◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <マレーシア編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ブキッ・ガシン | 160m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Bukit Gasing | (クアラルンプール近郊) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2015年9月】 | 2015-84(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
タマン・ジャヤ駅のホームより 2015 / 9 |
クアラルンプールでハイキングを楽しもうと出かけたのは2015年9月のシルバーウィークのことだった。一般のガイドブックにはハイキングに関する情報は無かったが、インターネットには幾つか情報があり、その中でもクアラルンプールの南に位置するブキッ・ガシンは人気のエリアのようだった。そこで現地2日目の9月19日に出かけることにした。 前日の天気予報では一時雨となっていたので、19日は晴れで朝を迎えたものの、雨具の準備をしてホテルを離れた。ホテルからMRTクラナ・ジャヤ線のダン・ワンジ駅までは10分とかからぬ距離だった。南行きの電車に乗り、8番目の駅となるタマン・ジャヤ駅で降車とした。目指すブキッ・ガシンは駅から東の方向となるが、そちらに目を向けると小さな丘が見えており、一番高いピークには電波塔が建っていた。その丘がブキッ・ガシンのようだった。ブキッ・ガシンの地図はインターネットで手に入れており、西側の中央にエントランスがあるようだった。駅前に出るとタクシーに乗り込み、ブキッ・ガシンと行く先を告げた。タクシーの向かう方向が丘であったため安心していると、ブキッ・ガシンの標識を通り過ぎて更に南へと向かい、ブキッ・ガシンの南端にある電波塔が建つ丘への道に入った。そして電波塔のそばに着くことになった。そこからのハイキングは予定していなかったので、中央エントランスに引き返してもらうことにした。地理に詳しくなかったが、何とか指示を出してエントランスに近い位置に着くことが出来た。回り道をして着くことになったが、タクシー代は11リンギッド(約330円)だったので、マレーシアのタクシーは安いようだった。着いた所はブキッ・ガシンの駐車場の前で、駐車場は満車になっていた。そこから北へとエントランスの方向へと歩いて行くと、路肩もずらりと車が並んでいた。車のそばでハイキングの準備をしている人を見かけたので、路肩の車もハイキングを目的に来ているようだった。土曜日と言うこともあってのことだろうが、ブキッ・ガシンの人気のほどが分かった。エントランスに着くと大勢の人がおり、ゲートに吸い込まれていた。こちらもその列に加わって中へと入った。入るといきなり周囲は熱帯雨林となり、前日のブキッ・タブールとはまた違った樹相が広がっていた。道なりに歩いて行くと程なくコースが分岐したので、そこは左の道に入った。小橋を渡ると上り坂が始まり、少し登ると展望台が現れたが、建物が古くなったためか立入禁止になっていた。そこまで歩き始めてから僅かな距離だったが、急坂があったこともありけっこう大汗をかいてしまった。また前日のブキッ・タブールの疲れが残っているようだったので、展望台のそばで暫し休憩とした。その近くに130mピークがあるようだったので、休憩後にピークに向かったところ、ピークが近くなるとヤブになってしまった。ヤブには入りたくなく、そこで登ってきた道を戻り、メインコースに入って北へと歩いた。そこまで歩いて分かったことは、多くの人がハイキングとしてでなくウォーキングもしくはエクササイズとしてブキッ・ガシンを楽しんでいることだった。ごく小さなザックの人がほとんどで、小さなボトルだけを持っている人も大勢いた。出来るだけここで汗をかこうとしているようだった。トレイルランニングとして走っている人も多かった。メインコースは小さなアップダウンで続いていたが、コースからの展望は皆無と言えるもので、周囲はずっと樹林が続いた。そこで樹林に咲く花はないかと注目していたのだが、なぜか花を全くと言ってよいほど見かけなかった。途中で右手に150mピークへの小径が分かれたが、それは帰路で歩く予定にしている道だった。そこはそのまま直進すると、また右手に小径が分岐した。地図を見ると真っ直ぐ進んでも右手の道に入ってもその先で合流するようだったので、右手の道に入った。するといきなり急坂が始まった。登りきると谷へと急坂で下り、また急坂登りとなった。けっこう上り下りが多いのだが、やはり展望は少なく、途中で僅かに現れた展望も近くの風景を見るだけだった。ただ暑い中での上り下りは前日の疲れが残っている体には厳しく、次第にバテ気味になってきた。どこかで休みたいと思ったときに突然のように現れたのが吊り橋で、コースの中で一番絵になる所だった。吊り橋を渡り終えると、吊り橋を見ながら少し長めの休憩をとった。始めの予定では今少し北の地点まで歩くつもりだったが、疲れを考慮してそこより南へと戻ることにした。往路コースに合流し、更に南へと歩くと150mピークへの分岐点が現れた。予定通りその小径に入って150mピークに向かった。その頃にはメインコースで出会う人は少なくなっていたので、多くの人は朝の涼しさのあるうちにウォーキングを切り上げたようだった。150mピークへの道は枝道とあって、人と出会うことは皆無となった。ただ道としては緩やかで疲れた体には優しいコースだった。その小径を歩いていると、なぜか日本の野山を歩いている感じに近いと思った。程なく150mピークに着いたものの、そこに標識らしきものは見なかった。150mピークを越すと更に東へと歩いて麓を目指した。そちらも緩やかな道だった。どこに下り着くのかと思っていると、造成中と言った感じの空き地に出てきた。今少し町らしい所に出るのではと思っていただけに意外だった。麓に下り着いた後はタクシーを拾おうとの目論見は外れたので、仕方なく駅のある東に向かってそのまま歩いて行くことにした。コンパスを頼りにしてだった。殺風景な造成地を抜けるとマンションが現れ、意外と早く高速道路が近づいてきた。その先に線路も見えていた。その線路そばに出ると、間近にあったのがパンタイ・ダラム駅だった。麓に出てから15分とかからずの到着だった。駅に着くとすぐに切符を買い求めた。そしてホームに出たところ、ちょうどと言ったタイミングで電車が入ってきた。その電車の中でこの日のブキッ・ガシンを思い返してみると、森林浴としては良い所だったが、ピークに立つ楽しさが無かったのは少し残念だった。そして展望が無かったことも。それらが改善されればクアラルンプール市街が近いだけに、ウォーキングとしてだけでなく、ハイキングの楽しさが出てくるのにと思った。ホテルに戻ってきたのは13時半。暑い昼下がりとあって残りの時間はホテルのプールで一泳ぎとした。そのプールからは北にペトロナスツインタワー、南にはKLタワーと二つのクアラルンプールを代表するタワーが見えていたのが印象的だった。 (2016/7記)(2020/9改訂) |
<登山日> | 2015年9月19日 | 9:38ブキッ・ガシン入口スタート/9:50展望台/10:56〜11:13吊り橋/11:43[150m]ピーク/12:09車道に下り着く/12:23パンタイ・ダラム駅エンド。 | |
(天気) | 快晴。空の色は薄く、薄晴れのようにも見えた。麓の気温は30℃あったが、樹林に入ると28℃まで下がってきた。ほぼ無風ながらも、ときおり涼しい風を受けた。視界はうっすらとしていた。下山を終えてパンタイ・ダラム駅に出てきたときは33℃の暑さだった。 | ||
<<Photo Album 15/09/19>> |
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