伊勢山の東尾根コースを久々に登ろうと向かったのは、2024年2月の第二土曜日のこと。緑台の住宅地を抜けて、打越木もれ日の森の駐車場に着くと、既に数台の車が止まっていた。この日の空は晴れてはいたものの薄雲が多くあり、陽射しはうっすらとしていた。少し肌寒いと感じる程度で歩き出した。沢に沿ったごく緩やかな小径を歩いて行く。東尾根コースの分岐点まで11分。東尾根コースに入っても緩やかな道は続いて、その感じのままに東尾根に着いた。地図を見ると山頂までには幾つか小ピークあり、変化のあるコースだった。ときにロープを掴む急坂があったり、ときに巻き道を歩くことがあった。その尾根歩きを続けるうちに岩場の展望地が現れて、北の方向を広く眺めることがあった。少しうっすらとした視界ながらも、遠くは笠形山が見えていた。明神山はすっきりくっきり眺められた。そして東尾根に着いてから40分で山頂到着となった。そこは最高点であり三等三角点(点名・菅野)を見るも、相変わらず展望の無い山頂だった。少時の休憩を終えると、尾根歩きを続ける形で西へと向かった。小さなピークを越えて50メートルほど下ると、東沢コースが分岐する位置を通過した。そこより少し登り返した所が神座の窟であり、その上のピークが伊勢山西峰とも呼ばれている岩屋山だった。神座の窟は寒々としていたので、そちらには入らず岩屋山山頂の岩場で昼休憩をとることにした。冷たい風を受けることになったが、陽射しで相殺されており、さほど寒さを感じず休めた。新龍アルプスを眺めながらの休憩だった。10分ほどの休憩を終えると、伊勢山の方向に少し戻って東沢コースに入った。以前は少しマイナー感のあるコースだったが、少し整備されたようで新しくロープが張られていた。おかげでコースのはっきりしない所は減っており、スムーズに下って西沢コースに合流した。メインコースを歩くようになると往路として歩いた東尾根コースの分岐点が現れた。そこまで来れば駐車場まで11分の距離だった。
(2024/3記) |