TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
南山    みなみやま 431.0m 宍粟市・たつの市
 
1/2.5万地図 : 安志
 
【2008年5月】 No.1 2008-48(TAJI&HM)
 
    東麓の瀬川集落より  2008 / 6

 宍粟市の南部、揖保川を挟んで二つの尾根がさほど距離をおかずに並んで、南のたつの市へと続いている。その揖保川の左岸側、地図を見ると宍粟市、たつの市新宮町、姫路市安富町と三市の接する位置に小さなピークが見えるが、そこに三角点は無く西隣の同じ高さのピークに三角点記号(三等三角点/点名・狭戸)が付いている。どちらを指して南山と呼んでいるのか知らないが、地理的には面白い位置にある。ただ山容に特徴的なところは無く、遠くから見るとなだらかな尾根の小さなピークにしか見えず、また地図を見ると三角点のそばまで実線の道が付けられており、あまり登る気持ちは起きなかった。その南山の西麓側に「上笹古墳まほろばの森」としてハイキングコースが整備されていることを知ったとき、ちょっと興味が湧いてきた。但し山の規模からして半日程度の軽いハイキングとしての興味だった。その気持ちを持っていたところ、2008年5月11日の日曜日のことだが、午後に入って突然のように出かけた。前日の土曜日は雨、この日も午前は曇り空とすっきりしない空だったが、昼を回って急速に晴れてきた。しかも前日の雨に洗われて、澄んだ青空が広がろうとしていた。そこで午後のハイキングとしてこの南山というか「上笹古墳まほろばの森」のハイキングを思いついたものである。
 国道29号線を安富町狭戸で離れて西に向かい、峠を越えて宍粟市に入る。その先には揖保川があるが、揖保川は渡らず左岸側の道を南下してたつの市に入った。そして南山の西麓の集落、上笹への道に折れた。その集落の外れまで進むと上笹一区自治会館が建っており、その駐車場には「まほろばの森」駐車場と書かれていた。これは好都合と安心して車を止めた。その近くには「上笹古墳まほろばの森」の案内板が立っており、山頂への道は「あせびの道」と記されていた。この案内図をいい加減に見たのが間違いだった。自治会館前の車道を更に東へと山ふところへと歩き出す。山裾の木立が新緑で明るかった。数分歩くと「つつじの道」が分かれたので、その遊歩道を登って行く。名の通りにツツジが点々と咲いていた。その道を登っていたところ、別の小道が右手に分かれた。その入口には「危険につき立入禁止」と書かれていた。ただその道は上り坂となっており、それを案内図の山頂への道と勘違いしてしまった。立入禁止と書かれていたことについては、崖などの危険な所があるのでは無く、単なる遊歩道で無いとの解釈をした。その解釈は正しく、遊歩道の雰囲気こそ消えたものの少し荒れた程度の山道として続いていた。そしてピークへと近づいた。登山道をピークの間近で離れて尾根なりにピークへと向かう。4分ほど緩やかに登ってピークに立つ。そこは木立に囲まれてあまり特徴の無い山頂だった。展望も無く単にピークに立っているだけだった。ところでそこにあるはずの三角点が見当たらなかった。暫く辺りを探ったがやはり見当たらない。登山道の先にまだピークがあったのではと登山道に戻って先へと進むと、すぐに登山道は終わってしまった。そこでようやく地図を取り出した。そして木立の隙間から見える風景と照らし合わせた結果、どうもそこは南山の山頂では無く、一つ南隣のピークのようだった。案内図をいい加減に見ていた上に、遊歩道からの分かれ道は必ず山頂へ向かう道と思い込んでいた結果だったが、まさか道が行き止まりになるとは思ってもいなかった。これはちょっと迂闊だった。これが午前の時間ならそのまま尾根を歩いて南山に向かうのだが、既に午後の3時が迫っており、ここはすんなり引き返すことにした。立入禁止の分岐点まで戻り、北へと「つつじの道」を歩いて行く。程なく車道に下りる道が分かれたり「もみじの道」が分かれた。そしてその先でまた小径の分岐点が現れた。小径は上り坂になっておりそこに立つ標識を見ると「山頂まで1.8km」と書かれていた。山頂を示す標識があるとは思っていなかったのでちょっと驚いたが、これでようやく山頂に立てることになった。その山頂への小径も入口に立入禁止とあった。これも遊歩道の範囲外を示すものと考えた。この道が地形図では実線で示されている道のようだったが、道幅は1メートルを越える程度で、けっして車は通れない。そして遊歩道とはやはり違って荒れてヤブのようになっている所も見られた。確実に山頂へ向かっているのだが、登山道の雰囲気は少なく、何の目的で作られた道なのかちょっと不明だった。ただこの山道はときおり展望があって揖保川やその西の高倉山の尾根が眺められた。山道は登るほどに荒れて、所によっては道の体をなしておらずただの荒れ地に見える所もあった。