TAJIHM の 兵庫の山めぐり <韓国の山
 
    ちゃんさん 634m (釜山市)
 
 
【2015年5月】 2015-39(TAJI&HM)
 
   荒嶺山より  2015 / 5

 初めての釜山ハイキングは2014年9月のことで、金井山、蓬莱山、乗鶴山を登ったのだが、いずれの山も好印象だったこともあり、もう一度釜山ハイキングを楽しみたくなった。そこで8ヶ月後の2015年5月のゴールデンウィークに、第2回目の釜山ハイキングを実行とした。4月30日が移動日で、ホテルは前回と同じくチャガルチのホテルだった。その到着した日は雨があったのか地表は濡れており、上空は雲が広がっていた。
 翌日は5月1日。朝から雲一つない空が広がっていた。この日の萇山は釜山市の東部に位置する山で、姿の美しい山として記憶していた。その萇山には幾つか登山道があるようだったが、南東麓の大川公園からのコースで登ることにした。地下鉄1号線をチャガルチ駅で乗り込むと、西面駅で2号線に乗り換えた。そして2号線を終点の萇山駅で降車した。駅の数にすると27駅となるので、移動で一時間ほどかかることになった。萇山駅を出たのは9時半前。空はチャガルチよりも澄んでいるようで、きれいな青空だった。まだ市街地でもあるので周囲はビルが囲んでおり、山は見えなかった。そこでコンパスで方向を定めて歩き出した。そして大通りに出ると、まっすぐ北西へと歩くことになった。暫く歩くと萇山が見えてきた。そして更に歩いて高速道65号線の下を潜ると、そこが大川公園だった。大勢の人がおり、登山スタイルの人も多かったが、単なる散歩の人も多かった。その先も車道歩きだったが、一般車は進入出来ないようで、通る車はほとんど無かった。前後に見かける人は、ほぼ散歩を楽しむ人だった。車道歩きと言っても道幅の広い遊歩道を歩いている雰囲気で、道そばはツツジの花が飾っていた。その車道歩きで広場のような所に着くと、そこは運動公園で、散歩を楽しむ人はほぼそこまでだった。まだ車道歩きが続くが、人影はずっと減って、ほぼハイカーのみとなった。その車道からごく普通の山道が分かれた。車道歩きに飽きかけていたので、山道コースを登って行くことにした。そのコースだが、石だらけの枯れ沢を横切ることになった。そこはちょっとした宗教的な雰囲気があった。沢を渡った先で山頂方向に向かうことを期待していたのだが、どうやら西に向かっているようだった。そこで北の方向へと小径を辿ると、道が不確かになってしまった。そこで沢を横切って元の方向に戻ることにした。改めて岩がごろごろしている枯れ沢を横切ったのだが、低山とは思えぬ迫力ある光景だった。沢を横切ると、はっきりとした山道に合流した。方向は北に向かっていたので、安心して辿って行くことにした。周囲はすっかり新緑色で、ツツジを大ぶりにした花が良く咲いていた。チンダルレかと思えた。その主コースと思えた道も主コースでは無かったようで、別の広い道に合流した。茶屋の中を通ったりと不思議なコースだった。そして更にはっきりとしたコースに合流した。その合流点に着いてようやく山頂が望めたが、まだまだ遠かった。階段を登ったりと高度を上げて、もうそろそろ山頂が近いのではと思えたとき、車道と言える広い道に合流した。そこにも標識があり、山頂までまだ1.3kmあった。なんだか遠回り遠回りで歩いているのではと思えてしまった。車道歩きとなって少し風情が消えたが、ようやく山頂に近づける思いだった。その萇山の山頂が目前になったとき、ゲートに阻まれた。そして山頂はフェンスに囲まれていることが分かった。電波塔の建つ山頂は軍関係の施設になっているようで、フェンス内には入れないようだった。そのフェンスに近い位置で遊歩道が山頂を巻くように続いており、ハイカはそちらを歩いていた。その遊歩道をこちらも歩くと、一般の人が山頂として過ごせる場所に出た。そこは素晴らしい展望地で、大勢のハイカーが休んでいた。その中で大きな声を出していたのは、アイスキャンディ屋だった。陽射しの降り注ぐそこは、いかにもアイスキャンディが欲しくなる所で、ほぼ総てのハイカーがアイスキャンディを求めていた。こちらも同様に一本1000ウォンのアイスキャンディを購入した。そしてアイスキャンディを食べながら、足下に広がる風景を眺めて過ごした。少しうっすらとした視界ながら、南東方向から西の方向まで広く眺められた。風は涼しく、清々しい空気だった。心底、萇山の山頂に立っていることを喜んだ。その展望地の位置からも登山コースが始まっていた。南の方向に向かっていたので、どうやら地下鉄2号線沿線に出られるのではと思えた。そこでその登山道で下山することにした。下山を始めると、すぐに樹林の中に入った。その登山道も新緑が美しく、チンダルレの花をよく見た。途中で地図の案内板が現れたので、それで現在地を確認したところ、そのまま尾根をずっと辿れば2号線沿線の間近まで歩けることが分かった。ただ道はずっと緩やかに続くことになり、また何度かピークを越すことになった。そのため上り坂になることがあり、疲れた足が更に疲れることになった。その南へと続く尾根コースは主コースの一つのようで、何十人かのハイカーとすれ違った。また途中には展望台が作られており、そこは市街地が眺められるだけで無く、振り返れば萇山の端正な姿がすっきりと眺められた。本当に市街地に一番近づくコースのようで、登山口に着くと、市街地のまっただ中に下り着いた感じだった。目の前の大通りを西へと歩くと、10分ほどで地下鉄2号線の北柏駅に着いた。結局、6時間ばかりのハイキングとなっていた。萇山はそのどっしりとした姿の通りに、一日かけてじっくり楽しめる山であることが分かった。
(2015/7記)(2020/10改訂)
<登山日> 2015年5月1日 9:28萇山駅スタート/9:56大川公園/11:30茶屋/12:27〜13:07萇山山頂(展望地)/13:30展望台/15:15大通りに出る/15:25冬柏駅エンド。
(天気) 快晴。雲はほとんど無し。但し、少し薄い色の青空だった。樹林の気温は21℃。山頂は陽射しをいっぱい受けており、24℃ほどあった。空気は爽やかで涼しい風が常に吹いていた。視界は少しうっすらとしていた。快晴は終日続いた。
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終点の萇山駅を下りると、駅の構内で萇山の登
山コースが描かれた案内板を見た
地上に出てきた 萇山は北西方向となるので、コンパスでそちら
に向かうと、広い通りに出た。
通りの交通標識を見ると、そのまま歩けば萇山
の登山口となる大川公園に着けるようだった
まだまだ市街地の風景だった 快晴の空がまぶ
しかった
街路樹の木陰を拾いながら歩いた
図書館のそばまで来ると、山が見えてきた 高速道の下を潜ることになった 公園が現れて、そこに藤棚を見た

