TAJIHM の 兵庫の山めぐり <韓国の山
 
荒嶺    はぁりょんさん 427m (釜山市)
金蓮山    くむりょんさん 415m
 
 
 
【2015年5月】 2015-40(TAJI&HM)
 
   蓬莱山の子峰より  2014 / 9

 釜山市の中心部に近い山として荒嶺山があるが、ハイキング対象と言うよりも車で山上に上がれることから、一般観光客が釜山夜景を楽しむ所として有名なようである。その荒嶺山にもハイキングコースがあり、尾根続きの金蓮山まで歩けると分かると、登ってみたくなった。それを実行したのは2015年5月のゴールデンウィークだった。それは2回目の釜山ハイキング旅行で、4月30日に釜山に着くと、翌日はジャン山登山を楽しんだ。そしてハイキング2日目に荒嶺山に向かった。空は前日の快晴が続いており、朝の空には雲一つ無かった。空気も爽やかそのものだった。地下鉄1号線のチャガルチ駅で乗車すると、西面駅で2号線に乗り換えて、7駅目の慶星大・釜慶大駅で降車とした。その慶星大・釜慶大駅の目の前が慶星大学で、その縁を通る歩道を歩いて行くことにした。大学は斜面に建っているため、歩道はずっと上り坂だった。何となく大学内の歩道を歩いている雰囲気だったが、一般の人も歩いていた。その道が麓に下りる道と大学校内を通る道とに分かれることになった。そこは大学の門と言える所だった。ハイキングコースは大学内を通らないと考えて大学から離れる右手の道を選んだところ、どんどん麓に下りて行くことになった。これは違うと引き返して、門のそばに立っていた守衛さんに荒嶺山のことを聞いてみた。すると大学内の道を歩いて最奥まで行くことを教えられた。よく見ると、そちらに向かって歩いているハイカーを見かけた。最奥に建っていたのは工学部の建物で、そのそばから登山道が始まっていた。その登山道がずっと尾根へと続くものと思っていたところ、尾根に出ると車道と呼べそうな広い道に合流した。道はほぼ平坦で、単なる散歩道の雰囲気だった。実際に歩いている人は散歩のお年寄りが多かった。その車道は尾根に近い所を尾根と平行して続いていたのだが、尾根を通る道が現れたのでそちらに入ると、また尾根に平行する道に合流してしまった。前方に荒嶺山との間にある小ピークが見えてくると、程なくそのピークに向かう登山道が分岐した。そちらが正しく荒嶺山に続くハイキングコースと思えて、その尾根道に入った。やや急坂を登るようになり、漸く登山モードに入ることになった。振り返るとこのコースに入る人もおり、ハイキング姿だった。樹林の中をしっかり登って最初に着いたピークがカルミ峰(264m)だった。ピークには東屋が建っており、そこに立つとこれから向かう尾根が一望だった。東屋で一休みして下りに入ると、すぐに鞍部に着いた。そこは十字路になっており車道が横切っていた。藤棚もあって一休みには良い所のようで、大勢のハイカーが憩っていた。こちらは東屋で休んでいたので、すぐに登りにかかった。今度は階段の道がずっと続いた。登るうちにサクラの木が右手に続くようになった。それはボタンザクラで、既に落下していると思っていたところ、登るほどに満開の木も見られて良い雰囲気だった。休まず登って二番目のピークに着くと、そこはサジャ峰(400m)だった。ピークは岩場になっており、そこからは荒嶺山が間近に眺められた。もう荒嶺山との標高差は30mほどだったので、サジャ峰を離れると、ごく易しく歩いて荒嶺山に着いた。最初に着いた所は烽火台で、一帯は公園になっていた。烽火台には大勢の人がいたが、近くまで車で来られるとあってほとんどが観光客だった。烽火台は釜山観光の目玉の一つだけに、素晴らしい展望が広がっていた。そこに着くまでは主に海側の方向が見えていたのだが、烽火台は海側だけで無く、西から北にかけての釜山を囲む山並みも眺められた。遠くは金井山の姿も望めた。その景色を観光客が入れ替わり立ち替わり写真に収めていた。その烽火台は山頂とされていないようで、そこより東へ少し歩くと岩場のピークが現れて、そこに荒嶺山の標石を見た。そこも好展望地で、金蓮山がすっきりと眺められた。その左奥に見えるのは萇山だった。その岩場からは下り坂となるのだが、あちらこちらにチンダルレの花が咲いていた。惜しむらくは盛りを過ぎて萎みかけていたことだった。下るうちに車道に合流して、車道沿いの歩道を歩いて金蓮山に近づいた。その金蓮山には一際大きな電波塔が建っており、かっこうの目印だった。その電波塔が見上げるようになったとき、登山道が歩道から分かれた。その山道ですんなりと金蓮山に立てるものと思っていると、電波塔が間近になったとき、山道は巻き道となって山頂から離れ出した。よく見ると、踏み跡程度の小径が山頂に向かっていたので、それを辿ることにした。荒れ気味ながらも進めたが、電波塔が目前になったとき、有刺鉄線に阻まれることになった。どうやら金蓮山は山頂に立てない山のようだった。ただ別の方向から近づけるのではとも思えたので、巻き道を歩いて東側に回ってみたところ、運動広場が現れた。そこからも山頂方向へ細々とした道が付いていたので、それを辿ったところ、やはり有刺鉄線までだった。山頂は諦めざるを得ず、運動広場で一休みすると、巻き道を引き返して山頂に一番近づけた所まで戻った。そこからは北の方向へ向かう登山道が分岐していたので、その道で下山することにした。主コースの雰囲気は無かったが、適度な歩き易さで下って行けた。新緑の季節とあって、木々の緑が美しかった。順調に下って市街地が近くに見え出したので、このまま麓に下り着けるものと思っていたところ、巻き道に合流することになった。やはり主コースでは無かったようだった。巻き道はほぼ水平道だったため、どちらに向かうべきか迷ったが、西に向かうことにした。暫く歩くと別の尾根道に合流することになり、その尾根道で市街地に下り着けることになった。市街地に着けたものの、地下鉄の駅までどこを歩けばよいか分からなかった。周囲の文字はハングルだけだった。前の通りは地下鉄3号線が走る通りと思えたので、まずは西へと歩くことにした。それが暫く歩いても駅に関する案内が現れないため、通りかかった青年に駅を尋ねることにした。けっこう地下鉄駅に近づいていたようだったが、通りは一つ違っていた。尋ねていなければ離れてしまっていたところだった。ムルマンゴル駅に着いたのは14時過ぎ。軽いハイキングと考えていたのだが、終わってみれば5時間のハイキングになっていた。おかげで十分に楽しめたと言えそうだった。
(2015/7記)(2020/10改訂)
<登山日> 2015年5月2日 9:17慶星大・釜慶大駅スタート/9:42慶星大学登山口/10:25〜36カルミ峰/11:07サジャ峰/11:29〜12:16荒嶺山/12:48〜13:08金蓮山/13:51大通りに下り着く/14:07ムルマンゴル駅エンド。
(天気) 前日からの快晴が続いていた。雲はほとんど無し。空の色は淡い青空だった。気温は始め22℃ほどだったが、荒嶺山では24℃まで上がっていた。陽射しの下ではそれ以上に感じられた。但し空気はからっとしており、風は涼しいとあって快かった。視界は少しうっすらとしていた。快晴は下山するまで続いていた。
<< Photo Album 2015/05/02 >>
地下鉄2号線を慶星大・釜慶大駅で下りた 周囲を眺めると、市街地のまっただ中だった 東に歩くと、すぐに慶星大学への道が始まった
大学の建物が正面に見えていた ずっと上り坂だった 始めは大学校の縁を歩く
感じだったが
次第に大学内を歩く雰囲気になってきた 但し
一般の人も歩いていた

