TAJIHM の 兵庫の山めぐり <韓国の山
 
鶏龍山    けりょんさん 566m 巨済島(慶尚南道)
 
 
【2016年9月】 2016-89(TAJI&HM)
 
   古縣城より  2016 / 9

 韓国で二番目に大きな島である巨済島は釜山に近い位置にあり、近年巨加大橋が出来たことにより、釜山からの移動時間は1時間ほどになったようである。そこで巨済島について調べてみると、中心地に近い位置に登山対象になる山として鶏龍山のあることを知った。しかもバスターミナルから歩ける距離のようだった。そこで2016年9月の第三回釜山山行で鶏龍山に行こうと決めた。巨済島に向かったのは山行3日目の9月6日のことで、朝の釜山の空は薄雲が広がっていたものの、うっすらと青空も見えていた。釜山駅前のホテルを出たのは午前7時半のこと。地下鉄1号線を西面駅で2号線に乗り換えると、沙上駅で下車とした。沙上駅の5番出口を出ると西部バスターミネルへと歩いた。歩くと言っても数分の距離だった。バスターミナルに着いたのは8時20分。早速窓口に行って巨済島の古縣バスターミナル行きのチケットを求めた。金額は7200ウォンで、8時40分発だった。バスは既に待っていたので、すぐに乗り込んだ。座席は指定席で、平日のためか乗客は少なく定員の三分の一も乗っていなかった。バスは定刻に出発すると、市街地で少し渋滞したものの後はスムーズだった。そのバスからの車窓風景を楽しみにしていたのだが、この日はモヤの強い視界で街中だけではなく海が見える風景となっても、薄ぼんやりとしか見えなかった。しかもほぼ薄曇り状態となり、青空は消えてしまった。そのような状態で古縣バスターミナルに到着となった。バスを降りると何ともねっとりとした空気に包まれた。この日は九州地方を台風12号が通過した直後とあって、韓国南部は湿った空気が流れ込んでおり、釜山の街も朝から蒸し暑かったのだが、巨済の街は一段と蒸し暑かった。バスターミナルは市街地にあるため、通りに出たものの鶏龍山の方向はビルに隠されていた。そこでコンパスを頼りにネットから入手した韓国コネクト地図を見ながら鶏龍山の方向へと向かった。すぐにビルの間から鶏龍山と思われる山が見えてきたが、薄ぼんやりとしている上に稜線はガス雲に隠されていた。蒸し暑さもあって登高意欲はすっかり削がれてしまったが、とにかく登山口を目指すことにした。ネットで得た知識では、登山口は市街地から少し離れた巨済運動場に近い位置にあるようだった。そこで運動場を目指したところ、繁華街を抜けた先で現れたの市庁舎だった。これは行き過ぎたことになるので、市庁舎の前の通りを北の方向へと戻ると、すぐに運動場のスタジアムが見えてきた。大通りを離れてスタジアムのそばを通る車道に入ると、山の方向へと車道沿いの歩道を歩いた。鶏龍山は間近に見えるようになっていたが、稜線にはまだガスが残っていた。空は薄晴れになっており、けっこう暑さを感じながら坂道を登った。スタジアムのそばを通り過ぎ、更に登ると学校のような建物が現れた。それも過ぎると峠を越すことになり、下りにかかった所で左手に林道状の道が分かれた。それが鶏龍山に通じる道だと思えて、その平坦な道を歩いて行くと左手に山道が分かれた。そこが登山口で、鶏龍山を示す標識も立っていた。ほとんど迷わず来られたことで一安心となったが、ここまでで蒸し暑さもあってか、けっこうバテ気味になっていた。登山道はご気楽な感じで歩いて行け、少し登ったとき高速道が山の斜面を横切っていた。その高速道に立派な歩道橋が架かっており、楽々と越すことになった。歩道橋はちょっとした展望地になっており巨済市街が一望出来たが、薄ぼんやりとした風景だった。歩道橋を渡り終えて少し登ると、水飲み場が現れたので一休みとした。そのとき蒸し暑さもあって水をけっこう飲んでしまったが、これがこの後の大汗をかく原因となってしまった。水飲み場の位置でコースは二手に分かれており、登り易そうに思えて左手のコースに入った。こちらは自然林の中を続く優しげな道で、雰囲気は悪くなかった。但し、登るほどに大汗となってきた。水飲み場から12分ほど登ると林道に合流することになった。近くにもう一つ右手から登山道が林道に合流しており、そちらは水飲み場で分かれたもう一つのコースではと思えた。そのまま林道を歩くのでは無く、続きの道はすぐ近くから始まっていた。林道でも一休みすると登りを続けた。他の季節なら緑の美しさを味わいながら登るのだろうが、もうバテ状態になっており、一歩一歩が遅かった。ただ苦しいのはこちらだけで、パートナーは気楽に登っていた。