「北播磨トレッキングガイドマップ」にこの城山が小谷城跡として紹介されていた。それに興味を持って出かけたのは2023年1月の第四日曜日のこと。加西市に入ると中国自動車道の側道を走って小谷城跡に近づいた。城跡の案内標識をみるようになり、それに従って進むと小谷区公民館に着くことになった。公民館の前は広い駐車場になっており、小谷城跡を訪れる人も駐車可となっていた。ハイキングを開始すると、その先も点々と案内標識が立っていた。陽松寺のそばを通って山裾に向かっていると、寺の裏にある溜め池がすっかり凍っていた。溜め池の先で害獣避けゲートを抜けると、斜面を登るようになった。登山道は整備されており、周囲の木々も適度に伐られていた。力を入れて整備されたことが窺われた。山頂が近づくと城跡の標識を見るようになった。四の丸跡、三の丸跡と通って本丸跡となる山頂に着いたときは、駐車場から20分が経っていた。ごく簡単な城跡散策と言えそうだった。山頂はいっそう力を入れて整備されており、広い範囲で木が伐られているだけでなく、東屋も建っていた。城跡の雰囲気を楽しめるだけでなく、展望も十分に楽しめるようになっていた。南の方向は加西市の町並みが一望だった。北の方向は近くの尾根を見るだけだったが、北東方向は明神山が望めた。この日は快晴の上に視界は十分に澄んでいるとあって、存分に展望を楽しんだ。山頂では五の丸跡の辺りも散策した後、下山に移った。易しい登山道をゆっくりと戻って行った。
(2023/2記) |