ただ道なりに登るだけなので気持ちは楽だった。その山道も山頂が近づくと荒れた感じは減ってけっこう歩き易くなった。そしてこの山頂コース(あせびの道)に入ってから45分で山頂に一番近い位置に着いた。山頂はその山道の位置から10メートルと離れておらず、ほとんど登らずに着いた。山頂は周囲を雑木が占めており、その薄暗い中に三等三角点が埋まっていた。もう時計は16時を十分に回っており夕方の時間になろうとしていたので、僅かな休憩で山頂を離れた。さて下山だが、山頂そばの山道を引き返さず、そのまま西へと向かう形で下山することにした。その西への道は一つ隣のピークに向かっており、遊歩道の「展望の道」に合流している。涼しい風の中を歩き出す。緩く下ってまた登り返したりとちょっとアップダウンのある道だった。そのうちにまた南西方向の風景が広く現れたので、少し足を止めることにした。この山はけっこう揖保川流域の風景がよく眺められるようだった。他の方向の風景も眺めたいと思っていると、その期待に応えるようにその先で北面が伐採されている所が現れた。そして今度は北西方向が眺められることになった。水剣山に黒尾山、遠くは後山がすっきりと見えていた。その先でようやく遊歩道へと下り坂が始まった。もう下るだけなのですたすたと下って行くと、さほど時間もかからず「展望の道」に合流した。その合流点にも立入禁止の標識が置かれていた。どうやら山頂コースは単に道が荒れてファミリー向きで無いための立入禁止のようだった。本当はそこより遊歩道を西へと歩いて「展望あずまや」へ行きたかったのだが、もう17時を回っており、この日はそのまま駐車場へ戻ることにした。「展望の道」を東へと歩いて車道終点に通じる道に入る。その道を下りると休憩小屋のある広場に着いた。そこが車道終点で駐車場も付いている。そこに若者グループが集まって、賑やかにバーベキューを楽しんでいた。後は車道を歩いて駐車地点へと戻って行くだけだった。
 この午後のミニハイキングでは山頂を間違えて少し余分に歩いてしまったが、この日で山の様子も分かったことでもあり、次は遊歩道を中心に「展望あずまや」にも立ち寄ってみたいと考えた。ところで駐車場に戻ったとき、ちょうど地元の人がいたので、山頂を間違えて隣のピークに登ったことを話すと、この南山の詳しい地図をいただいた。そこには遊歩道の位置が正しく記されており、間違って登ってしまったピークも載っていた。そのピークから南山山頂とはけっこう離れていたので、すんなり遊歩道へ引き返したのは正解だったようである。
(2008/5記)(2014/5改訂)(2019/11写真改訂)
<登山日> 2008年5月11日 14:01自治会館前スタート/14:46〜15:00隣のピーク/15:36遊歩道分岐点(山頂まで1.8km地点)/16:20〜30山頂/17:15遊歩道に合流/17:40エンド。
(天気) 午前は曇り空だったが、昼を回って急速に回復する。そして澄んだ青空が広がった。山頂の気温は15℃。涼しい風もあって少し肌寒さを感じるほどだった。視界は十分に澄んでおり、風景が鮮やかだった。
<< Photo Album 2008/05/11 >>
「上笹古墳まほろばの森」の入口を見る 駐車場の前の道を歩いて山裾に近づいた 周囲は見事な新緑だった
新緑の風景は目に優しかった 車道を離れて「つつじの道」を登って行くことにした 「つつじの道」も新緑の盛りだった
空が見えると、澄んだ青空が広がっていた 新緑を楽しみながら「つつじの道」を歩いた つつじの道から立入禁止の道(やまざくらの道)が分
かれた その道で山頂に近づけると入ってしまった
新緑を眺めながら順調にやまざくらの道を歩いていた
のだが
やまざくらの道は途中で行き止まりとなり、引き返す
ことになった
つつじの道に戻って、再びつつじの道を歩いて行った
 途中で小橋を渡った
山頂への登山道に入って尾根を眺める 道そばでフジの花が咲いていた 登山道は少し荒れ気味だった
コースからは揖保川を挟んで対岸に高倉山が望めた 左の写真の左手には新龍アルプスも望めた 登るほどに登山道は一段と荒れてきた
山頂の間近になると、なぜか歩き易い道になった 山頂の三等三角点(点名・挾戸)を見る 山頂の周囲を眺めた
山頂を離れて西へと山道を歩いて行くと、南西をすっきり眺められる所が現れた  揖保川に架かる香島橋の辺りを見る

上の写真に写
る高倉山を大
きく見る

少し位置を変え
て左上の写真に
写る新龍アルプ
スを少し大きく
見る
山道を更に西へと歩いて行った 西隣のピークの手前には伐採地があり、北西方向が広く眺められた

(←)
上の写真に写る
後山を大きく見


 (→)
 上の写真に写る水
 剣山から黒尾山を
 大きく見る
西のピークの近くより山頂方向を見る あせびの道の起点も立入禁止だった 遊歩道を下って車道終点に下り着いた