二度目の鳴尾山も職業訓練センターからのコースで訪れることにした。向かったのは2020年12月の第一日曜日のことで、前日も西脇市の山を登っており、二日連続で西脇の山を楽しむことになった。北はりま職業訓練センターに着いたときは10時になっていた。前日に続いての快晴だったが、職業訓練センターは休日とあって広い駐車場には一台の車も止まっていなかった。すぐには登山口に向かわず、近くの経が芝遺跡に向かった。鳴尾山は西脇十山に選ばれており、それを紹介したホームページを見ると、登山口近くに経が芝遺跡があるようだった。それに興味を持って訪ねることにしたものだった。平野テニスコートのそばを通っていると、コートではちょうどテニス教室が開かれており、大勢の子供がいた。緩い坂道を登ると、すぐに経が芝遺跡の前に出た。但し説明板では遺跡とは書かれておらず、経が芝古墳と書かれていた。またその小ぶりの古墳は実物ではなく、別の場所にあったものの復元模型だった。すぐに引き返すと、テニスコートの東側に回り込んで鳴尾山城跡の登山口に入った。始めは少し荒れ気味の登山道だったが、少し登ると程良い歩き易さに変わってきた。登山道は送電経路の巡視路でもあるようで、プラ階段の部分もあった。その通りで尾根が近づくと送電塔(北摂長田野線10番)に出会った。そこより一登りした所が鳴尾山城跡だった。南北に長い尾根の北端の位置で、そこは広場のようになっており小さな社が建っていた。それは愛宕神社で、活けられていた花は新しかった。そこは展望地でもあって、足下に西脇の市街地が広がっていた。10分ほどの休憩を済ませると、山頂を目指して尾根歩きに移った。小径ははっきりしていたが、どうも歩く人は少ないのか少々ヤブっぽさがあった。山頂までの距離は意外とあり、間に小さなピークが幾つかあってそれを越して行く。その尾根歩きでは西の方向に展望は現れなかったが、東の方向は何度か開けるときがあり、東向かいの山並みが眺められた。目立っていたのは金城山だった。前方に二つのピークが見えて来るも、山頂はその二つのピークのまだ先だった。その二つのピークを越すと左手から現れた巡視路に合流して、山頂へは南側に回り込んでから向かうことになった。山頂への小径は巡視路から分かれており、その分岐点には赤テープがあってすんなりと山頂に向かえたが、その小径は少々ヤブ道だった。着いた山頂も雑木が茂っており、ヤブの山頂だった。三等三角点(点名・啼山)を確認すると、すぐに山頂を離れて登山コースに戻った。登山道のままに南へと緩く下ると、送電塔(播磨線154番)が建つ位置に出てきた。そこは展望地でもあって、それまで無かったの展望を楽しめることになった。遠くは高御位山も望めた。温かい陽射しを受けながら20分ほどの休憩をとると、その先には向かわず引き返すことにした。再び長い尾根歩きを続けて鳴尾山城跡に戻り、そして職業訓練センターの駐車場へと戻って行った。相変わらず快晴の空だった。
(2021/1記) |