TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
高倉山    たかくらやま 357m 佐用町
 
1/2.5万地図 : 上月
 
【2018年2月】 No.2 2018-15(TAJI&HM)
 
    佐用町大坪より  2018 / 2

 佐用町の高倉山は「作用ハイキング」に紹介されているが、そのコースを見ると、こちらが2003年に手探りで登ったときの下山コースが往路コースになっていたが若干違っていた。そこでその紹介コースに習って慈山寺の辺りを起点として瓦坂峠経由で登るコースを往路として正しく歩いてみることにした。
 向かったのは2018年2月に入ってすぐの金曜日だった。播州南部は晴れていたが、国道179号線を走って佐用町に入ると、その空に霧の雲が残っており、薄曇りのような空だった。山脇集落に近づくと山脇バス停のそばが公共の駐車場になっていたので、そこに駐車とした。瓦坂峠に向かうべく山脇第二踏切を越えて山中に向かう車道に入った。緩い坂を登っていると、路上にも山裾にも少し雪が見られた。積雪としては2センチ程度と僅かなもので、歩く妨げにはならなかった。歩くうちに標識が現れるのではと思っていたのだが、そのようなことは無く、そのうちに東に向かって下り坂になり三差路に出た。地図にはそのような道は無かったが、そのまま右手の道に入って南に向かえば瓦坂峠に出られるのではと思って進むと、何と行き止まりになってしまった。どうやら瓦坂峠への道が分岐する位置を通り過ぎてしまったようだった。注意しながら戻ると、下り坂になる辺りでごく細い山道が分かれているのを見た。そこに標識は無く赤テープが付いているだけだった。それでも峠への道はそれと思えたので辿ることにした。その小径は尾根に向かうのではなく、山裾道と言った形で南へと向かっていた。歩くほどにはっきりとした道になり、「高倉山」の標識を見るようになった。どうやら正しく登山コースを歩いているようだったが、分岐点には是非とも標識が必要だと思った。足下は落ち葉が積もっていたが、一カ所松葉が積もっている所があった。松葉の長さは20センチほどもあり、松ぼっくりも大きかった。どうやら辺りにダイオウマツがあるようだった。歩くうちに山中を進む雰囲気となり、緩やかな上り坂のまま瓦坂峠に着いた。そこにも標識があり、正しく尾根コースへと入った。もう尾根なりに登れば高倉山に着くはずだった。それまでは雪はちらほらだったが、尾根を歩くようになって一面白くなった所が現れた。それでも積雪としては3センチ程度だった。それもすぐに雪の無い所を歩くようになった。不思議なことに尾根を歩くようになって必要以上に高倉山の標識を見た。概ね尾根筋を歩いて行くが、ときに巻き道を歩くこともあった。山頂が近づくといっそう立派な標識が現れて、山頂までの距離も書かれていた。山頂まで600m、200m、100mと三つもあり、あと100mの辺りでは東に向かって展望が広がっていた。そこがガイドブックで第二展望所と書かれていた所だった。その展望を楽しむのは帰路のこととして、休まず山頂に向かった。山頂に立ったときは昼を回っていた。歩き始めてから1時間半が経っていたが、道を誤らずに来ておれば1時間少々で来られたと思えた。山頂には前回は見なかった立派な山名標識が立っていたが、周囲を雑木に囲まれている様は変わっておらず。展望の無い山頂だった。その山頂で手早く昼食を済ませると、今少し尾根歩きを続けることにした。西の方向へと向かっていると、また長い松葉を見た。そこはダイオウマツが群落を作っていた。緩やかなまま進んで300mピークを過ぎ、その先の小さなピークで三等三角点(点名・宮ノ下)を見た。そこに着くまでも展望はほとんど無かったが、三角点ピークも良いとは言えず、木々の隙間から遠方がちらりと見える程度だった。北西遠くで白くなっていたのは那岐山のようだった。この日は歩くのはそこまでとして、少時の休憩をとると歩いて来た道を引き返した。そして高倉山の山頂を越して第二展望地で足を止めた。そこはなかなかの展望地で、黒尾山から水剣山へと続く尾根が正面にすっきりと眺められた。また今少し南東へと高倉山古城跡の方向に歩くと、白くなった後山から駒の尾山までの尾根もきれいに眺められた。いっとき展望を楽しむと下山を続けた。その下山では往路を忠実に辿らず、途中の290mピークまで戻ったとき、コースをショートカットするため北の方向へと適当に下った。特に急斜面でもなく、また植林地でもあったので無理なく下れて、ごく無難に登山道に合流した。そこから100mも歩けば車道に出ることになった。車道に着くと、そこからも往路は辿らず右手に歩いて三差路に出た。そしてそこより北に向かえる道に入った。往路コースとは一つ東隣となる道で、ほぼ平坦路だった。十数分歩くと前方が開けて山脇集落が見えてきた。最後に慈山寺の前を通る道に入ると、駐車地点がごく近くに見えていた。
(2018/3記)(2019/2写真改訂)
<登山日> 2018年2月2日 11:01山脇バス停の駐車場スタート/11:26行き過ぎて引き返す/11:34登山道に入る/11:53瓦坂峠/12:29〜46高倉山/13:13〜23点名・宮ノ下/13:50高倉山/13:55〜14:05第二展望地/14:38登山道に合流/14:59エンド。
(天気) 薄曇りだったり薄晴れだったりの空で、青空は見えなかった。山頂の気温は6℃で、風は無し。フラットな視界ながら比較的遠くまで見えていた。
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山脇バス停はスクールバス停だったが、広い駐車場が
あったのでそこに駐車とした
駐車場から慈山寺の方向を見る その上空にはガス雲
が広がっていた
まずは山脇第二踏切を渡る
踏切を渡ると右手の方向に歩いた すぐに現れた山の方向に向かえる道に入った 緩やかな上り坂で、数軒の民家のそばを通ることにな
った
車道に雪を見るようになった 畑地のそばを歩くようになった 舗装路は終わって農道を歩いている雰囲気となった
(←)
高倉山の方向を見
るとガスが薄れよ
うとしていた

