TAJIHM の 兵庫の山めぐり <鹿児島県の山> 
 
辻岳    つじだけ 773m 南大隅町(鹿児島県)
 
1/2.5万地図 : 辺塚
 
【2025年3月】 No.3 2025-50(TAJI&HM)
 
    雄川に架かる雄川橋のそばより  2025 / 3

 この日は午前に木場岳を登っており、午後は二山を登る予定だった。それは野首嶽と辻岳で、どちらも根占中央林道から簡単に山頂に立てる山だった。先に野首嶽を登ろうと、木場岳からは県道68号線を南下すると、根占中央林道の南側入口に回ってきた。ところが根占中央林道は通行止めになっていた。不通箇所まで進もうと林道に入ってみると、入口近くで道路が崩壊していた。これでは野首嶽は諦めざるを得なかった。そこで午後は辻岳のみを登ることにした。県道68号線に戻り、大回りをして根占中央林道の北側入口に向かった。根占中学校のそばまで来ると、パノラマパーク西原台の標識が現れた。そこを目指せば良かったのだが、根占中央林道は北側入口も通行止めになっていた。地図を見ると別の林道でも辻岳に近づけそうだったので、その林道起点に向かった。それは辻岳林道だったが、またしても起点の位置から通行止めで、三角コーンが置かれていた。それを除けて進める所まで進んでもよかったが、要らぬハプニングは起こしたくなかったので、林道の起点近くに車を止めて、林道を起点から歩いて辻岳を目指すことにした。緩やかな上に舗装林道でもあったので、歩くのは易しかった。林道に入って程なく辻岳の標識が現れた。山頂まで4kmだったので、往復2時間ほど予定外に歩くことになったが、歩く距離が分かって一安心だった。西の方向には辻岳が見えており、それほど離れた感じには見えなかった。それでも林道歩きは変化が少ないとあって長く感じられた。途中で山頂まで2kmの標識が現れると、まだ2kmも残っているのかとの思いだった。その林道が辻岳の北コースに近づいたとき、ショートカットが出来そうだったので、林道を離れて左手の斜面に取り付いた。ヤブコギをすることもなく、僅かな距離で林道に戻ってきた。その合流点の位置が辻岳北コースの登山口だった。登山道に入ると、緩やかな上り坂だった。ただ少しぬかるんでいるのではと思えるほど黒い土は軟らかかった。そのため登り難さを感じながら登った。丸太の階段があったが、老朽化で崩れている部分もあった。全体に整備がされていない印象を受けた。周囲は薄暗い常緑樹林帯だった。緩やかなまま山頂に近づくと、突然のように樹林帯を抜け出した。カヤト地を抜けると、枯れ草が広がる山頂に着いた。三度目の辻岳だったが、以前と変わらず伸びやかさが感じられる山頂だった。山頂には三角点は無かったが、山名標柱がありベンチが一つ置かれていた。山頂からは西の方向が開けており、錦江湾を挟んで対岸の薩摩半島が眺められた。その薩摩半島で目立っているのは開聞岳だったが、この日の視界は春霞と言えそうで、うっすらとした姿だった。北に見えるはずの桜島はモヤの中だった。山頂で一番の展望地は山頂の南の位置にある展望岩で、その上に立つと北から東、南へとほぼ180度の広さが眺められた。但しそちらもうっすらとしていた。山頂で20分ほど過ごすと、下山は東登山口に向かった。そのコースは展望岩のそばから始まっていた。始めは照葉樹林帯の中をはっきりとした道で続いていたのだが、林道が近づくと不確かになってきた。そのため一度コースを離れてしまった。目印テープが見えないことで道誤りに気付き、テープがある位置まで戻ってテープを追った。慎重に進むと最後は北の方向へと歩いて、無事林道に下り着いた。登山口にはっきりとした標識は無かった。どうも東コースはマイナー感があり、あまり歩かれていないように思われた。但し、登山口前には駐車スペースが作られていた。後は根占中央林道を北へと歩いた。北登山口まで20分、そこからはショートカットコースに入らず、辻岳林道の終点位置まで歩いて辻岳林道歩きに移った。終点から始点まで歩くので、下り坂ながら45分かかることになった。登山道を歩いていたのは40分で、林道歩きは往復で2時間だったため、何とも林道歩きが印象の強いものになってしまった。ところで通行止めになっていた辻岳林道だったが、どこにも崩壊箇所は見られなかった。
(2025/4記)
<登山日> 2025年3月20日 13:37辻岳林道起点よりスタート/13:52山頂まで4km地点/14:23山頂まで2km地点/14:34ショートカットコースに入る/14:36北コース登山口/15:07〜28山頂/15:50東コース登山口/16:11北コース登山口/16:13辻岳林道終点/16:25山頂まで2km地点/16:53山頂まで4km地点/16:58辻岳林道起点エンド。
(天気) 快晴。青空は少し濁った感じがあった。林道の気温は11℃、山頂は8℃だった。風は強く、冷たかった。視界は遠方がうっすらしていた。
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根占中央林道を諦めて辻岳林道に回ってくると、林道の起点を示す標識を見たが 辻岳林道も通行止めだった 起点の近くに車を止めて、林道を起点から歩き始めた
起点から終点まで3156mだった

