TAJIHM の 兵庫の山めぐり <鹿児島県の山> 
 
木場岳    こばだけ 890.8m 南大隅町(鹿児島県)
 
1/2.5万地図 : 辺塚
 
【2025年3月】 2025-49(TAJI&HM)
 
   辻岳より  2025 / 3

 分県登山ガイド「鹿児島県の山」では、木場岳は西日本最大級の照葉樹の森と紹介されていた。2025年3月に実施した大隅半島の山旅二日目は木場岳を目指した。コースは二つあるようだったが、主コースと思える北からの自然観察道コースを予定した。その北コースの登山口は大鹿倉林道の途中から始まるのだが、ガイドブックには特に悪路とは書かれていなかった。ところが実際は林道入口から悪路だった。伐採した木材の搬出作業が行われているようで、トラックが頻繁に走行したことにより林道は泥田になっている所が何カ所もあった。そこを無理して進んだのだが、途中でギブアップとなった。トラックのタイヤで道が大きく抉れている所があり、確実にスタックしそうだった。仕方なく手前の空き地に車を止めて、そこから登山開始とした。幸いだったのは登山口までの距離が800mほどだったので、15分ほど歩いて登山口に着くことになった。距離標識を見ると、山頂まで2kmだった。登山道に入ると、緩やかな道が続いていた。その登山道には番号標識が点々と立っていた。1番から始まっていたのだろうが、気が付くと2番だった。3,4,5・・・と短い距離間隔で立っていた。目印テープも付いており、安心して歩けた。周囲は概ね照葉樹林だったが、杉の植林も多かった。あと1.5kmの標識が現れると、番号標識は20番だった。中間点が近づくと作業道に合流することになり、木場岳まで1kmの標識を見た。作業道を離れると沢筋を歩くことがあり、その沢筋を離れて斜面を登って行く。その頃には植林を見ることは無く、周囲はすっかり照葉樹林帯だった。番号は40番を越えていた。また小さな沢を横切ると山頂まで500mとなった。その辺りよりときおり雪を見た。二日前の荒天時に降ったものと思われた。緩やかな登りはときに枝道に入りそうになることがあり、目印テープと番号標識が頼りだった。展望の無い照葉樹林に囲まれての登りが続いて、そのままの感じで山頂に到着した。ごく狭い山頂で、すっかり照葉樹に囲まれて展望は無し。三等三角点(点名・大塚)だけが目立っていた。山頂は身を切られるほどの冷たい風が吹いており、長居をする気にはなれなかった。ガイドブックでは近くに展望岩があるようだったので、すぐにそちらに向かった。登山道の続きを歩く感じで下り坂に入ると、まだ番号標識があり80番だった。数分で大岩に着くと、そこが自然石展望台だった。そこからは大海原が眺められたが、その海の風景以外はすっかり照葉樹林帯だった。東の方向を見ると、照葉樹林の上にチラリと頂を見せているのは稲尾岳かと思われた。大岩の上は山頂と違って冷たい風は受けず、のんびりと憩うことが出来た。10分ほどの休憩を済ませると、山頂へと引き返した。そして下山に移った。下山は往路を戻るのみ。樹林に囲まれての小径が続くため、下山こそ目印テープと番号標識は有り難かった。慎重に下っているつもりでも一度コースを外れてしまい、目印テープを見ないことで誤りに気付いた。とにかく忠実に往路を辿って登山口に戻ってきた。自然石展望台以外は全く展望が無かった木場岳だったが、照葉樹の純林風景は悪くなく、その雰囲気に浸れたことに十分に満足する思いになれたのは良かった
(2025/4記)
<登山日> 2025年3月20日 9:30大鹿倉林道の途中よりスタート/9:45登山口/10:07中間地点/10:41山頂/10:45~54自然石展望台/10:57山頂/11:26中間地点/11:47登山口/12:03駐車地点エンド。
(天気) スタート時は曇り空だった。林道の気温は6℃。登るうちに徐々に青空が広がってきた。山頂に立つ頃にはすっかり晴れていた。山頂の気温は3℃。身を切られる冷たい風を受けた。強い風だった。展望岩では風を受けることは無く、陽射しをたっぷり受けた。気温は10℃以上に感じられた。視界は少しうっすらしていた。
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大鹿倉林道の起点
に着いた

北コースの登山口
まで2.8kmだ
った 

この林道が予想外
に悪路だった

林道は何カ所かで
泥々になっており
スタックしそうに
なった

あと800mとな
った位置で進むの
を諦めた
林道歩きでスタートした 木材集積場を通った この日はトラックは見なかった また泥々の所が現れた

(←)
林道を15分歩い
て登山口に着いた

 (→)
  登山口の標識を見
  る
登山道に入った 登山道には番号標識が立っていた 自然林に囲まれての登りだった
番号標識は短い間隔で立っていた 緩やかな道が続いた 山頂まで1.5kmの標識を見る
作業道を歩くようになった 少々歩き難さがあった 辺りは杉の植林が多かった 作業道歩きの中で、中間地点を示す標識を見た
作業道を離れて登山道に入った 沢筋に出て、沢に沿って歩いた 沢筋を離れて歩くようになったが
また沢に出会った 沢筋を離れると、山頂まで500mとなった その辺りで番号標識は52番だった
階段が何度か現れた 二日前の荒天時のものか、雪を見るようになった 周囲はすっかり照葉樹林帯だった
山頂まで100mの標識を見る 78番の標識を見る その標識のそばの階段が、山頂への最後の階段だった
木場岳の山頂に着いた 樹林のまっただ中だった 三等三角点(点名・大塚)を見る 三角点のそばには説明板が立っていた
山頂を離れると、登山道の続きを歩く形で南へと下った まだ番号標識があり、80番を見た 僅かな距離で大岩(自然石展望台)に着いた

展望台と名が付く
だけに、南の方向
が開けており、大
海原が眺められた

中央に見える山並
みは辺塚漁港の西
側の尾根と思えた
上の写真の左端を良く見ると、大きな山が望めた それは稲尾岳で方向は東だった 稲尾岳を大きく見る 地形図では930mピークに稲尾岳の山名が付いていた
周囲はすっかり照葉樹林帯だった 山頂に戻ってきた すぐに下山に移った 階段を下る
再び照葉樹に囲まれて、登山道を歩いた 沢のそばまで下りてきた 頭上を見上げた
作業道を歩く 泥田状の所があった 作業道は丸太を並べている所があった 登山道を歩くようになると、また周囲は自然林だった
登山口に戻ってきた 後は駐車地点まで林道歩きだった 北西方向に見えていたのは辻岳と思われた
駐車地点が見えてきた 木場岳を離れると、次は野首嶽を目指した ところが林道に崩壊箇所があり、断念を余儀なくされた