 (→)
  いずれ標識が現れ
  るだろうと思って
  いたので、登山口
  を見過ごすことに
  なった
下り坂に入り三差路に出た そこを南へと歩いて行く
ことにした
南へ向かえば瓦坂峠に出られると思ってのことだった
但し高倉山の尾根とは少し離れてしまった
農小屋が現れると何とその先で道は終わってしまった
道誤りをしたと思えたのですぐに引き返した
三差路を過ぎて更に上り坂に入ると、山裾に小径を見
た 先ほどは見過ごしてしまった道だった
そこが登山口と思えて小径を歩いて行くことにした 
それにしても登山口標識を立てるべきではと思った
小径は山裾を巡る形で続いた 始めはほぼ平坦な道だ
った
右手の斜面は植林地だった 左手に廃屋が現れた 登山道上に落ち葉が積もっていた
ダイオウマツの落ち葉が積もる所もあった 周囲はすっかり植林地になった 上り坂となり瓦坂峠に近づいた
瓦坂峠に着くと、この標識に従って尾根道に入った この尾根の先が高倉山の山頂だった 前方に高倉山の山頂が見えてきた
尾根道は緩やかだった 尾根では何度も高倉山の標識を見た 平坦な所も現れた
慈山寺まで2kmの標識を見る 近道があるようだった 雪の多い所を歩いたが、すぐに雪は減ってきた 尾根筋から少し離れて歩くようになった
東の方向が開けるときがあり赤十字山の姿が望まれた 赤十字山を大きく見る また尾根筋を歩くようになった

また雪を多く見
るようになった

山頂が近づくと伐
採地が現れた そ
こが第二展望地の
ようだった
第二展望地に着くも、すぐに山頂に向かった 山頂まで100mだった 山頂が目前になって少し傾斜がきつくなった
高倉山の山頂に着くと、そこは疎らな雑木林だった 前回に山頂と思った所は少し離れた植林地だった 山頂に三角点は無かったが、立派な山名標識を見た
周囲は樹林が囲んで展望は無かった 今少し西へと歩いて三角点を目指すことにした この西の尾根でも雪の多い所があった
ダイオウマツの林が現れた ダイオウマツの松ぼっくりを見る 尾根はごく緩やかだった

尾根道は美土路
(見土路)集落
に通じているよ
うだった

小さなピークを越
した 地図を見る
と300mピーク
だった
300mピークの先の小さなピークで三角点を見た  四等三角点(点名・宮ノ下)は少し削られていた 三角点のそばからは佐用川に架かる鉄橋が見えていた
木々の隙間から見えていたのは那岐山だった 左の写真の左手には広戸仙も覗いていた 北向かいは大撫山だったが、木々が邪魔をしていた

大撫山山頂の天
文台を見る

三角点から少し離
れた位置となるが
北東方向に植松山
が望めた やはり
木々の隙間からだ
ったが
同じく少し離れた位置だったが、北の方向が望めた 白くなった後山の尾根を大きく見る
上の写真に写る沖ノ山を大きく見る 山頂へと引き返した 尾根の途中で一休みとした
ダイオウマツの林を通るときダイオウマツを見上げた 雪の多い所を通れば山頂は近かった 高倉山の山頂に戻ってきた
すぐに第二展望地に向かった この標識の先が第二展望地だった 第二展望地で手作りのベンチを見た

(←)
第二展望所に立つ
と足下に見えたの
は千種川の流れだ
った

 (→)
  千種川を大きく見
  た
上の写真に写る黒尾山を大きく見る 左上の写真に写る鉾立山を大きく見る
プラ階段を歩いて高倉山古城跡に向かった そちらに立つと、先ほどよりも少し北の方向まで眺められた
右上の写真に写る三室山を大きく見る ここからの方がすっきりと植松山を眺められた
第二展望所を離れて下山に向かった 往路コースを戻って行く 途中は平坦な尾根だった
290mピークからはコースを離れて北へと向かった ヤブになることも無く、けっこう楽な下りだった 途中からは少し急斜面の植林地を下るようになった
朝に歩いた山裾道に合流した 僅かな距離で登山口に戻って来た 車道に出ると、三差路の方向に歩いた
三差路に出ると、北の方向に向かった この道はほぼ平坦路となり、田圃のそばを通った 前方に山脇集落が見えてきた
慈山寺の前を通る道に入った 線路の向こうに駐車場が見えてきた 駐車場へはやはり山脇第二踏切を渡る必要があった