(←)
林道から辻岳を見


 (→)
  振り返ると北東方
  向に展望を得た
5分ほど歩いた位置で、山頂まで4kmの標識を見た 開けた所が現れて、また辻岳を見た 樹林に囲まれるようになった
単調な林道歩きが続く 崩壊箇所は見なかった 山頂まであと2kmの標識を見る 林道が大回りになる位置で、ショートカットコースに入った
再び林道に出ると、そこが北コースの登山口だった 登山口標識を見る 山頂まで850mだった すぐに樹林に包まれて、薄暗い登山道だった
山頂まで600mの標識を見る ベンチのそばを通った 登山道は手入れされておらず、崩れている所もあった
薄暗い登山道が続いた 山頂まで5分の標識が現れた 樹林帯を抜け出て、カヤトの中を歩いた
山頂が近づいてきた 辻岳の山頂に着いた 枯れ草のみが広がる山頂だった
山頂からは対岸の薩摩半島が眺められたが、この日の視界は悪く、開聞岳はごくうっすらとしていた 開聞岳を少し大きく見る
開聞岳を更に大きく見る 山頂の近く、南の方向にある展望岩に向かった 展望岩に上がって展望を楽しむことにした
南東方向に、午前に登っていた木場岳を見る
上の写真の左手に肝属山地の高峰群が並んでいた 北東から東にかけてだった 
上の写真の左手にうっすらと高隈山地を見た その左手奥の桜島はモヤで全く見えていなかった
上の写真に写る大尾岳の辺りを大きく見る 国尊岳の左手後方に電波塔を見た
野首嶽の山頂を大きく見る 木場岳を見る 稲尾岳の尾根を眺めた
山頂に戻って一休みを終えると、下山は東コースを目指してまた展望岩の方向に歩いた 展望岩の手前で東コースに向かえる小径に入った 展望岩の直下に鳥居を見た
始めは南へと向かった 開けた所に出ると、コースは二手に分かれた そこより左手の東へと向かえるコースに入った
東コースはマイナーな道だった 目印テープを追って下った 一度コースを外れることがあり、目印テープの位置まで戻ると、慎重にテープを追った 無事、東登山口に下り着いた
続けてパートナーが登山口に下り着いた 登山口の前は駐車場になっていた 根占中央林道を北に向かって歩いた
北登山口の前を通った 辻岳林道の分岐点まで歩いてきた 辻岳林道の終点標識を見る 林道の起点を目指した
山頂まで2km地点を通った 林道歩きが30分を越えると、少々退屈さを感じながら歩いた 通行止めの標識の位置に戻ってきた その先が駐車地点だった