◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <中播磨編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
神前山 かんざきやま | 332m | 福崎町・市川町 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
坂戸山 さかとやま | 316.2m | 福崎町・市川町 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大師山 たいしやま | 277.5m | 福崎町 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 前之庄 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2010年12月】 No.2 | 2010-106TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
福崎町井ノ口の駒ヶ岩より 2010 / 12 |
播磨国風土記で「神のいます山」とされる神前山を、初めて登ったのは2002年9月のこと。南麓の山崎二之宮神社からのコースで山上に出ると、北に向かって展望が開けていたものの、その日は黄砂の影響なのか少し濁ったような視界で、展望については十分に楽しんだとは言えなかった。この神前山は尾根続きで坂戸山、大師山へと歩けるようなので、周回でハイキング出来ることになり、次回はそのコースを歩こうと考えた。その考えで二度目の神前山に向かったのは、2010年12月の第2土曜日のこと。前夜の天気予報では晴れときどき曇りだったが、朝に見る播州南部の空は曇り空だった。播但道を走って福崎北ICを降りたときも、空は曇り空のままだった。前回と同様に山崎二之宮神社から登り出そうと、神社の駐車場に車を止めた。南尾根への道ははっきりしないので、神社のそばから適当に登り出した。一帯は神社の社叢となっており、常緑樹が多く茂っていたが、下生えは少ないので無理なく登って行けた。そしてやや急斜面を登って南尾根に出た。南尾根は灌木が多く、それを避けながらのため真っ直ぐには登れなかった。それでも上を目指せばの気持ちで登った。尾根の傾斜はやや急傾斜だったが、標高が230mほどになって急に緩やかになった。そのとき小雨がぱらついてきた。どうも天気は良くなる気配は無さそうだった。少し進むと送電塔が見えてきたが、その少し手前の木立の陰で暫し雨宿りとした。ついでに雨具を着ることにした。暫くして雨は止んだので、尾根歩きを再開する。送電塔に着くと、そこは少し展望があり、南東方向が眺められて善防山と笠松山が見えていた。山の姿ははっきりしており、雨の降るような天気にしては視界は悪くないようだった。尾根歩きを続けるが、相変わらず灌木が多く、ネズのとがった葉によく刺された。この神前山ははっきりとした山頂は無く、330mの標高線を持つピークが三つ並んでいる。その最初のピークに着いて、漸く灌木が減って尾根は歩き易くなった。次のピークは山頂らしさがあり、そこで休んで少し小腹を満たすことにした。但し時計はまだ10時半過ぎたばかりだった。そこに着いたときは雨は止んでいたが、雨が降り出したので休憩を切り上げて、尾根歩きを再開した。その雨もすぐ止んだので、どうも雨は降ったり止んだりを繰り返すようだった。神前山の西ピークとなる332mの標高点があるピークまで歩いた後、少し引き返して坂戸山につながる尾根に入った。その辺りは植林地になっており、始めは歩き易かったのだが、小さなピークを越えて更に鞍部へと下り出した辺りから倒木が増えてきた。急斜面の倒木はけっこうやっかいな上、また雨が降ってきて、今度は少し強い降り方だった。歩き易い所を選びながら下って、ようやくの思いで鞍部に着く。その先の坂戸山の斜面は伐採地になっていた。よく見ると、植林の苗木が植えられたばかりのようだった。その苗木を踏まないように斜面を登って行くが、今度はイバラがやっかいだった。伐採後に繁茂してきたようで、どうもヤブコギを強いられるようだった。斜面もけっこう急傾斜で、踏ん張りながら登る。そのうちに雨が止むと、周囲が眺められるようになった。伐採地だけに展望は良く、七種山から笠形山まで一望で、しかも雨上がりで少し雲海も見られた。その景色に少し足を止めていた。ようようの思いで坂戸山に着く。地図を見ると、大師山までひたすらなだらかな尾根が続くようで、もう尾根では急坂を歩くことは無さそうだった。坂戸山でも暫し休憩した後、尾根歩きを続ける。尾根は緩くなっただけで無く、灌木も減って、次第に歩き易くなってきた。そしてすっかり落ち葉に覆われていた。その尾根は下る一方でもなく、小さなピークを幾つか越えたが、そのうちに尾根道に沿ってピニールヒモが張られているようになった。尾根はもう十分過ぎる歩き易さになっており、周囲にアカマツの木が多く見られることから、この辺りはマッタケ山になっているようだった。但し、注意書きは見なかった。前方には送電塔が見えており、巡視路にもなっているようだった。この頃には空の雲はずいぶん薄くなっており、弱い陽射しが現れたりもした。送電塔に着く手前で、左手に小径が分かれた。そちらも巡視路のようで、それを下ればふもとに下りられそうだった。下山はそのコースを下るとして、まずは大師山を目指す。歩き易かったのは送電塔までで、その先はまた灌木が目立ったが、それまでが歩き易すぎただけで、無理なく歩いて行けた。そして送電塔からごく僅かな距離で、四等三角点のある大師山に着いた。展望は東向かいの尾根が眺められる程度だったが、一帯は小さく開けており、何となく山頂らしさはあった。三つ目の山頂に立てたことに満足して、少時の休憩で下山に向かう。下山は送電塔の北にあった分岐点まで戻り、そこより東へとふもとに向かう巡視路を下って行く。こちらもけっこう道幅があり、いわゆる巡視路の雰囲気だった。傾斜は少しきつめのため滑らないようにと注意したが、灌木のじゃまも無く、歩き易い道と言えた。下る途中で送電塔に出会ったが、その送電塔は関西電力播磨線の鉄塔だった。その先も歩き易いまま巡視路は続いていたが、ジグザグ道に変わってくるとそれがすっかり落ち葉に覆われていたため、コースが少し分かりにくくなっていた。何となくここではの感じで下ったが、特に逸れることは無かった。周囲はずっと雑木林で、雰囲気も悪くなかった。そして下り着いた所は畑地の一角で、そばに流れていた小川は直谷川だった。下ってきてこそ登山口と分かるが、そこには何の標識も無いので、知っていてこそ登って行ける登山口と言えそうだった。空はまたどんよりと曇り空になっており、結局この日は、晴れることは無さそうだった。後は直谷川に沿った車道を歩いて行くと、数分で山崎二之宮神社に戻り着いた。二度目の神前山だったが、坂戸山、大師山と歩いたことで、けっこう新鮮な気持ちで歩けた。またイバラのヤブがあること思うと、巡視路の歩き易い道が現れたり、また展望もそこそこあって、けっこう変化のあるハイキングを楽しめたの思いで、二之宮神社を後にした。 (2011/2記)(2021/7改訂) |
<登山日> | 2010年12月11日 | 9:32二之宮神社スタート/9:52〜10:03尾根の途中で雨宿り/10:07送電塔/10:30最初のピーク/10:38〜53次のピークで小腹を満たす/11:14[332m]ピーク/12:35〜52坂戸山/13:41大師山/13:49下山道の分岐点/13:56送電塔/14:09登山口/14:13エンド。 | |
(天気) | どんよりとした曇り空。尾根を登っていると、小雨が降り出した。後は降ったり止んだりを繰り返す。ときに雨足の強くなるときがあった。気温は9℃。風は少し吹くだけだったので、少し寒いかと感じる程度だった。視界は雨が降っているときは煙っていたが、雨が止むと、近くの山はけっこうはっきり見えていた。下山頃に空が薄くなって、いっときうっすらと陽射しが現れたが、また曇り空に戻った。 | ||
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