 大川公園に入った
 ようだった


   車道は公園を貫い
   て続いていた
緑陰で休む人が多かった 少し進むと、萇山登山のコース案内図が現れた 道そばには現在地を示す案内図もあった
石碑には萇山山林浴場と彫られていた 左手に親水公園になった所が現れた 車道には散歩の人は見かけるが、車は見なかった

 瀑布寺に立ち寄っ
 た 本殿は大雄殿
 の額が架かってい
 た

    車道に戻って車道
    歩きを続ける
鉄棒が現れると、パートナーが遊びだした 小ぶりの滝を見かけた 人の声が聞こえたので見上げると東屋が建っていた

 広場が現れた そこ
 は「フィジカル公園」
 と名が付いていた

   その先で車道は急傾
   斜になっていた
振り返ると海雲台の高層ビルが望めた 周囲を緑に囲まれてようやく山を登っている感
じとなった
 右手に岩だらけの枯れ沢が現れた

 左手にも岩の枯れ
 沢が現れた

   車道から左手に登山
   道が分かれたのを見
   て、そちらを歩くこ
   とにした

登山道は階段状になっていた 岩の枯れ沢を横切ることになった その辺りは何やら宗教的な雰囲気があった
渡った先も良い雰囲気で歩いていたが、ずっと
西に向かって行くようだった
そこで北に向かう小径に入ったところ、なぜか
道が不確かになってしまった
岩の枯れ沢を横切って沢の左岸側に出ることに
した そちらに登山道があればとの思いだった

