TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
堂山    どうやま 230.8m 豊岡市
 
1/2.5万地図 : 城崎
 
【2022年9月】 No.2 2022-133(TAJI&HM)
 
    津居山港より  2022 / 9

 日本海に面する堂山を再訪することにした。この日は快晴。豊岡自動車道は但馬空港ICまで開通しており、おかげで姫路の自宅から2時間少々で日本海のそばまで来ることが出来た。コースとしては前回と同じく東コースを登る予定にしていたのだが、田結(たい)漁港に沿って車を進めていると、田結漁港の北端で登山口の標識を見た。案内板もあり、それを見ると西コースの登山口のようだった。ただ案内板は堂山の紹介ではなく、堂山のピークも通って作られている八十八カ所巡りの案内図で、「八十八カ所の森ハイキングコース」となっていた。近く数台の車が止まっており、そばの防波堤で釣りをしていた。まだ数台分のスペースがあったので、そこに車を止めると西コースの登山口に向かった。登山コースに入るとすぐに八十八カ所巡り始まって、点々と石仏を見た。正しくは像ではなく弘法大師が彫られた墓石のような形をした石碑だった。始めは急斜面のジグザグ道を登って行く。標高にして70mまで登ると、緩斜面となって易しく歩けるようになった。その緩斜面となったとき、なぜか登山道ははっきりしなくなった。登山道とおぼしき所を登って、ときおり石仏を見かけることでコースを外れていないことを知った。その緩い尾根歩きを続けていると、少し尾根から離れることがあった。ベンチが置かれている開けた所が現れると、そこはちょっとした展望地で日本海や西向かいの盛上山が眺められた。尾根筋から離れないようにして登って行くと、ピークに立つことになった。そこは山頂とほぼ同じ標高の230mピークだった。地図を見るとそこはコースから外れているようだった。230mピークからは山頂がある南へと歩く方向が変わった。山頂との鞍部で登山コースと合流すると、上り坂に入った。すぐに山頂が近づいてくると辺りは草ヤブになっており、その中の細々とした登山道を追った。そして見覚えのある山頂に着いた。広く平らになっている山頂には幾つかベンチが置かれていたが、そのベンチの辺りも草ヤブになっていた。三等三角点(点名・田結)が置かれている辺りから南は草ヤブでは無かった。どうもコースが整備されてから手入れはされていないようで、再度の整備が必要ではと思われた。ただ高木が点在する山頂の風景としてはあまり変わっておらず、落ち着きの感じられる山頂だった。その山頂は少し展望があり、狭い範囲ながら丹後半島が望まれて、ここが兵庫最北の地であることを実感出来た。秋を感じられる涼しい風に吹かれながら昼どきを過ごした。そして下山は南へと東コースに入った。こちらのコースは登山道がはっきりしており、西コースと同じく石仏を点々と見た。その東コースにハイライトと言えそうな場所が現れた。東コースは途中から展望が現れて来日岳や盛上山がちらほら見えていたのだが、中腹まで下りて来たとき展望デッキが現れた。そこは展望デッキの名に相応しく堂山一番の展望を楽しめることになった。それは西の方向の展望で、手前は津居山湾、その背後に来日岳から盛上山までの尾根が遮るものも無く眺められた。展望デッキを過ぎるとやや急坂となったため、滑らないように慎重に下った。麓近くで墓地に出会うと、後はコンクリートの階段を下って田結集落の一角に下り着いた。そこにも案内板が立っていた。そこからは西へと歩いて田結漁港に出ると北へと歩いた。東コース登山口から西コース登山口までは5分ほどの距離だった。2回目の登山にして正しく堂山のコースを歩けたことに満足して、駐車地点へと近づいた。
(2022/9記)
<登山日> 2022年9月30日 11:03田結漁港の北端よりスタート/11:05西コース登山口/11:35〜50展望地/12:03[230m]ピーク/12:08〜40山頂/13:01〜12展望台/13:17東コース登山口/13:24駐車地点エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は見なかった。山頂の気温は21℃で、風が程良い涼しさだった。視界は澄んでいた。
<< Photo Album 2022/09/30 >>
駐車地点は田結漁港の一番北にある防波堤のそばとした そこから津居山湾を挟んで津居山を見る 駐車地点から田結集落へと歩き出した すぐに西コースの登山口に着いた 「上の山登り口」とあり、堂山の名は無かった
登山口にはハイキングコースの案内図が立っていた 標識が現れた コースは全長2.3kmだった 「八十八カ所巡り」の最初に現れた石仏を見る
急斜面につづら折りで登山道が続いていた 周囲は常緑樹林帯だった 石仏は田結村の女講中で作られたようだった
斜面の傾斜が緩むと、尾根筋を歩くようになった 点々と石仏を見る 開けた所が現れた
振り返って見えていたのは来日岳だった 堂山の名が現れた コースは散策ルートでもあった 歩くうちにコースがはっきりしなくなった
コースは少し尾根筋から離れた その途中にベンチとテーブルが置かれていた テーブルで小休止とした そこは少し展望があって日本海が眺められた 西を見ると木々の間から盛上山が覗いていた
尾根筋を辿ると、植林地に入った 廃小屋を見る 東の見えたのは山頂のようだった

230mピークが
近づいた この時
点でコースは外れ
ていた

230mピークに
着いた 木々が茂
るピークだった
山頂へと歩く方向は南となった 鞍部で登山コースに合流すると、上り坂に入った すぐに山頂が近づいたが、一帯は草ヤブになっていた

(←)
堂山の山頂に着い
た 開けた中に大
きな木が点在して
いた

 (→)
  三等三角点(点名
  ・田結)を見る
山頂に立つ高木の一つを見る 幾つかあるベンチの一つで休憩とした その辺りは草ヤブになっていた 木々の生長によるものか、山頂は前回よりも展望は悪くなっていた 西に盛上山を見る
山頂からは東の方向も少し展望があり、丹後半島が眺められた 左の写真の右半分を少し大きく見る

上の写真に写る依
遅ヶ尾山の辺りを
大きく見る

下山は東コースを
下って行くことに
した
東コースは丸太の階段もあり、はっきりしていた 石仏を見ながら下った 開けた所を歩くようになった
開けた所の下りは暫く続いた ベンチの置かれている所も現れた 足下に港大橋を見ることがあった
来日岳を前方に見ながら下るようになった 展望が終わったので、このまま麓が近づくものと思っていると 展望デッキが現れた 案内図に描かれていたことを思い出した

展望デッキに上が
ると、この日一番
の展望が現れた

足下は津居山湾で
その背後の山並み
も一望だった

上の写真に写る来
日岳を大きく見る

同じく盛上山を大
きく見る
展望台を離れて下山を続ける 田結集落を足下に見る コンクリートの階段を下るようになった
田結集落を広く眺めるようになった 墓地のそばを通れば登山口は近かった 登山口に着いて階段を眺めた そこにもハイキングコースの案内図が立っていた
登山口のそばで六地蔵を見た 登山口を離れて田結漁港の方向に歩いた 護岸に当たると、北へと向かった
田結橋を渡った 橋の上から上流側を眺めた 独特の雰囲気があった 西コース登山口を過ぎれば、駐車地点は間近だった