◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <韓国の山> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仁王山 (仁旺山) | 338m | (ソウル市) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いなんさん | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2016年4月】 | 2016-38(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
景福宮内の慶会樓のそばより 2016 / 4 |
ソウル市の中心部で目立つ山として、仁王山と北岳山の並ぶ姿もその一つと思われるが、その一峰の仁王山を登ってみようと向かったのは2016年4月30日のことだった。この日のソウル市の空は曇り空で、一部で薄い色になっている程度だった。地下鉄3号線に乗り景福宮駅の次の駅となる独立門駅で降車とした。駅の構内には近くの山が絵図になった案内板があり、それを見て4番出口を出ると、目の前が独立公園だった。そこにも絵図があり改めて眺めると、その先の山は鞍山で、仁王山は反対側であることに気付いた。振り返るとそちらにも山が見えており、それが仁王山の尾根のようだった。目の前の車道は渡れないので、一度地下鉄構内に下りて、改めて3番出口から出た。後はその尾根がある北東方向へと歩いて行った。そちらはマンション群で、その縁をなぞるようにして歩いた。傾斜地に建つマンションで、急斜面とあってもう登山を始めている感じだった。坂道を歩くうちにマンションの敷地内にいることに気付いたが、気にせず登って行くと、敷地の外に仁王寺の標識が見えたので、敷地内の道路から外の車道に出た。その標識の示す方向に向かうと、もう尾根は目の前だった。その尾根に通じる階段の道が車道から分かれたので、階段へと入った。階段の周辺は整備作業が行われており、どうやら新しい道のようだった。尾根に出ると尾根上には城壁が続いており、それに沿って遊歩道が造られていた。その遊歩道も新しいように見えたので、一帯は最近になって整備されたのではと思えた。北の方向へと進んで行くと、仁王山のゆったりとした姿が見えてきた。城壁と遊歩道は一度車道によって途切れたが、車道の先に続きが見えていた。そこで車道を渡って遊歩道に向かったのだが、入口のそばに警備の小屋があり、警察官と思える警備の人が立っていた。その先へ進むことが少しためらわれたが、他にもハイカーがおり、すんなりと登っていたので、こちらも気にせず遊歩道に入った。城壁沿いの遊歩道は階段になっており、長々と続いていた。前方には仁王山が見えており、これは良い感じのハイキングだと思っていると、東に向かって好展望が現れたとき、そこに撮影禁止の標識が立っていた。どうやらその方向は写してはいけないようだった。少し進むと、尾根上にまた警備の小屋が見えてきた。その先のピークにも小屋があり警備の人が周囲に注意を払っていた。仁王山の東麓には大統領府があるので、どうやらこの山域は警備の対象になっているようだった。大統領府にさえカメラを向けなければかまわないだろうと、気にせずカメラを携えて登った。仁王山は登るほどに岩山の様相を見せてきた。また展望は更に良くなって、北漢山の姿が間近に眺められるようになった。ただ山頂が近づくにつれて、尾根の途中でも警備の人を見るようになった。とにかく東の方向にはカメラを向けないように気を付けながら歩き続けた。警備の件を除けば、すっかり岩山登りの雰囲気となり、登山としてけっこう面白いと思えた。山頂に着いたのは、尾根に取り付いてから40分後だった。そこにも警備小屋があり、数人の警察官を見た。山頂の一番高い所は岩場になっており、そこに三角点が埋め込まれていた。山頂は一番の展望地で、北に北漢山をの尾根を、南にはソウル市街が一望だった。山頂から見て北方向にも平らなピークが見えたので、そちらまで足を運ぶことにした。そこに着いても警備の人がいたので、やはり遠慮しながら写真を撮ることになった。当初の考えでは山頂を踏んだ後は往路を戻ることにしていたのだが、山頂から東の方向へ向かえる別の登山道を見たので、山頂に戻って来ると、そちらの道に入った。そちらも尾根上に城壁が建っており、城壁沿いの階段道を下った。相変わらず点々と警備の警察官が立っていた。下るうちに城壁を離れて樹林へと入った。もうごく普通の里山を歩いている雰囲気となり、小さな公園に下り着いた。その公園にはスポーツ遊具がありトイレもあったので、一休みとした。周囲はもう住宅地だった。この方向に下りてきたのには理由があり、そのままずっと南東方向を目指せば景福宮に出られると思えたからだった。時間はまだ11時を過ぎたところであり、昼のひとときを景福宮の散策で過ごす考えだった。坂に建つ住宅地を抜けて南東方向へと下って行くと、大通りに出た。その大通りを南へと歩いたのだが、少し歩くと右手のどの通りにも警察官やパトカーを見るようになった。どうやら大統領府に近い所を歩いているようだった。その警備の警察官を見なくなると、一つ東の通りに移った。もう景福宮は近かった。 景福宮に着くと、すぐには景福宮に入らず、ごく近くに建っていた国立古宮博物館に入って、そこのレストランで昼食とした。昼食後は古宮博物館を見学し、おもむろに景福宮に入った。古宮博物館は無料だったが、こちらは有料で一人3000ウォン(約300円)だった。景福宮はソウル観光の目玉の一つとあって大勢の観光客で賑わっていた。敷地は広く建物も立派だったが、こちらは景福宮から見える仁王山と北岳山の姿に引きつけられた。けっこう間近に見えており、更に近い所に大統領府があることを考えれば、ものものしい山の警備もいたしかたないことと思えた。 (2016/10記)(2020/7改訂) |
<登山日> | 2016年4月30日 | 9:02独立門駅3番出口スタート/9:18城壁に出る/9:24車道を渡る/9:59〜10:04山頂/10:17北のピーク/10:52〜11:01東麓の公園で休憩/11:37古宮博物館にてエンド。その後は景福宮の観光に移る。 | |
(天気) | 薄曇りから曇りと言った感じの空だった。ときに雲が薄れて薄日が現れた。気温は概ね16℃だった。涼しい風が吹いており、快い空気感だった。視界はうっすらとしていたが、遠方が見えない程でもなかった。 | ||
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