道が二手に分かれたとき、右手の道を選ぶと、大学を離れて麓へと下り出した 引き返して守衛に聞くと、荒嶺山へは大学内の
道をそのまま歩くのが正しいようだった
急坂を登って奥へ奥へと進むと、工学部の建物
が現れた

 工学部のそばに展
 望地があり、金蓮
 山が眺められた

   最奥にバスケット
   コートがあり、そ
   のそばから登山道
   が始まっていた
登山道に入った 水飲み場が現れた スポーツ遊具が並んだ公園も現れた
緩やかな上り坂だった この雰囲気で尾根歩きをするのかと思っていると 尾根に着くと車が通れそうな広い道に合流した
道が二手に分かれたので尾根の方を歩くことに
した
尾根の道も十分な道幅があった 高速道のトンネル入口が見えていた
元の道に合流することになった 南西に見えたのは影島の蓬莱山だった 平坦な尾根道歩きが続く 散歩を楽しむ人が多かった
前方に二つの山が見えてきた カルミ峰への登山道が現れたので、そちらに入
った
丸太の階段道を登って行く
自然林が優しい影を作っていた 良い雰囲気でピークに近づいた カルミ峰に着くと東屋が建っていた
北に見えていたのはサジャ峰と荒嶺山だった 荒嶺山の右手には金蓮山も見えていた
上の写真に写る荒嶺山を大きく見る 金蓮山を大きく見る 南西には影島も見えていた
カルミ峰を離れて鞍部へと向かった 丸太の階段道を下って行く 鞍部に着くと、大勢のハイカーが休んでいた
尾根道歩きを続ける 登山道のそばをサクラの木が続くようになった ヤエザクラのようで、登るほどに満開の木も見られた
階段の道が続く 背後に風景が広がってきた 足下できれいな青い花が咲いていた
ピークが近づくと、前方は岩壁となった 岩壁を巻くように階段が作られていた 階段を登って行くと展望台が現れた

