TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨
 
経尾山     きょうのおさん 220.9m 加西市
点名・国義   くによし 163.5m 加西市・加古川市
 
 
 
1/2.5万地図 : 笠原
 
【2017年12月】 No.2 2017-125(TAJI&HM)
 
    《経尾山》  加西市新生町より  2017 / 12

 初めて経尾山に登ったのは2008年8月のこと。周遍寺の駐車場を起点として周遍寺経由で登ったのだが、ごく簡単に登れたこと以外に周遍寺がけっこう寂れているとの印象を持ったものである。その周遍寺を別の山から眺める機会があった。9年後となる2017年11月のことで、東向かいの低山を登っていたときだった。中腹に建つ周遍寺は一帯の木々が広く伐られており、すっきりと眺められた。また新たな建物も建っていた。その佇まいからしてそこに立てば好展望を楽しめそうに思えた。そうなると周遍寺を再訪してその展望を楽しむだけでなく経尾山にも改めて立ってみたくなった。それをはや9日後に実行に移した。
 向かったのは12月第一週の土曜日で、朝から快晴の空が広がっていた。ただ経尾山だけでは時間が余ってしまうと思え、足慣らしとして岸呂町の139mピークを登ってから向かった。そのため周遍寺の駐車場に着いたときは12時前になっていた。まずは石段を登って周遍寺の境内へ。その石段は真新しかったが、そのことよりも石段の角柱に彫られた格言が面白く、それを読みながら登った。境内に出ると昼どきでもあったので、休憩舎風の建物に入って昼休憩とした。そこは東向かいの131mピークから良く見えていた所で、境内で一番の展望地だった。東から南にかけて広く開けており、小野アルプスを始めとして六甲山や淡路島も眺められて、期待通りの展望だった。昼休憩を終えると、いざ経尾山へ。本堂のそばを通り、稲荷大明神の赤い鳥居の列を抜けてその背後へと向かった。すぐに山道を歩く雰囲気となり、雑木帯の中へと入った。途中で毘沙門への道が分かれると、そこより一登りした所が経尾山の山頂だった。そこは三角点の周りこそ木が伐られてすっきりとしていたが、その周囲は雑木林が囲んでおり展望は皆無だった。四等三角点(点名・経納)を確認すると後は引き返すだけだったが、それでは少々物足りないので、毘沙門を訪れることにした。毘沙門とは洞窟になった所のようだったが、そこまでの距離は知らなかった。そんなり離れていないだろうとは思えた。山頂を離れて少し戻ると、標識に従って毘沙門への道に入った。シダが増えてきてやっかいになったと思ったが、すぐに雑木林の中に入った。この状態で進めると思っていると、またシダが増えてきた。それもどんどん増えてかき分けながら進むことになった。目印があり道ははっきりしていたので歩いて行けたが、すっかりヤブコギ登山だった。上り坂となって着いた所は経尾山の西隣となる210mピークで、そこにははっきりとした尾根道があり、ようやく易しく歩けることになった。そこまで来ると毘沙門は近いのではと思ったのだが、尾根道を長々と歩くことになった。歩く向きが北から西へと変わり、192mピークが近づくまでになった。そこまで来てようやく毘沙門の標識と共に左手にはっきりとした道が分かれた。ただそこまで歩いて来ると、その先の三角点ピークである164mピークまで歩いてみたくなった。そこで尾根を更に西へと歩いた。尾根の左手は広くゴルフ場の敷地になっているため、それを示す看板を何度か見た。緩やかな尾根道は下り坂となり、鞍部を越えて登り返しに入ると、金属製の柵が尾根に続くようになった。その柵沿いを歩いて反射板が建つ140mピークに出た。その先に見えていたのが目的とする165mピークだった。柵はずっと続いており、それに沿って鞍部に下り165mピークへと登った。やや急坂登りが続いて165mピークに立ったのは、経尾山を離れてから1時間後だった。ピークは四等三角点(点名・国義)があるものの、単なる通過点の雰囲気だった。それでも今少し西へと下ると、足下にゴルフ場が見えるようになった。また西への展望も現れてそこに高山を見た。歩くのはそこまでとして歩いてきた道を引き返した。そして改めて毘沙門を目指した。目印となる毘沙門の標識まで戻るつもりだったところ、途中で現れたゴルフ場方向への小径が毘沙門への道のように思われて、そちらに入った。それは正解だったようで、石祠に納められた石仏を点々と見るようになった。小径が続くままに下って行くと道は二手に分かれて、真っ直ぐの道はゴルフ場に向かっていた。左手の道は平坦な道で、そちらを進むとすぐに大きな岩の前に出た。そこはちょっと洞窟状になっており、そこに毘沙門天が納められていた。ようやく毘沙門着いたことになるが、経尾山のそばに案内標識を付けるのなら、もっと道を整備して標識も増やすべきではと思った。ただ毘沙門の佇まいを眺めて、来て良かったと思ったのは確かだった。その毘沙門を離れると更に先へと小径を歩くと、また道は二手に分かれた。直進コースが正規の道と思われたが、左手の道に入るとそちらも石仏が続いており、下りてきたときに歩いた小径に合流した。その先が尾根道だった。後は知った道を引き返すだけだった。尾根道を歩いて210mピークまで戻り、そしてシダヤブ道を通って経尾山のそばに戻ってきた。周遍寺まで戻ってくると再び休憩舎で休憩して、足下に見える駐車場へと下りて行った。石段の手摺りに彫られた格言を読みながらだった。
(2017/12記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年12月2日 11:50周遍寺駐車場スタート/11:54〜12:12周遍寺で昼休憩/12:20経尾山/12:37[210m]ピーク/13:20〜30点名・国義/14:03毘紗門/14:32[210m]mピーク/14:42〜47周遍寺/14:52エンド。
(天気) 快晴だった空は昼となって雲が増えてきた。経尾山の気温は12℃で、少し冷たさのある風を受けた。視界は澄んでいた。毘紗門から周遍寺に戻ってくる頃には、また快晴の空に戻ってきた。
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駐車場からは真新しい石段が見えていた 山門も作られていた 門を潜って石段を登った 手摺りを支える石柱に書かれた格言が面白かった