途中でベンチが現れると、迷わずベンチで大の字になって休んだ。全身汗まみれだった。次の休憩台でも休んだので、林道から30分以上かかってようやくの思いで主尾根に出ることになった。そこは展望台になっており、東屋も建っていた。もう時刻は12時になっていたので、東屋で昼休憩することにした。一息つけたところで展望台に立ってみた。そこからは遮るものの全く無い展望が広がっていたのだが、モヤのきつい視界とあって巨済市街はおぼろげに見えるだけだった。ところで休憩中に、同じく東屋で休憩していた女性グループから冷たいコーヒーをいただいたのだが、疲れた体には何とも美味で、少しは元気を取り戻せたようだった。10分ほどの休憩の後、山頂を目指して主尾根歩きを開始した。そこからが鶏龍山のハイライトのようで、荒々しい岩尾根歩きが続いた。展望も開けて、本来ならそれも楽しんで歩くのだが、ぼんやりとした風景のため岩尾根を歩くことに集中した。岩尾根のままピークに着くと、そこは山頂では無く、その先に幾つか高いピークが見えていた。遠くに電波塔の建つピークが見えており、そこが山頂ならまだまだ歩く必要があった。そうなるとけっこう厳しいと言わざるを得なかったが、まずは次のピークに立つことに意識を集中した。階段を下って鞍部に出ると意外やそこは草地になっており、けっこう気楽な感じで次のピークに近づけた。登りとなっても岩場にはなっておらず、易しく登ると次のピークが間近になった。ピークは岩場になっており、数人のハイカーが休んでいた。よく見ると山名の彫られた石碑があったので、そこが山頂のようだった。電波塔のピークが山頂で無かったことに一安心だった。その山頂では石碑に近い位置で休憩とした。そこは素晴らしい展望地で、視線を遮るものは無かった。視界も幾分良くなっているように思われた。岩場で寝ころんでいると、涼しい風が快かった。だらだらと過ごすうちに30分ほどの時間が過ぎたので、下山することにした。もう引き返す気持ちは無く、山頂のそばから市街地方向に向かっている小径を下ることにした。標識は無かったが、怪しげな道でも無かった。小径を下り出すと、これがけっこうはっきり道で安心して下って行けた。全く日本の里山を歩いている雰囲気があり、錯覚しそうだった。どんどん下って行くと林道に合流した。林道そばには東屋がありそこでも一休みした。そばに英文の標識があり、そのまま下れば鶏龍寺に出られるようだった。林道を横切って下りを続けると、コースは二手に分かれた。右手に分かれた市庁舎に向かうコースに入った。そちらの方が幾分早くバスターミナルに着けると思えたからだったが、コースは少し荒れ気味で、鶏龍寺コースに比べてマイナー感があった。但し、道自体ははっきりとしていた。下るうちに小さな沢を横切り、更に下って高速道の下を通った。そこまで来ると市街地は近かった。下り着いた所はアパート群の一角で、登山口に標識は無かった。大通りに出て北へと歩くと市庁舎の前を通った。そこは朝に一度歩いた所だった。もうバスターミナルの方向は分かるので、寄り道として近くの古縣城に立ち寄った。そして繁華街へと出て、バスターミナルへと戻って行った。バスターミナルに戻って来たのは14時52分で、釜山行きのチケットを求めると15時発だった。帰路のバスも指定席制で、乗客は朝よりも更に少なく定員の四分の一程度だった。この帰路も一時間ちょうどで釜山西部バスターミナルに到着となった。おかげで17時前にはホテルに戻って来ることが出来た。そして改めて澄んだ視界の日に鶏龍山を再訪したいと思った。
(2017/7記)(2020/7改訂)
<登山日> 2016年9月6日 10:03古縣バスターミナルよりスタート/10:33市庁舎/10:49巨済工業高校に近い登山口/10:58高架橋/11:22林道出合/12:03〜13展望台/12:36〜13:02山頂/13:31林道出合(東屋で休憩)/13:58高速道出合/14:23〜30古縣城/14:52古縣バスターミナルエンド。
(天気) 薄曇りの空で、麓から見る稜線にはガスがかかっていた。麓の気温は28℃で、かなり蒸し暑かった。山上は26℃で、蒸し暑さは減っていた。ときおり弱い風を受けた。稜線歩きを始めた頃にはガスは消えていた。但しモヤの強い視界で、近くの風景もうっすらとしていた。終日薄曇りの空で終始した。
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 西部バスターミナル
 に着いて、古縣行き
 のチケットを求めた