 岩の枯れ沢を渡っ
 ているとき、南の
 方向を望んだ

 沢の左岸出でると、
 期待通り登山道に
 出会えた
登山道の脇をピンクの花が飾っていた ツツジ(チンダルレ)のようだった 白い花も咲いていた アオダモの花に似ていた
登山道は緩やかに続いた 小さな沢を渡る 里山をのどかに歩く雰囲気だった 頭上に淡いピンクの花を見た
登山道が分岐すると、山頂方向を選んだ 良い雰囲気の中を登って行く 周囲はすっかり新緑色となった
水平道に出会うと、左手は小屋までだったので
反対方向に歩いたが
山頂とは離れる一方だったので、引き返して小
屋に近づいた
登山コースは小屋の中を通るようだった

 樹林帯を抜け出し
 て周囲が眺められ
 るようになった

    左手前方に山頂が
    望まれたが、まだ
    まだ遠かった
海雲台の方向が望めた 足下でスミレが咲いていた 地表の保護のためなのか、コースが囲まれていた
またチンダルレを多く見るようになった チンダルレの花を見る 遊歩道をマウンテンバイクが走って行く

 広場が現れるとベ
 ンチがありハイカ
 ーが休んでいた

    巻き道を歩く形で
    山頂に向かった
途中から樹林の中を登るようになった 紫色のきれいな花が咲いていた 車道と呼べそうな広い道に合流した
その広い道で山頂に近づいた 山頂は通信設備の敷地だった 通信設備は鉄条網のフェンスで囲まれていた
進入禁止のようで、山頂には立てないようだった フェンスのそばから海の方向を眺めた 近くに遊歩道があり、ハイカーはそちらを歩いていた
こちらも遊歩道を歩くことにした 遊歩道は巻き道の形で西に向かっていた 山頂の南側まで来ると大勢のハイカーが休んでいた
そこがハイカーが立てる山頂のようで、素晴らしい展望地だった 視界が少しうっすらとしていたの
は残念だった
その展望地から山頂に建つ電波塔を見上げる
海雲台区のマンション群を見る マリンシティの高層ビル群と広安大橋を見る 影島の蓬莱山を見る
西の方向を眺める 釜山市を囲む山並みが眺められた 展望地でもチンダルレが咲いていた
上の写真に写る金蓮山から荒嶺山へと続く尾根を大きく見る 下山は南に向かうコースを下ることにした
始めに、よくチンダルレを見た 緩やかな下り坂コースだった この尾根も新緑が美しかった
緩やかな下り坂が続いて、足に易しいコースだ
った
前方が開けて、小さなピークが現れた そこはジュン峰で、展望台になっていた
萇山がボリューム感たっぷりに眺められた 南には街並みも望めた
市街地に一番近づく尾根に入るべく、ジュン峰
からは左手のコースに入った
オンニョ峰との鞍部へと下った 鞍部に着くとそこは公園になっており、スポーツ遊具
が置かれていた そこからは南へのコースに入った
尾根を歩かず、尾根と平行した登山道を歩いた 高層ビル群が目線と同じ高さで眺められた なぜか登山道上にイスが置かれていた
尾根に平行した登山道は暫く続いた 気持ちの
良い森林浴だった
尾根を歩くようになると上り坂が現れた 疲れ
た足には少しつらかった
市街地まで延びる尾根のため、左手に街並みが
見えてきた
緩やかに下った後、また緩やかな登りが現れた 小さなピークに着くと、そこは展望台になって
いた
萇山が少し離れて眺められた
逆に広安大橋が近くに見えるようになった ここでも階段の下りが現れた 階段の下りが続く
階段が終わると、易しい道になった 高層ビル群は見上げるようになった またスポーツ広場が現れた
もう登山道は散策路の雰囲気だった 市街地が目前だった ここまで山頂から4.5kmだ
った
市街地に向かって下りて行く
何となく住宅地に迷い込んだ感じだった 大通りに出るも、そこに標識は立っていなかっ
そこは市街地のまっただ中だった
地下鉄の駅を目指して大通りを西へと歩いた すぐに冬柏駅が現れた 駅のホームへと階段を下った