2014年のお盆休暇は8月14日から始まったが、ずっと雨だった。その梅雨を思わせる空が少し良くなったのは、休暇の最終日のことだった。ただ17日は午前に用事があって出かけられず、そこで午後に少し運動をすることにした。相変わらずの蒸し暑さのため、遠くに出かける気にはなれず、ごく近場で過ごすことにした。その近場の山を考えたとき、伊勢山の神座の窟が思い浮かんだ。そこなら何となく涼しさがありそうだった。蒸し暑い季節の午後でもあるので、コースは一番簡単な伊勢岩屋の森からの直登コースを登ることにした。
伊勢岩屋の森に着くと、そこは夏草が茂って、前回(2011年12月)に来たときよりも荒れている印象を受けた。前回のコースでもあり、そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたいが、最も簡単なコースなのに、けっこう大汗をかいてしまった。空気は湿気をたっぷり含んでいたため何とも蒸し暑く、中腹まで歩かないうちに、大量の汗をかくことになった。それでも体を動かせることで気分は良く、休まず登って行った。神座の窟までは30分ほど。その神座の窟の中は28℃と温度は低く無かったため、涼しさに関しては期待を裏切られたが、ときおり風が入ってきて、汗を鎮めてくれた。神座の窟の中を見回すと、薄暗い所にキノコの生えていたのが目を惹いた。一休みした所で、本峰まで歩いた。10分ほどで本峰へ。山頂は相変わらず展望は無く、単に山頂に立っただけの思いだった。引き返して西峰に立った。西峰のピークは露岩部とあって直射光を受けることになり、ひたすら暑かった。思わず木陰に逃げ込んだ。そちらは風があって、けっこう快く過ごせた。この日の視界はうっすらとしており、展望を楽しめるほどでもなかったので、風の快さを楽しむと下山に移った。登り出したときは空木城跡にも立ち寄ろうかと考えていたのだが、蒸し暑さの中を歩いているうちにその気持ちは消えており、あっさりと往路コースで麓へと戻った。暑い昼下がりの登山だったが、十分に汗をかいたことですっきりとした気分になれたのは良かった。
(2014/9記)(2020/10改訂) |