  バスは待機しており
  すぐに乗り込んだ
バスから見る風景はうっすらとしていた 巨加大橋を通っているとき、近くの島を眺めた 乗ること1時間で古縣バスターミナルに到着した
まずはターミナル前の大通りを南へと歩いた 鶏龍山の方向に向かうと、尾根はガスに隠されていた 次第に通りは坂道になってきた
市庁舎の前に出てきたので、そこから北に向かうとス
タジアムが現れた
大通りを離れてスタジアムの南を通る道に入った 緩
やかな上り坂で続いた
鶏龍山のガスは増えてきたのか、尾根は全く見えなか
った

 峠が近づいて左手
 に現れたのは巨済
 工業高校だった

 峠に着くと左手に
 小径が分かれてい
 た そこが登山口
 と思われた
小径に入ると東屋が現れた 小径は東に向かっており、ほぼ平坦な道だった 左手から登山道が始まっていたので、そちらに入った
標識があり、鶏龍山と書かれていた 小径のままに歩いて行くと前方に高速道が見えて来た 高速道には立派な高架橋が架かっていた

 高架橋に上がって高
 速道を上から眺めた


   高架橋からは巨済市
   街が眺められたが、
   うっすらとしか見え
   なかった

高架橋の先より、ようやく登山の雰囲気となった 樹林帯を登って行く 水飲み場が現れた ここでコースは二手に分かれた
左手のコースを登って行くことにした 運動遊具の置かれている所があった 易しい登山道だったが、蒸し暑さに次第に歩度が鈍った

 中腹まで来たとき
 林道に出会った


  林道を北へと歩くと
  別の登山道が合流し
  た 水飲み場で分か
  れたもう一つの道と
  思われた

 主尾根に向かえる
 登山道が現れて、
 そちらに入った

 適度な傾斜の登り
 坂だったが、蒸し
 暑さを我慢しなが
 らの登りだった
ベンチが現れて、たまらず休憩とした 尾根を隠していたガスは消えており、尾根が望めた 樹林帯の登りを続ける
ずっと上り坂が続いて、バテバテになってきた 休憩台が現れると、そこでも暫し休憩とした 主尾根が近づくと、岩場が現れた
岩場が続きだすと、手摺りが付いていた 主尾根に出ると、展望台が現れた 展望台の先には東屋があり、そこで休憩とした
展望台に立って北の方向を見る 何ともモヤのきつい視界だった 左の写真の右手を見る 巨済市街が薄ぼんやりと見えていた

 休憩を終えて尾根
 歩きに移った


   南へと歩いて行くが
   高い木は見られなか
   った

 前方に岩場のピーク
 が見えて来た


   左手には展望台より
   も広く市街地が眺め
   られた
岩場が続くようになった 階段を登るようになった 岩場のピークに着いた
岩のピークに立つと前方に幾つかピークが眺められた 遠くの電波塔ピークが山頂では無く次のピークが山頂だった  階段を下って鞍部へと向かった
鞍部の辺りは草地になっていた 次のピークへと登って行く 振り返ると、先ほど立っていた岩のピークが眺められた
緩やかな登りでピークに近づいた 次のピークも岩場だったが、そこに国旗を見た そこが山頂で、山名が彫られた石碑も置かれていた

 他のハイカーが居
 なくなったとき、
 パートナーが山頂
 に立っていた

   山頂に立って北の
   方向を眺めた
東の方向を眺めると、うっすらとした視界の中に海が眺められた 歩いて来た方向を見る
山頂の近くから巨済市街地の方向に向かえる登山道を
見たので、その道で下山することにした
往路のコースと同じくはっきりとした道で、安心して
下って行けた
岩の多い所を通ったが、危険な感じは無かった
前方で作業をしていたのは、登山道の整備だった この登山道でも水場を見た 標識をときおり見かけた
丸太の階段道を下ることがあった キノコを見かけた 自然林の中を下って行く
石段状の所を下った 林道が見えて来ると、そこに東屋が建っていた そこは山頂から1.2kmで、鶏龍寺まで1.2km
だった
東屋で休憩をとった後、林道に下りた 林道を横切って登山道の続きに入った 階段を下って行く

 登山道のそばには
 数カ所でベンチが
 置かれていた

 市庁舎への近道コ
 ースが分かれたの
 で、鶏龍寺コース
 を離れてそちらに
 入った

 市庁舎コースは鶏
 龍寺コースと比べ
 て少しマイナーな
 感じがあった

 高速道の下を通る
 ことになった
ごく緩やかな道で麓に近づいた 住宅地の一角に出ることになった 登山口には何の標識も無かった
アパート群を横目に大通りを目指した 緩やかな下り坂で大通りに近づいた 大通りに着いた
交差点の標識を見ると、近くに捕虜収容所遺跡がある
ようだった
北に歩くと市庁舎の前に出た ここは朝に来ているの
で、この先は知った道だった
市庁舎の近くに古縣城があったので立ち寄った

 古縣城からは鶏龍
 山の尾根がすっき
 りと眺められた

 バスターミナルを
 目指して市街地を
 適当に抜けた
バスターミナルのある通りに出てきた 古縣バスターミナルの前に出てきた 釜山行きのチケットを求めると、10分と待たずに乗
車することが出来た