はずっと続いて、大岩を回り込ん先で登山道は二手に分かれた。西に向かえば雨ヲラビ岩で、東が山頂だった。先に山頂に立とうと右手の道を進むと、ごく僅かな距離で山頂に着いた。そこは木々が山頂を囲んでおり、展望は無かった。目立っていたのは一等三角点(点名・笠山)と天測点だった。それを確認すると、すぐに雨雨ヲラビ岩に向かった。分岐点まで戻ると、ほぼ山頂までと同じ距離で雨ヲラビ岩に着いた。そこは山頂と違って素晴らしい展望地だった。南から西、そして北へと遮るものの無い展望が広がっていた。但しこの日の視界は悪く、八代海は見えるものの、対岸側はうっすらとしていた。天草の山々はモヤの中だった。それでも伸びやかさのある風景であることに変わりなかった。その雨ヲラビ岩で20分ほど休むと下山に移った。林道の終点位置まで戻ると、そこからは別の林道を歩くことにした。それはガイドブックで登山コースとされる林道だったが、その林道の終点位置は斜面を少し下った所だったので、そこまでは小径があったようだが、災害があったのかはっきりしていなかった。そこで適当に斜面を下ると、無難に終点位置に下り着いた。後は麓まで林道歩きだった。往路コースの林道と違って良く使われているようには見えなかったが、荒れた感じでも無かった。少し落石が気になる程度だった。ただ往路コースよりは急坂ではあった。急坂だけに県道に出るまでは早く、30分少々で県道に合流した。その合流点から駐車地点となる横居木公民館までも10分の距離だった。
(2025/5記)
<登山日> 2025年3月22日 9:00横居木公民館前スタート/9:05林道入口/9:39笠山まで1.4km地点/10:05林道終点/10:10登山道入口/10:21〜23山頂/10:25〜44雨ヲラビ岩/10:56林道終点/11:06別の林道終点/11:39県道に出る/11:49横居木公民館前エンド。
(天気) 快晴。うっすらとした青空に少し雲を見た。山頂の気温は14℃。雨ヲラビ岩では冷たい風をやや強く受けた。視界は春霞でうっすらしていた。遠くは全く見えなかった。
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横居木公民館に車を止めてスタートした 向かう先に笠山を見た この標識が現れて、県道を離れた
すぐに同じ距離の標識が現れて林道に入った 林道は始めは農道でもあった 周囲に棚田を見た
道そばに満開の梅の花を見た 南東方向に笠山を見た 笠山を大きく見る
山中へと入った 舗装林道で続いており、車の通行には問題無い道だった ガイドブックで紹介されているコースを歩いていると思っていたのだが 笠山まで1.4kmの標識を見たとき、GPSで現在地を確認した ガイドブックとは違う林道を歩いていた
林道の分岐点が現
れた

笠山への林道は左
手に分岐した支林
道だった

標識があり笠山ま
で1.1km地点だった

支林道も簡易舗装
されており、車が
易しく通れる道だ
った
林道の終点が近づいたとき、小屋が現れた 小屋を覗いてみると、休憩所がありその先に祠を見た 馬頭観音が祀られていた 牧山と関連がありそうだった
林道の終点に着いた その先は未舗装の作業道だった
入口に笠山の説明板があった
作業道はすぐに崩壊箇所が現れたので、車の通行は不可能だった その先はスムーズに歩けた

(←)
登山口標識が現れ


 (→)
  山頂まで20分と
  書かれていた
いきなり急坂が続いた 尾根筋に出ても急坂は続いた 山頂まで5分の標識を見る
大岩が現れて巻くことになった 山頂が間近になって、コースは二手に分かれた 先に山頂に向かった
僅かな距離で笠山の山頂に着いた 山頂は平らに開けていたが、周囲は樹林が囲んで展望は無し
一等三角点(点名・笠山)を見る 三角点のそばに鎮座するのは天測点だった 山頂を囲む樹林を眺めた
引き返して雨ヲラビ岩に向かった すぐに雨ヲラビ岩に近づいた 一気に前方が開けた

(←)
雨ヲラビ岩に立っ


 (→)
  雨ヲラビ岩から山
  頂方向を眺めた
雨ヲラビ岩は素晴らしい展望地だった 西に向かって遮るものは無かった 但しこの日の視界は悪く、遠方は全く見えなかった 南西から西、北にかけてを見る

(←)
八代海もうっすら
だった

 (→)
  513mピークの
  背後に天草の山を
  見た

北から北東にかけ
ても眺められた
下山に移った 登山口の方向を示す標識を見る 急坂を下って行く
登山口に戻ってきた 林道の終点位置に戻ってきた 往路の林道に入らず、破線コースを南へと下った
ネットに沿って歩くことがあった 災害跡を見た 別の林道の終点位置に下り着いた
林道歩きに移った 車の通行は少ないようだった 落石が多く見られた 林道ながら急坂が多かった
樹林を抜け出ると、棚田風景となった 林道も農道を歩く雰囲気となった この林道でも満開の梅を見た
県道に合流した 県道沿いの歩道を歩いて駐車地点を目指した 横居木公民館が見えてきた