TAJIHM の 兵庫の山めぐり <大分県の山
 
涌蓋山    わいたさん 1499.6m 九重町(大分県)
九重町(大分県)
小国町(熊本県)
ミソコブシ山 1299.6m
九重町(大分県)
小国町・南小国町(熊本県)
一目山    ひとめやま 1287.4m
 
1/2.5万地図 : 湯坪
 
【2011年9月】 2011-96(TAJI&HM)
   四季彩ロードを走って飯田高原に向かうとき  2011 / 9

 涌蓋山の写真は久住山側から見る角度が多いようで、左肩の女岳がアクセントになった秀麗な姿で収まっているが、玖珠富士とも小国富士とも呼ばれるほど富士の姿とは言えないようだった。2011年9月後半の3連休は、久々に九州山行へ出かけた。目指すは九重火山群で、久住山と涌蓋山を登る予定だった。出発したのは3連休の前夜で、会社から帰宅すると、すぐに自宅を離れた。眠たくなると仮眠をするを繰り返して、ひたすら山陽道を走って九州を目指した。明るくなり出したのは福岡辺りだったろうか、空は雲一つ無い快晴だった。九州道を九重ICで下りると、四季彩ロードを走って飯田高原を目指した。そして南の展望が現れたとき、すっと姿を現したのが涌蓋山だった。角度として女岳は涌蓋山の後ろとなるため、玖珠富士の名に恥じない見事な富士の姿を見せてくれた。その日は先に久住山を登ったのだが、終日快晴だった。そしてたっぷりと女岳を従える涌蓋山の姿を眺めることが出来た。その夜は山麓の湯坪温泉泊まりとした。素朴さのある宿が集まった温泉集落だった。
 翌24日に涌蓋山を目指した。涌蓋山はガイドブックによると、2時間程度で登れる山とのことなので8時を回って宿を離れた。8時半頃からの登山を想定してのことだったのだが、筋湯温泉にある登山口を見つけるのに手間取ってしまった。疥癬湯のそばに登山口があるのだが、疥癬湯が見つけられず、暫く温泉街の中をうろうろしてしまった。温泉街の地図で探すのは諦めて、涌蓋山の方向に向かって車を走らせてみると、あっさりと涌蓋山の登山口標識を見つけて一安心だった。その登山口の駐車場は個人の土地のようで、300円の駐車料を払って止めることになった。予定よりも30分以上遅れて9時も回ってのスタートとなったが、別に焦る時間でもなかった。この後の登山の様子は、下の写真帳で見ていただくのが分かり易いので、文章は写真の説明文にとどめるが、この日は本当に天気に恵まれた。終日快晴の上に気温も適度で、風はあくまでも爽やかだった。始めにごく普通の山道として始まった登山道は草原の道となり、優美な涌蓋山がその先に見えたときは、ちょっと感動を覚えた。後は涌蓋山を終始眺めながらで、ほとんどは易しい道だったが、ちょっとしたヤブあり、急坂ありで、ハイキングとしてもたっぷりと楽しめた。山頂までの道は、往路は涌蓋越で女岳を通って山頂に立った。山頂は西半面は灌木ヤブになってそちらは展望は無かったが、そこ以外は草地となっていたのでいたので遮るものの無い展望が広がっており、十分に展望を楽しめた。そして下山としては涌蓋越まで往路と同じ道を辿って、その後は南へと県境尾根を歩いた。その尾根にも優しげな二つのピーク、ミソコブシ山と一目山があり、どちらのピークにも立ったが、それぞれに味わいのある山だった。そして一目山から県道11号線へと下り、後は車道を歩いて筋湯温泉にある駐車地点へと戻って行った。
 前日の久住山も百名山に選ばれるだけの風格があり、火山の山としての面白さがあったが、ハイキングとしての良さでは、涌蓋山の方が上ではと思えるこの日の楽しさだった。草原の伸びやかさと風景の優美さは一級品で、十分過ぎる楽しさを味わって、この日のハイキングを終えた。そして最後に筋湯温泉に浸かって疲れた体をほぐすことも出来て、出湯を味わえる山としての面白さも加えた。
(2011/10記)(2021/6改訂)
<登山日> 2011年9月24日 9:14スタート/9:57石ノ塔駐車場/10:20涌蓋越/10:48〜52女岳/11:07〜12:02涌蓋山/12:13女岳/12:42コース分岐点/13:04〜24ミソコブシ山/14:19〜37一目山/14:50県道11号線に出る/15:30エンド。
(天気) 快晴。雲は僅かにあるのみ。朝の気温は16℃で、爽やかさは十分だった。視界も良く澄んでいた。その後、気温は上がって、山頂では陽射しの下と言うこともあって、21℃になっていた。但し、湿度は低いので、風の爽やかさに変わりなかった。午後に入って少し雲が増えてきたが、快晴に変わりなし。終日、爽やかな空気の中で過ごせた。
<< Photo Album 2011/09/24 >>
疥癬湯の近くに登山口があった 登山道を歩き始めると、左手に堰堤を見た 始めはごく普通の山道を歩く雰囲気だった
    
