TAJIHM の 兵庫の山めぐり <淡路 
 
篝場    かがりばさん 243.8m 淡路市
 
1/2.5万地図 : 田之代
 
【2018年12月】 No.2 2018-159(TAJI&HM)
 
    淡路島公園の「森のゾーン」より  2018 / 12

 篝場山は2005年に登っていたが、その日の視界は何とも薄ぼんやりとしており、せっかくの山頂展望を楽しめなかった。その篝場山を13年後の2018年12月に再訪とした。前回と同じルートを歩こうと篝場山の北西側に着くと、一帯はすっかり様子が変わっていた。広い範囲が県立淡路島公園となっており、公園の南端に位置する「草原と花のゾーン」の駐車場に車を止めた。公園の案内図を見ると篝場山は公園のエリア内では無いようだったが、近づくには「草原と花のゾーン」を通る必要があるようだった。車を止めた駐車場は公園の中心部から外れているためか辺りはエリア外のような印象を受けたが、広い車道が南に向かって緩い上り坂で始まっていた。その車道を歩いて行くと、数分でと歩かず広場が見えてきた。その手前に柵があったが、それは害獣の進入防止用だった。広場は芝地になっており、近くにはホテル(グランシャリオ北斗七星)の建物も見えていた。芝地は木が植えられていないとあって好展望が広がっており、周囲が広々と眺められた。西に一段高く見える丘は汐鳴山のようだった。この日の視界は良く澄んでおり、遠くは播州の山並みも望まれた。その「草原と花のゾーン」の一角が篝場山に一番近い位置で、そちらに向かうと鍵のかかった柵に阻まれた。柵の先はいかにもヤブの感じだったが、そこにピンクの目印テープが点々と見えていたので、篝場山を目指すにはこのルートしかないと思って柵を越してヤブに入った。ヤブながら細々と小径があり、それを辿るとすぐに幅広の小径に合流した。それは淡路島公園の外周路で目印テープに従って外周路を歩くと、すぐに別の小径が左手に分かれた。その分岐点に篝場山の小さな標識があり、細い小径に目印テープの続きを見た。その細い道が篝場山のコースと確信してそちらに入った。後は小径を辿って歩いて行くだけだった。尾根は途中で複雑になるも、そこには多めに目印テープが付いており、迷わず正しいコースを辿れた。尾根はヤブっぽい所があったものの、ウバメガシを主体とした常緑樹林が広がっており、雰囲気は悪くなかった。ただこの日は強い風があり、その風が身を切る冷たさだった。山頂が近づくと展望が得られるようになり、南に妙見山が望めた。そして尾根が二手に分かれたとき何気なく真っ直ぐ北へと歩いてしまったが、すぐに現れた展望地から山頂が南東方向に見えたので道誤りに気付いた。引き返すと尾根の分岐点には多めに目印テープが付いており、それを見落としたようだった。山頂への道に入るとそちらは痩せ尾根になっており、一気に展望が広がってそれを楽しみながらの尾根歩きとなった。ただ木々が減ったことで一段と強い風を受けることになった。その雰囲気のまま山頂に到着した。山頂は一番の展望地で西を除いてぐるりと周囲を眺められた。ただ風の強さも一番で冷たさも一番だった。それも山頂では陽射しを受けることが多くなって、その陽射しのおかげで風の冷たさは幾分和らげられた。強い風のおかげで視界は澄んでおり、北は明石海峡大橋がありその背後は播州の山並みだった。南は淡路島の高峰群で、北東は神戸市街と神戸の山並み、そして東は海を挟んで紀泉山脈だった。その東の方向だけはうっすらとしていた。前回とは違って十分過ぎる展望を風の冷たさを我慢しながら楽しんだ。山頂で過ごしたのは15分ほどか。体が芯から冷えてしまったので、山頂で過ごすのはもう無理となり下山に移った。下山はまた目印テープを追いながらで、コースを外すこともなくすんなりと「草原と花のゾーン」に戻ってきた。広場と山頂との標高差は50mほどとあって、足の疲れはほとんど無かった。展望は楽しめたもののハイキングとしては少々物足りなかったかと思いながら駐車地点へと戻って行った。
(2018/12記)
<登山日> 2018年12月8日 9:43淡路島公園「草原と花のゾーン」駐車場スタート/9:56公園のエリアを離れる/10:28~44山頂/11:10~20草原と花のゾーン/11:25エンド。
(天気) 晴れ。澄んだ空だったが、雲が多く空の六割以上を占めていた。尾根の気温は6℃で、冷たい風を受けた。山頂の気温は7℃。風が一段と強く冷たかった。視界は良く澄んでいた。
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駐車場に着いて淡路島公園の案内図を見る 135ヘクタールもある大きな公園だった 赤矢印で示した位置が篝場山に一番近い位置だった まずは㉔の芝生広場を目指して歩き出した 駐車場から広い車道が始まっていたが車止めがあって一般車は進入禁止だった
車道に入って芝生広場に向かった すぐに芝生広場が見えてきた 入口が閉じられていたが、害獣避けのためだった
広場の入口に門柱をみたが、それは丘の上に建つホテルのものだった 芝生広場に木は無く、周囲がすっきりと眺められた
芝生広場の外周道路を歩いて、最短地点に向かった 最短地点には鍵のかかった柵があった その先に細々と小径があり、目印テープもあった
柵を越えて小径に入ると、すっかりヤブの所が現れた そのヤブの部分を抜けると、斜面を登った 小径は幅広の道(淡路島公園外周路)に合流した
外周路を歩くと、すぐに左手に小径が分かれた その分岐点に篝場山の標識を見たので小径に入った トラバースする形で南東へと歩いた
目印テープを追いながら歩いた 尾根が分岐する所では多めに目印が付いていた 展望地が現れた
南に常隆寺山の尾根を見る また樹林帯に入ると、良い雰囲気で歩けた このまますんなりと山頂に向かうと思っていたが
右に曲がる所で直進してしまい、ヤブに捕まった ヤブを抜けると展望が現れて、南西方向に山頂を見た 道誤りに気付いて引き返すと、正しい道に入った
樹林を抜け出て痩せ尾根を歩くようになった 前方に山頂を望めるようになった 展望の尾根歩きとなって山頂に近づいた

(←)
山頂に着いた そ
こが一番の展望地
だった

  (→)
  三等三角点(点名
  ・楠本)を見る
山頂に立って南の方向を眺めると、妙見山の姿が大きかった 妙見山を大きく見る
上の写真に写る柏原山から諭鶴羽山にかけての尾根を大きく見る 南東方向は海が光っており紀泉山脈はうっすらしていた
北から北東にかけてもはっきり見えていた 遠くは播州の山並みも見えていた
明石海峡大橋を大きく見る 六甲山系の手前に須磨アルプスを見る
雄岡山と雌岡山の並ぶ姿を見る 丹生山系の山並みを見る
西に見える大鳴山は陽射しが当たっていなかった 大磯港の辺りを眺めた 神戸市東部から西宮へと続く海岸線を眺める
下山は往路を戻った まずは痩せ尾根を歩いた 右手に明石海峡大橋を見る
樹林帯に入った 目印テープを見ながら戻った 上空は相変わらず薄黒い雲が多かった
トラバース道に入った 公園外周路に出て標識を見ると「入口は無し」とあった 柵の位置まで戻ってきた
明るい芝生広場を眺める 右上の丘に建つのはグランシャリオ北斗七星だった グランシャリオ北斗七星はリゾートホテルだった
芝生広場を横切った 後は駐車地点へと車道を下るだけだった 駐車場が見えてきた