この日の目的は最上山公園のもみじ狩りで、一本松には付け足しの感じで登ることにした。最上山公園の中腹駐車場に着いたのは午後に入ってからだった。山崎町には午前9時半には来ていたのだが、雲の多い空を見て午前は近くの山を登って時間をつぶすことにした。その近くの山は長水山で、五十波コースを登ると予定通り午前で長水山は終了となった。昼の空は期待通りに雲は減っており、快晴と呼べるまでになっていた。最上山公園の遊歩道に入ると、11月末日のもみじ狩りはやはり少し遅かったようで、盛りを過ぎたことを示すように遊歩道はカエデの落ち葉で覆われていた。それでもまだ見頃のカエデも多く残っており、園内は大勢の人で賑わっていた。尼ヶ端展望台まで歩くともみじ山へと向かい、そぞろ歩きで公園を散策した。公園では軽い昼食もとって駐車場に戻ってきたときは12時42分になっていた。その駐車場を通り抜けて北へと向かうと、すぐに篠ノ丸城跡への登山道が車道から分かれた。その登山道に入ると、その周囲も紅葉が残っており、篠ノ丸城跡の散策も兼ねてか登山道でもよく人を見かけた。登山道の入口から篠ノ丸城跡までは20分だった。篠ノ丸城跡の広がる山頂は一本松と呼ばれているが、公園風になっている城跡の雰囲気は良いものの展望に関しては以前と変わらず良くは無かった。その一本松まで来ればいつものことながら近くの三角点ピークまで足を延ばすことにした。西の方向へと歩いて東屋のそばを過ぎると、緩く下って緩く登り返した。そして三角点ピークに着いてみると、そこが以前と様変わりをしていた。樹林に囲まれたピークだったはずだが、北側の木々が伐られており、展望のピークに変わっていた。また休めるようにとベンチも置かれていた。展望は西北から北にかけてで、午前に登った長水山がすっきりと眺められた。一本松に戻って来ると、その展望がないと思っていた山頂にも良く見ると南東側が切り開かれていることに気付いた。そこに立ってみると南東から南までが広く眺められて、篠ノ丸城跡でも展望を楽しめることが分かった。その展望に満足すると駐車場へと下山に向かった。再び残った紅葉を楽しみながらだった。
(2020/1記) |