車道を横切ることがあった 周囲にササが増えてきた 九重の山並みを後方に、ササの中を歩く
前方に現れた優しい山はミソコブシ山か 牧草地の中を歩くようになった マツムシソウがちらほら咲いていた

背後のパートナー
を振り返った

牧草地の背後に九
重の山並みが広が
っていた
牧草地を歩くうちに、涌蓋山が前方に忽然と現れた 思わず感動した ススキが増えてきた
涌蓋山が次第に大きくなってくる 右手に見るようになった 放牧の牛を間近に見る 背後はミソコブシ山
鉄条網に沿って、緩やかな丘を登る 牧草地の広がるのどかな風景の中に、ミソコブシ山が近くに見えていた
柵があって、牛は通れないようになっていた 少しヤブっぽい所を歩く 林道に出た ここが涌蓋越のようだった
林道を少し歩いた後、登山コースに入る 樹林帯を通る 木陰道が続く 樹林帯を抜けて、再び青空が広がった
女岳への登りが始まった 一帯はササと草だけとあって、背後に風景が広がってきた

 九重連山だけでな
 く、南西には阿蘇
 山もすっきり眺め
 られた

   女岳へと近づいた

 女岳に着くと涌蓋
 山が眼前に大きく
 眺められた

   涌蓋山へと最後の
  登りにかかる

 涌蓋山の上空に澄
 んだ空と白い雲を
 見る

   山頂が近づくほど
   に急傾斜となって
   きた

 登山道には石が目
 立った

   山頂が目前となる
   草地がなだらかに
   広がる風景だった
涌蓋山の山頂に着く 山頂は九重連山の大展望台だった
上の写真の九重連山を大きく見る 上の写真の祖母山を大きく見る

 三角点は山頂の南
 寄りにあった

   北側から山頂を眺
   める

 北東方向の展望も良
 く、由布岳がすっき
 りと眺められた
上の写真の由布岳を大きく見る 山頂にはリンドウがよく咲いていた ヤマラッキョウの花も見かけた
下山は登ってきた道を引き返す 女岳まで戻って、涌蓋山の山頂を大きく見る 女岳を離れて涌蓋越に向かう
林道に出ると、ヨメナの群落をよく見た 牧草地に入って、筋湯温泉に向かう道からミソコブシ山に向かう道が分かれた

 ミソコブシ山に向
 かえる道に入る
 鞍部へと緩い下り
 坂になった

   鞍部は少し荒れた
   感じだった
真っ直ぐにミソコブシ山に向かって行く ひたすら草地を歩いて行く イギリスの丘のハイキングを思い出した

 振り返ると、涌蓋
 山が優美な姿で全
 姿を見せていた

   ミソコブシ山の山
   頂が目前になった
山頂手前は少し草深くなっていた 山頂に到着する 草地の広がる優しげな山頂だ
った
少し遅れてパートナーが到着する
ミソコブシ山は360度の眺望が広がっていた ここも涌蓋山と同じく九重連山の絶好の展望台だった

 上の写真の由布岳
 を大きく見る

   九重連山の中心部
   を大きく見る
改めて山頂から涌蓋山を眺める 西に日田市南部の山並みを見る
これから向かう一目山を見る ミソコブシ山を離れて尾根歩きに移る ひたすら緩やかな尾根道が続く
振り返ってミソコブシ山から始まる登山道を見る 歩くほどに風力発電の風車が近づいた 鮮やかなリンドウを見る

 振り返ると涌蓋山
 とミソコブシ山が
 姿良く並んでいた

   一目山が近づいて
   きた
鞍部へと下り出すと、背後の山が隠れてきた 一目山が見上げる大きさになってきた 鞍部に着くと、車道が通じていた
一目山へと登山道が真っ直ぐ続いている ミソコブシ山が涌蓋山の手前で目立たなくなっ
ていた
ススキが登山道を囲んでいた

 一目山の山頂に着
 くと、そこも素晴
 らしい展望地だっ
 た

   山頂の三等三角点
   を見る
    

一目山の山頂に立
って西から北にか
けてを眺めた

北東から南東にか
けてを眺めた
黒岩山が堂々とした山として眺められた 星生山を大きく見る ミソコブシ山に光が当たった
午後の光の阿蘇山を見る 一目山からは東に真っ直ぐ続く小径を下る 草地の中の優しげな道だった
草地の中で見たこの花はサイヨウシャジンか ふもとが近づいて、一目山を振り返る 車道に下り着いた その先は県道40号線だった
県道40号線に出ると、広い路肩が登山口駐車
場になっているのか多くの車が止まっていた
県道40号線で筋湯温泉を目指す 出来るだけ
道路沿いの草地を歩いた
途中で右手に現れたのは、地熱発電所だった
筋湯温泉が近づいて、その奥に涌蓋山が眺めら
れた
筋湯温泉に入った そこを抜ければ駐車地点は
近かった
筋湯温泉を歩いているときも涌蓋山が眺められ