TAJIHM の 兵庫の山めぐり <韓国の山
 
逍遙山    そよさん 587m 東豆川市(京畿道)
 
 
【2016年4月】 2016-37(TAJI&HM)
 
   下白雲台の近くより  2016 / 4

 ソウルで気楽に山を楽しもうとなると、地下鉄沿線の山となる。地下鉄1号線の終点は逍遙山駅で、そこは隣町の東豆川市となり、ソウルの中心部からだと一時間半の距離となる。その逍遙山駅を起点として登れるのが駅名の由来となった逍遙山だった。
 向かったのは2016年4月29日。前日にソウルに到着し、この日が山行の初日だった。空は快晴と呼んでもよかったが、少し濁りを帯びており青さは少なかった。逍遙山駅に降り立ったのは9時分過ぎだった。駅前には逍遙山の地図があるものと思っていたのだが、周辺を描いたものはあっても山が描かれた地図は無かった。案内標識があったかも知れなかったが、総てハングルで書かれており要領を得なかった。また逍遙山がある東の方向には近くの尾根こそ見えるものの、逍遙山らしき山は見えなかった。目の前の大通りを渡ると、すぐの所にあった登山用品店で逍遙山への道順を尋ねた。教えられたのはごく近くの角を曲がることだったので、その通りに歩くと商店街を抜けることになった。商店街の先で広い道に合流すると、そこに逍遙山と書かれた道路標識を見た。もう後は楽だった。逍遙山に通じる車道に入ると、もう観光通りと言えそうな佇まいとなった。広い車道に沿って歩道があり、その歩道を歩いた。歩道を囲む木々がちょうど新緑色になっていた。道そばには売店や食堂があり、トイレも点々とあった。車道側に広々とした駐車場が現れると、一般車はそこまでだったようで、その先も続く車道には車は見られなくなった。歩道は車道に沿って続いており、いつの間にか沢沿いを歩くようになっていた。新緑を愛でながら歩いていると、門になった建物が現れた。そこはチケット売場で、一人1000ウォン(約100円)の入山料を払って門を抜けることになった。そこを通過して次に現れたのが「逍遙山自在庵」の扁額が架かった一柱門(イルチュムン)で、そこがハイキングコースのスタート地点と言えそうな所だった。逍遙山は周回で歩ける山で、俗離橋(ソンニギョ)を渡った先でコースが二手に分かれると、左手のコースに入って右回りで歩くことにした。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。階段の道を登ったり岩場を登ったりと、韓国の低山ハイキングを十分に楽しめる山だった。下白雲台(ハベグンデ)辺りまで来ると尾根をチンダルレの花が飾るようになった。今が見頃のようで、色褪せた花は見なかった。この日は韓国では平日とあって道中ですれ違う人は少なく、どのピークに立ってもそこに人影は無かった。おかげで静かな山頂を楽しめた。羅漢台(ナハンデ)、義湘台(ウィサンデ)、公主峰(コンジュボン)と主だったピークを踏んで俗離橋に戻ってくると、意外と大勢の人がいて賑やかだった。尾根歩きを楽しむ人は少なかったものの、裾野で新緑を楽しむ人は多かったようである。逍遙山駅に戻ってきたときは16時が近い時間になっていたので、6時間ほどのハイキングになっていた。今少し短時間で終わるものと思っていたのだが、ゆっくり歩けばこれぐらいはかかるようだった。おかげで逍遙山は一日かけて楽しめる山だと分かって、ある意味良かったと思った。逍遙山駅は始発駅とあって、既に電車は着いていた。がらんとした電車に乗り込むと、この日の山行を思い出しながら出発を待った。
(2016/9記)(2020/7改訂)
<登山日> 2016年4月29日 9:48逍遙山駅スタート/10:10チケット売場/10:39一柱門/11:20下白雲台(440m峰)/11:56上白雲台(561m峰)/12:59〜13:38義湘台(587m峰)/14:09公主峰(526m峰)/15:20チケット売場/15:49逍遙山駅エンド。
(天気) 晴れと言っても少し濁った感じの空で、青空の色は薄かった。山中の気温は概ね20℃。風は弱々しかったが、快い涼しさがあった。視界は少しうっすらとしていた。午後に入って、西の空は薄晴れ状になってきた。
<< Photo Album 2016/04/29 >>
地下鉄1号線を終点の逍遙山駅で下車した 逍遙山駅を出て、駅舎を眺めた 逍遙山を目指して、近くの商店街を抜けて行った

 広い通りに出る
 と標識に逍遙山
 の文字を見た







 標識に従って左に
 折れると、そちら
 も広い道で、観光
 地の雰囲気となっ
 た
歩道を歩いた 新緑が木陰を作っていた 雲はほとんど見られなかったが、空の色は薄かった 広い駐車場が現れた