周遍寺の境内に入
った 本堂辺りの
木が伐られて伐ら
れてすっきりとし
ていた

  新たに休憩舎が作
  られており、そこ
  で昼休憩とした

休憩舎は絶好の展
望台で南東方向が
広く眺められた


  南にも少し展望が
  あって淡路島が見
  えていた

昼食を済ませると
本堂に向かった

本堂の前から境内
を眺めた
本堂の横を抜けて奥へと向かった 石段を登る 点々と石仏を見た
前方に赤い鳥居が現れた 稲荷大明神の鳥居群だった 稲荷大明神のそばも展望が良かった
東の方向を眺めると、大船山が望めた 大船山の方向を大きく見た
山道を歩くようになった 毘沙門コースの分岐点まで来た ようやく山を登っている雰囲気となった

経尾山の山頂が間
近となった 木が
伐られたのかすっ
きりとしていた

経尾山の山頂に着
いた ここも以前
と比べると木が伐
られたようだった
四等三角点(点名・納経)を見る 伐られた木は近くに集められていた すぐに山頂を離れて引き返した

 毘沙門コースの分岐
 点まで戻ってきたと
 き、そこも展望地だ
 ったので暫し足を止
 めた
上の写真に写る菊水山の辺りを大きく見る 上の写真に写る惣山の辺りを大きく見る

南の方向を見ると
丸山そばに権現池
が眺められた


  権現池を大きく見
  る

立つ位置を変える
と権現池の右手に
志方城山が望めた

左の写真に写る志
方城山を大きく見

足下には本堂の屋根が望めた 毘沙門コースに入った 笹やシダが登山道を隠していた
すぐに樹林帯に入って歩き易くなったが またシダヤブが現れて、それが210mピークに着く
まで続いた
210mピークに着いて毘沙門の方向が示された 北
へと歩くことになった 
易しい尾根道がずっと続いていた 笹やシダが現れることもあったがヤブにはならなかった 左手は城山ゴルフカントリーの敷地だった
192mピークが近づいて毘沙門への道が分かれたが
今少し尾根歩きを続けることにした
少しヤブっぽくなるも、はっきりとした尾根道が続い
ていた 192mピークへと登った
前方に見えてきたのは164mピークだった
鞍部へと80mほど下った 登り返すが、ゴルフ場との敷地に柵が作られていた 140mピークに着くと反射板が建っていた
柵はずっと続いており、柵沿いを歩いて鞍部へ 164mピークへと登り返す 164mピークに着くも単なる通過点の雰囲気だった
足下に四等三角点(点名・国義)があって山頂と分か
った
山頂を越して下り坂に入ると、西の風景が広がってい
足下にはゴルフ場が見えていた

 西に広がる山並みを
 見る

上の写真の右端に
写る大神峯を少し
大きく見る

左の写真の右手を
見ると、ちらりと
畑山のピークが覗
いていた
右上の写真に写る畑山を大きく見る 展望を楽しむと
引き返すことにした
164mピークを越すとゴルフ場が眺められたが、そ
れを囲む尾根は歩いてきた尾根だった
192mピークの手前にゴルフ場のグリーンも見えて
きた
140mピークまで戻ってきて、164mピークを振
り返った
尾根道をひたすら引き返した 戻る途中でゴルフ場の方向に小径が分かれた
小径に入ると石仏を点々と見るようになった どの石仏も石祠に納められていた 小径が二手に分かれたとき、平坦な道を進んだ

洞窟が現れて、そ
の周囲は仏教色が
強かった

洞窟を覗くと、毘
沙門天像を見た
近くにはお地蔵さんも見た 毘沙門天を離れると、尾根への近道を登った そちら
にも点々と石仏を見た
尾根道に戻ってきた 後は歩いて来た道を引き返すだ
けだった
192mピークを越せば、ごく緩やかな尾根道歩きだ
った
但し210mピークから経尾山に戻るのにシダヤブを
通るが
稲荷大明神まで戻ってきた
石仏群を抜けて行く 周遍寺の本堂が見えてきた この下山時も休憩舎で一休みとした

すっかり快晴の空に
なっていた


  石段を下って駐車地
  点へと向かった
石段には格言が彫られており、それを読みながら下った なかなか蘊蓄があって面白かった この石柱は15本ほどあった