TAJIHM の 兵庫の山めぐり <韓国の山
 
佛岩山    ぷらむさん 638m (ソウル市)
 
 
【2013年5月】 2013-44(TAJI&HM)
 
   水落山より  2012 / 4

 2012年4月にソウルの山を登ろうと訪れたときは、ソウルの代表的な山は北漢山、道峰山、水落山の三山で、それをソウル三山と呼ぶと思っていたのだが、どうもそれに佛岩山を足して、ソウル四山と呼ぶのが正しいようだった。その2012年のときは、そのうちの北漢山と水落山の二山を登ったのだが、そうなると残り二山を登りたくなった。そこで翌2013年に再びソウルを訪れることにした。
 向かったのは5月5日。関空発アシアナ航空111便だった。快晴の大阪を12時50分に飛び立つと、1時間40分のフライトで仁川空港に下り着いた。こちらの空も快晴だった。前回は費用を抑えるため格安のフリーツアーで計画したのだが、やはり海外旅行はホテルの比率が高くなるので、今回は個人旅行として計画して、ホテルをネットで予約した。そのため仁川空港からは空港バスを使ってソウルへと移動した。そして明洞に近い四つ星ホテルにチェックインした。
 翌6日も朝から快晴だった。但しソウルは連日好天が続いているためか、少し白っぽい空の色だった。この日目指すのはソウル四山の残る二つのうち、易しいと思える佛岩山だった。この山は駅から歩ける山でもあるので、気は楽だった。心配は韓国はこの日は平日とあって地下鉄での混み具合だったが、8時半頃に地下鉄4号線の忠武路駅で乗車すると、数人が立つ程度の混み具合だった。次の駅ではすんなりと座れた。目的の駅は4号線の終点のタンコゲ駅なので、乗り換える必要も無かった。そのタンコゲ駅までおおよそ30分だった。ホテルでは朝食をとっていなかったので、まずは駅前の食堂で軽く朝食をとった。ついでに昼食用として海苔巻き(キンパブ)を二人分求めた。さて佛岩山の登山口までどう歩くかだったが、駅の周辺はごく普通の繁華街だったので、ビルが邪魔をして佛岩山は見えなかった。このとき役立ったのが韓国の山の登山ガイド「登山地図200山」だった。そこの佛岩山の地図を見て、タンコゲ駅から南東方向へと登山口を目指した。始めは駅前通りを歩いたが、すぐに東側に折れて大通りに出ると、その大通りを南へと歩いた。だいぶ近づいたのではと思えたとき、近くの店の人に佛岩山への道について聞いた。更に一つ東の筋を南へ歩いて、東に向かう道に入ればよいと教わった。その教えられた通り歩いて、東へ向かう道に入ると、道は上り坂となり、程なく小さな公園に着いた。そこにはきれいなトイレがあり、そのそばから登山道が始まっていた。登山口のそばには案内図も立っていた。この後の登山の様子は下の写真帳でご覧いただきたい。始め登山道は遊歩道と呼べそうな易しい道だった。気温は18℃と登山としては適温で、涼しい中を登って行けた。平日とあってハイカーはちらほら見かける程度で、いたってのんびりと登って行った。今はまさに新緑の季節で、カシワと思える木が多くあり、淡い緑色の若葉が登山道を飾っていた。ただ花としてはツツジが所々で咲いていたものの、盛りを過ぎて萎みかけていた。登るうちに背後にソウルの市街地風景が広がってきた。但しソウルは晴天続きとあって視界は濁っており、何とも薄ぼんやりとしか見えなかった。登るほどに岩肌が多く見られるようになった。その上を歩くこともあり、ソウルの山を登っている実感が出てきた。また登るほどに花が山を飾りだした。ツツジも満開の見頃になっており、山桜がそれに混じっていた。また一際きれいなピンクの花を多く見るようになった。アケボノツツジを一回り大きくしたような花で、後で調べるとカラムラサキツツジのようだった。山頂が近づくと一段と岩山の様相となり、階段を登るようになった。そして最後は両手を使っての岩登りをして山頂に立った。登山口から山頂までは80分ほどだった。山頂はちょうど人の途切れたときで、パートナーと二人で過ごすことになった。まさに360度の眺望だった。視界の濁りはひどかったが、北に水落山が大きく見えていた。目を凝らすと、その左手に道峰山、北漢山がモヤに溶け込むようにして見えていた。暫くすると山頂に人が集まり出したので、隣の一段低いピークに移って、そちらで昼休憩とした。そこは公園のようになっており、ベンチも置かれていた。そばの木陰では猫が一匹休んでいた。山頂で50分ほど過ごすと、下山に移った。下山は往路コースと違うコースを下ることにした。それは一つ南隣となるコースで、始めに南へと尾根沿いのトラバース道を歩いた。こちらも易しいコースだった。途中でベンチの設けられた休憩ポイントがあり、そこから復路として下る予定のコースが尾根コースから分かれていた。往路コースも易しいコースだったが、復路コースはより易しいコースで、始めは階段の道を暫く下ることになった。その先は自然歩道の雰囲気で、ごくスムーズに下って行けた。こちらのコースも新緑が鮮やかだった。最後は車道に出て、自然とマンションの並ぶ街並みの中へと入った。そのコースは上渓駅が近いようだったが、タンコゲ駅ともさほど離れていなかったので、始発駅のタンコゲ駅を目指して大通りを北へと戻って行った。
(2013/6記)(2020/10改訂) 
<登山日> 2013年5月6日 9:32タンコゲ駅前スタート/9:54〜10:00登山口/11:19〜12:08山頂/12:29下山コースに入る/13:02登山口/13:30タンコゲ駅エンド。
(天気) 朝から快晴の空が広がっていた。但しモヤが強く、うっすらとした青空だった。気温は朝のうちは18℃だったため、涼しい中を登って行けた。空気が清々しかった。山頂の気温は22℃、風が涼しく快かった。ただ視界は濁りが強く、近くの山でもうっすらとしていた。その後も気温は上がり、麓に下りてきたときは24℃になっており、涼しさは消えていた。
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タンコゲ駅を出て、駅を眺めた 駅前の食堂で朝食をとってから歩き始めた 始めに駅前通りを南へと歩いて行った
途中で一つ東の大通りに出て、そちらを南へと
歩いた
通りの店で道順を尋ねると、更に一つ東の通り
が良いとのことで、そちらへと向かった
マンションの並ぶ通りを南へと歩いた
教えていただいた通り、途中で東への坂道に入
った
坂の途中で後ろを振り返った 広場に着いた そこが登山口で、立派なトイレ
もあった
登山口へと入った 木立が新緑で迎えてくれた 新緑の中を歩いて行く
松の木の多い所を通った 登山道のそばに東屋が建っていた 露岩地が現れたが、手摺りが付いていた