 展望台に立つと、
 どんとばかりに展
 望が広がっていた
上の写真に写る影島の蓬莱山を大きく見る 上の写真に写る厳光山を大きく見る 北東には金蓮山と萇山が重なって見えていた
足下には先ほどまで立っていたカルミ峰が見え
ていた
南東にマリンシティの高層ビル群を見る 市街地も手に取るようだった
展望台から先は岩の多い道だった スミレがひっそりと咲いていた 岩のピークが見えてきた

 そこがサジャ峰の
 ピークだった


   ピークに立つと荒
   嶺山は間近だった
   
次に目指すのが荒嶺山だった 良い感じで歩いて行けた 送電塔(7番鉄塔)が建っていた
途中で休憩台が現れたので、一休みとした 荒嶺山が目前となって傾斜が増してきた 鮮やかなツツジが現れると、その先は山頂公園だった

 公園内に入ると
 前に見えたピー
 クは烽火台だっ
 た

 烽火台の上に出
 ると、そこは素
 晴らしい展望台
 だった
烽火台には三角点が置かれていた 烽火台の上に立って、東から南東の風景を見る 

 西から北にかけて
 は広々と眺められ
 た

 厳光山を中心に
 大きく見る


   白楊山を大きく
   見る

 北に広がる金井
 山の尾根を大き
 く見る

   金井山を大きく見
   る
烽火台を離れて山上公園を東へと向かった 一帯はすっかり観光地の様相だった 海の方向がすっきりと眺められた
岩場が現れたが、階段で気楽に進んだ 階段が終わると、その先が荒嶺山の最高点だった 荒嶺山の最高点は岩場だった
荒嶺山の最高点も好展望地だった 荒嶺山を離れて金蓮山に向かった
行く手に金蓮山が眺められた 登山道の脇でチンダルレが良く咲いていた 緩やかな尾根道を歩いて行く
萇山を前方に見て下ることもあった 登山道は遊歩道の雰囲気となった 足下に車道が見えてきた
車道に下りてきた 歩道を歩いて金蓮山に向かった 道路の両脇が桜並木となった
金蓮山が近づいて、歩道から登山道が分かれた 金蓮山への道も遊歩道と呼べる易しい道だった 山頂が間近になったときベンチが現れて一休みとした
そこは山頂の北側で、先ほどまで立っていた荒
嶺山が梢越しに眺められた
またそこからは山頂への小径が分かれていたので
そのヤブっぽい小径を歩いて山頂に近づいた
ところが山頂の電波塔が間近になったとき、行く
手をフェンスに阻まれてしまった

 遊歩道を歩いて
 別の方向から山
 頂に立てるかを
 確かめることに
 した

 東側に回り込む
 と、東屋があり
 スポーツ遊具が
 置かれていた
その東側からも山頂への小径があったので、そ
の小径で山頂に向かうと、やはりフェンスに阻
まれた
金蓮山は山頂に立てない山のようなので、先ほ
ど休んでいた北側の位置に戻ってそこから下山
とした
北へと下って行くが、この道も緑に囲まれた雰囲気
の良い道だった
下っていると、樹間から金井山が望めた 緑の美しさを楽しみながら下った 主コースでは無いのか人を見ることは少なかった
麓まで通じておらず巻き道に合流することになった どちらに向かうか迷ったが、西の方向に歩いた 別の尾根道に合流出来ることになった
麓は近いようで、散歩道のような易しい道だった この尾根道でもスポーツ遊具に出会った 市街地が見えてきた
北向かいに見えたのは盃山かと思えた 最後は階段を下りたが、登山口標識は無かった 目の前は大通りだった
大通りをどちらに歩くか迷ったが、西に歩いて
行くことにした 後で地図をよく見ると東が正
解だったが
暫く歩いても地下鉄駅が現れなかった 心配に
なってすれ違った人に駅を尋ねた
一つ違う通りを教えていただき、無事に地下鉄3号
線のムルマンゴル駅に到着となった