TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨 
 
鍋倉山    なべくらやま 320m 姫路市
 
1/2.5万地図 : 寺前
 
【2020年8月】 No.2 2020-141(TAJI)
 
    山之内小学校に近づいた位置より  2020 / 8

 鍋倉山を再訪しようと向かったのは2020年8月のお盆休暇最終日、8月16日のことだった。この8月は月初よりずっと暑い日が続いており、この日も猛暑だった。13年ぶりの鍋倉山だったが、その間に大きく変わったのは、南麓にある山之内小学校が廃校になっていたことだった。山之内地区に入ると、その校舎だった建物と鍋倉山との間を通る車道を東に走った。鍋倉山から遠ざかると夢前川に架かる学校橋を渡ることになり、渡った先にあった祠のそばに車を止めた。前回の記憶を辿って山上の本丸跡に通じる登山道の入口に向かったのだが、以前はあったはずの「なべくらの森」の標識が無くなっていた。それらしき小径はあったが、尾根筋までは僅かな距離だったので、適当に斜面を登ることにした。尾根の端に「鍋倉山城跡」の標柱が立っており、そのそばから斜面に取り付いた。害獣避けネットは無かったため、どんどん登ると数分で本丸跡に到着した。その辺りは以前は広場になっていたのだが、今は笹が茂っていた。汚れ放題の山之内案内図とアスレチック遊具の残骸が学校林の名残だった。小学校の廃校と共にずっと放置されているようだった。その本丸跡から山頂へと尾根歩きを開始した。まずは鞍部へと下って地蔵祠の前に出た。そこからは麓に通じる小径が始まっていたので、下山ではその小径を辿ることにした。上り坂に入って山頂を目指す。周囲は植林地になっており、展望の無い登りだった。この日は蒸し暑さもひとしおで、急坂だったこともあって大汗をかいての登りだった。そして登り始めてから36分で山頂に到着した。そこもすっかり植林や雑木に囲まれており展望は無かった。そのことよりも蒸し暑さに疲れてしまい、暫く横になって体を休めていた。下山は単純に歩いてきた尾根を引き返したのだが、何も考えずに歩いていたため、のろし台跡とされる300m地点で尾根が二つに分かれたとき、西尾根に入ってしまい、戻って来るのに少々時間がかかってしまった。鞍部にある地蔵祠の前に戻って来ると、尾根筋を離れて西斜面を下る小径に入った。すぐに県道に下り着くて登山口を眺めたのだが、やはり標識は無かった。鍋倉山は山頂に城跡らしさがあるわけでもなく単に植林地のピークになってしまったので、地元の人が地蔵祠まで歩くだけになったようで、登山対象の山では無くなってしまったと思えた。
(2020/9記)
<登山日> 2020年8月16日 11:37駐車地点スタート/11:45斜面に取り付く/11:48本丸跡/11:51地蔵祠/12:13〜46山頂/(下山途中で尾根を間違える)/13:28地蔵祠/13:38エンド。
(天気) 晴れ。山頂の気温は27℃。風はごく僅かで、蒸し暑さはひとしおだった。展望の無い山上だったが、木々の隙間から見える尾根ははっきりしていた。
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学校橋を渡った先
に現れた祠のそば
に車を止めた

その祠のそばから
鍋倉山を眺めた

鍋倉山の南端と旧
校舎の間を通る車
道を西へと歩いた
県道411号線に出ると、雪彦山まで3.7kmの標
識を見た
県道を北へと歩いたが、登山口標識は無くなっていた 尾根の南端に立つ「鍋倉山城跡」の標柱まで戻ると、
その近くで取り付き点を探った
ヤブではなさそうな所に分け入った ヤブになるようなこともなく、無理なく登って行けた 学校林だったことを示す樹木の説明板を幾つか見た
数分で本丸跡に出た 本丸跡は笹が茂って、荒れ地に変わっていた 「やまのうちマップ」は残っていたが
判別出来ないほど汚れていた アスレチック遊具も一部残っていた 北へと向かうと、鞍部へと下ることになった

鞍部について地
蔵祠の前に出た

そこに麓に通じ
る小径を見た

山頂へと尾根筋
を辿って行く

下草に笹があっ
て、少し歩き難
くなっていた
植林地の尾根はやや急坂だった 「のろし台」に着くも、単なる通過点だった 「のろし台」の先は緩やかな尾根となった

鍋倉山の山頂に着
いた 雑木が育っ
て雑然とした感じ
になっていた

展望は全く無かっ

少しは展望を得ようと北の斜面に入った 無理やり探
って木々の隙間から大天井岳を見た
下山は南尾根をすんなり戻ったのだが この「のろし台」の先で西尾根に入ってしまい、戻る
のに少し時間がかかってしまった
鞍部が近づくと笹が増えてきた 鞍部に建つ地蔵祠に戻ってきた 後は麓へと小径を歩くとすぐに県道411号線に出た
後は駐車地点に戻るべく、県道を南へと歩いた 旧小学校校舎が見えてきた シャッターが降りた上野商店の前を通って東へと歩いた