 後ろを振り返ると
 マンション群の風
 景だった

  視界は濁っており、
  北西の道峰山は目を
  凝らさないと見えな
  かった
優しい登山道を歩いて行く また露岩地を登った 新緑が目に優しかった
樹上で何か動いていると見るとリスだった ごくのんびりと登って行けた 易しい登山道歩きが続いた
緑の中を歩いて行く ミツバツツジに似た花を見たが半分は萎んでいた V字になった所を歩いた
峠の位置に着いた ここからは右手に向かった 尾根を伝って行くも、緩やかだった 新緑の尾根が続く
前方に見えてきたのは佛岩山の山頂のようだった 佛岩山の山頂を大きく見る 尾根道はごく緩やかに続いた
アケボノツツジに似たピンクの花を見るように
なった
カラムラサキツツジ(チンダルレ)のようだっ
こちらはヤマザクラに似ていた
ハイキング気分にとっぷりと浸った 道そばに携帯電話の基地局と思える鉄塔を見た その鉄塔は木肌の模様が付けられていた

 露岩地を登ること
 が多くなった

 右前方が山頂方向
 だった
ロープに掴まりながら露岩地を登った 途中でパートナーが岩に腰掛けて休憩してしまった
登るほどに花を多く見るようになった 背後に見えるのは南隣の420mピークだった 岩肌登りが続く
階段を登るようになった もう辺りは岩山の様相だった 山頂直下でまた階段を登った
岩肌にカラムラサキツツジが映えていた 最後は岩にしがみついて登った 先にパートナーが山頂に立った

 山頂に立つと、岩
 に埋め込まれた三
 角点を見た

  登って来た階段を
  足下に見る
 上の写真の背後に広が
 る尾根を見る

 水落山はさほど離れて
 いないのに、うっすら
 としか見えていなかっ
 た 道峰山は強いモヤ
 で見落としそうになっ
 た
 
水落山の山頂を大きく見る 道峰山を見て、澄んだ視界で見たいと思った 麓のマンション群を見る

 視界は悪かったが
 山肌の新緑は楽し
 めた

 山頂から南の方向
 も眺めた
いっときパートナーと二人きりの山頂だったが
他のハイカーが登って来た
ぽつぽつと人が集まり出した山頂を離れて、休
憩は北隣の平らなピークでとることにした
北隣のピークへの道はごく易しかった

 北隣のピークが
 目前になった

 振り返って佛岩山
 を眺めた
山頂の岩の上には多くの人が立っていた 岩肌をカラムラサキツツジの花が飾っていた 北隣のピークは広場になっており、ここで昼食
とした
こちらにも岩場があり、そこに立ってみた 山頂と同じく、すっきりと水落山が眺められた

 西の方向を見ると
 そちらは開発中の
 風景だった
タンコゲ駅に近いマンション群を見る 休憩地を離れて下山の途についた 往路コースとは変えようと尾根を南へと歩いた
登山道のそばに満開のヤマザクラを見た 露岩地歩きが続いた 易しい尾根歩きに変わってきた
岩場を巻くために階段を下る所があった 大勢のハイカーが登って来ていた 木立の中を歩いて行く
休憩ポイントが現れた そこは展望台でもあり、近くに東屋が眺められ
その休憩ポイントから目的のコースが分かれて
いた
暫くは階段を下った 新緑に包まれるようになった 新緑に目を向けると、カシワの木が多いようだ
った
石の敷かれた登山道を下って行く 石がごろごろして歩き難い所もあった この石畳道が暫く続いた
沢のそばに出てきた 散策路の雰囲気になってきた ユキヤナギが満開だった
コブシの花も見た 小橋が現れて沢を渡った 車道に合流すると、後は車道を歩くことになった
車道のそばに東屋を見た 登山口の標識を見る 周囲は公園風の風景だった
ハイキングは終了となり、マンション群に近づ
いた
適当に歩くうちに地下鉄4号線のそばに出てき
大通りを歩くようになった
パートナーは小腹が空いたようでパン屋に立ち
寄った
タンコゲ駅に戻ってきた 地下鉄に乗ると、車窓から佛岩山が眺められた