 アーチが建ってお
 り一般車はそこま
 でのようだった

 風変わりなオブジ
 ェを見た
車道の脇に花をみるようになった 色とりどりのツツジがきれいだった 逍遙山の案内図を見た
沢沿いを歩くようになった 沢に架かる橋の上より沢
の風景を写す
道を塞ぐように建っていたのはチケット売り場だった
入山料として1000ウォン(約100円)を払った
車道歩きが続く 周囲はすっかり新緑色だった
道そばに東屋を見た 「逍遙山自在庵」の額が掛かった一柱門を通る 俗離橋を横目に真っ直ぐ歩いた

 滝が現れてその先
 に洞穴を見た

 歩道はそこまでだ
 ったので、すぐに
 引き返した

 俗離橋の位置ま
 で戻って、改め
 て俗離橋を渡っ
 た
階段を登ると、その先でコースは二手に分かれた 左手のコースに入った 階段の道が続く タニウツギが咲いていた
展望台が現れた 近くの尾根しか見えなかったが、すっかり新緑色だった  展望地を離れると、遊歩道を歩く雰囲気となった
渓谷美を見る 自在庵が現れた 自在庵の前に立った
扉が開いており、中が少し覗けた 近くで小さな滝を見た 石段を登るようになった
鉄階段を登るようになった 土道を歩くこともあった カシワの新緑がまぶしかった
岩場には手摺りが付いていた 木々を通して主尾根が望めるようになった またまた階段の道が続いた
ロープを掴んで登る所があった 一度、緩やかな道となったが 主尾根が近づいて、また階段を登った
背後を見ると、西向かいの山が眺められた 磨叉山だ
った
俗離橋から35分かかって主尾根に出た 近くに展望地があったので、立ち寄った

 逍遙山の尾根が一望
 だった 義湘台が尾
 根の最高点だった
上の写真の右手に続く尾根を見る 西には磨叉山も見えていた 近くで白い小さな花が咲いていた カマツカに似ていた

 展望地を離れて
 新緑の尾根を進
 んだ

 すぐに着いたピー
 クが下白雲台(ハ
 ベグンデ:440
 m)だった
前方に次のピークが見えていた 周囲にチンダルレを多く見るようになった アケボノツツジに似た美しい花だった
新緑の道が続く ロープを掴んで登ることがあった 木々の隙間から羅漢台と義湘台の並ぶ姿を見た
岩尾根を登る また尾根はチンダルレの花で飾られた また岩場が現れた
本当に新緑が美しかった 次のピークは中白雲台(チュンベグンデ:510m)
だった
易しい尾根歩きが続く

 トーチカのような
 ものを見た

 平らな所が現れた
今度のピークは上白雲台(サンベグンデ:561m)
だった
岩尾根歩きが増えてきた この辺りはカルバウィと呼ばれているようだった
前方に見えて来たのは羅漢台のようだった 鞍部へと下って行く この辺りはこの辺りは易しい道だった
鞍部からは麓に下りる道が分かれていた 新緑の中を道は続いた 階段を登って行く

 手摺りを掴んで登
 った


   羅漢台のピークに着
   いた

 西を見ると義湘台
 が近かった

 すぐに義湘台に向
 かった
鮮やかなチンダルレを見た 前方に義湘台を見る 大きな岩のそばを通った
坂を登るようになった 山頂へと近づく 最後は岩登りだった

 逍遙山の最高点と
 なる義湘台に着い
 た


   山頂の山名標石を
   見る
北の方向、歩いて来た尾根を眺めた 西の方向を眺めた 公主峰まで歩くことにした
磨叉山をおおきくみる 山頂を離れて西に向かった 鞍部へと階段を下った

 階段が終わって
 普通の山道とな
 った

 またチンダルレを
 見るようになった
巻き道になった所を通る 麓への道が分かれたとき、疲れ気味のパートナーはこ
こで待つことになった
一人になって公主峰に向かった 公主峰が木々を通し
て見えて来た
公主峰へは階段を登ることになった 登るほどに展望が良くなってきた 先ほど立っていた義湘台がすっきりと眺められた
公主峰のピークに着いた そこは広い範囲で平らになっていた 山名標識のそばに岩があり、そこが最高点と言えそうだった

 ピークからは南の方
 向が広く眺められた
ピークを越えて更に西へと道は続いていた 案内図を見ると、その道でも下山出来るようだったが パートナーが待つ鞍部へと引き返すことにした
階段を下って戻って行く 易しい道となった 下山路の分岐点まで戻って、パートナーと合流した
下山路は適度な歩き易さで続いた 岩の多い所を下った 一柱門まで800mとあった 分岐点から600mだった
無理なく下って行けた ケルンが積まれているのを見た この辺りから公園のエリアに入ったように思われた

 沢に沿って歩くと
 きがあった

 渓谷を眺めた
ここまで下りれば、後は往路で歩いた道だった 一柱門を抜ける 公園の遊歩道を入口へと向かった
チケット売り場まで戻ってきた 公園を出ると朝に通っていなかったメインストリート
に入った
商店街を抜けて行く 賑わいのある通りだった
駅前の大通りに出てきた 逍遙山駅に戻ってきた ホームに入ると。始発の電車が既に止まっていた