最初の白雲山は小雨も降る生憎の天気の上に視界も良くなかった。そこで二度目はすっきりと晴れた日に登りたいと考えていた。その二度目は11年後となる2024年7月下旬で、まさに盛夏と呼べる日だった。前回と同じく酒垂神社の前、法花寺農村公園の駐車場に車を止めてスタートした。兵庫では夏の暑いことで知られる豊岡市とあって、気温は35℃に迫っていた。始めに暫く車道を歩くのだが、なかなかの暑さだった。法花寺集落を抜けて車道が林道に変わると、程なくキャンプ場跡のそばを通った。その辺りが駐車出来そうだったので、そこまで車を進めても良かったかと少々反省した。更にその先、水澄橋を渡った所が広場になっており、そこが駐車場となっていた。但し、水澄橋は老朽化で通行禁止になっていた。水澄不動尊まで来るとそこに登山口標識があり、登山道が始まった。登山道は始め植林の中を続いていた。やや急坂があり尾根筋に合流した。時計を見ると既に12時を回っていたことでもあり、合流地点の近くで昼休憩とした。その頃にはすっかり汗まみれになっていた。木陰ながら気温は32℃と高めだったが、少し風があり気温ほどの暑さは感じなかった。尾根歩きを始めると、尾根はやや急坂になっておりロープが付けられていた。ただロープに頼らずとも登って行けた。登山道のままに歩くと、尾根を離れて北東方向へと斜面をトラバースした。そしてつづら折れの道を登るようになると、何度か陽射しの中を歩いた。そのためかバテの症状が現れて足どりは重くなってきた。こさつ峠へと真っ直ぐな坂に入ると、そこは「もみじ坂」の名が付いていた。その「もみじ坂」を登ってこさつ峠の手前、こさつ平に着いた。そこは自然林が広がる緩やかな斜面になっており、たまらず休憩とした。こさつ峠に出ると、山頂まで450mだった。山頂までの尾根道も緩やかな道だったので、もうきつさは無く、じわりじわりと歩いて山頂に近づいた。山頂に着いたのは13時半前。二度の大休止をとっていたので、駐車地点から1時間40分かかっての山頂到着だった。山頂は広く木々が伐られて開けており、半分ほどは芝生広場になっていた。その芝生はこれまで見てきたどの芝生の山頂よりもふかふかしており、歩き心地は何とも良かった。そして山頂は西に向かって遮るものの無い展望が広がっていた。ただ芝生広場は暑すぎた。展望を楽しむと木陰に移動して、そちらで休憩とした。当然、横になって体を休めた。木陰は少し風があって涼しさを味わえたのは良かった。前回の登山では北の方向、久美浜湾の風景が眺められたのだが、すっかり木々が育ってそちらの展望は消えていた。山頂で40分ほど休むと、下山は往路を戻った。ほぼ下る一方とあって歩くのは楽だったが、やはり暑い中を歩くので気楽とは言えなかった。そのため往路と同じく尾根の木陰で小休止とした。登山道を下り終えて法花寺集落に戻ってくると、まさに炎天下を歩くことになった。またもや汗まみれになって駐車場に戻ってきた。
(2024/8記) |