第3回目の釜山山行は2016年9月4日から。この山行では晴れは期待出来なかったのだが、二日目の5日は小雨が予想された。そこで釜山市街に近いごく低山を登ることにした。それに叶ったのが輪山だった。輪山は地下鉄1号線の釜山大学駅に近い山で、標高は318mとあってどう見ても一時間程度で登れそうだった。但しネットからの情報では登山口までの道順がよく分からなかった。そこで駅からは山裾まで適当に歩くことにした。山裾を歩くうちに見つかるだろうとの考えだった。
5日の朝は天気予報通りに曇り空で迎えた。但し雨の降りそうな感じは無かった。朝をゆっくりとしたこともあり、釜山大学駅の東口に出てきたときは10時半過ぎになっていた。輪山はと東の方向を見ると、ビルの空いた所から小ぢんまりとした山が覗いていた。それが輪山のようで、やはり歩いて行ける距離だった。その輪山へと二つほど大きな通りを渡って住宅地に入った。車道は坂道となり、学校に沿って歩いたりしているうちに住宅地を抜けて広い車道沿いを歩くようになった。方向は南東だった。そのまま歩けば峠を越す感じになったとき、左手に小径が分かれた。いかにも登山道と言った感じの小径で、山頂方向に向かっていた。迷わずその小径に入った。周囲は雑木林で、日本の里山を歩いている雰囲気があった。但し、目印は全く無かった。5分ほど登ると広い道に合流したが、その広い道を横切って続きとなる小径に入った。広い道ではハイカーをちらほら見たのだが、小径に入ってまた静かな道となった。ただ静かと言うには語弊があるようで、セミの声が賑やかだった。日本ではその程度の小径なら蜘蛛の巣によく引っかかるのだが、それが無かったのは助かった。自然林の登りを続けていると、傾斜が増してきた。前方に尾根が見えるようになりそれに合流すると、そこに十分な道幅の尾根道を見た。それがメインコースのようで、山頂まで200mの標識を見た。山頂に向かう前に近くにあったベンチで一休みとした。山頂に立ったのは車道を離れてから40分後で、予想通り駅から1時間ほどで山頂に立てたようである。山頂は公園のようになっており、東屋があり展望台も作られていた。その展望台だが、どうも樹林が生長してしまったようで、ごく僅かな展望になっていた。その展望もガスのかかる視界とあって楽しめるまでにはいかなかった。展望はほどほどにして後は昼食をとったりしてのんびりと過ごした。そして下山はメインコースを辿ることにした。メインコースは道幅が広いまま暫く続き、その先は市街地の山らしく立派な階段を下ることになった。コースは主尾根上にあったので、北へと歩くことになった。地下鉄1号線方向に下りたかったため、左手にコースが分かれるのを注意していると、アスレチック広場が現れて、その手前から左手に登山道が分かれているのを見た。広場で少し遊んだ後、登山道に入った。その西に向かう登山道は始めこそ細い道だったが、少し下ると車も通れる広い道に合流した。後はその広い道をどんどん下って行くと車道に合流した。そこの標識を見ると「釜谷庵」とあり、そこは何気に通り過ぎてしまったようだった。。後は住宅地を適当に抜けることになったが、その途中でも「釜谷庵」の標識を見た。更に西に下ると広い通りを横切ることになり、その後は人通りの多い方向へと歩くと、どんぴしゃりと言った感じで釜山大学駅の前に出てきた。
(2017/6記)(2020/7改訂) |