◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <西播磨編> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
百間岳 ひゃっけんだけ | 435m | 赤穂市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 備前三石 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2018年10月】 No.2 | 2018-141(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
赤穂市横山より 2018 / 10 |
赤穂市の最高峰である百間岳を久々に登ろうと向かったのは、2018年10月の第二土曜日だった。朝から澄んだ青空が広がっており、国道2号線からは北にくっきりと黒尾山が眺められた。登山コースは前回と同様に有年大池から始まる長谷川遡上コースを歩くことにした。国道2号線を西有年で離れると横山集落へと向かった。その横山集落を抜けて細い林道に入り、有年大池の手前で現れた路肩スペースに車を止めた。近くには「あこう河鹿の森」の標識が立っていた。歩き始めるとすぐに有年大池に出たが、今は大規模な改修中ですっかり池の水は抜かれていた。これでは水中生物は全滅ではと思ってしまった。有年大池から先は沢となった長谷川に沿って林道は続くが、その林道を沢が横切っており徒渉することになった。道は林道状だが車の通行はもう不可能だった。徒渉は一度だけでなく、その後何度も現れた。その間に道の様子は登山道状となり、ときに沢の中を歩くこともあった。沢を20回近く徒渉した後、漸く沢筋を離れて南東方向に向かうことになった。その辺りに標識を見たが、すっかり朽ちてしまっており書かれている字は読めなかった。そのことがあってか登山コースを見誤って、東の方向に向かう位置で真っ直ぐに歩いてしまった。そちらにも小径があって疑わずに歩いたのだが、シダヤブが現れて進めなくなって漸く道誤りに気付いた。そこで引き返せばよかったのだが、百間岳を甘く見てしまい最短距離で山頂へと向かうことにした。この判断は誤りで、何度もシダヤブに阻まれてその度に迂回することになり、とうとう山頂に向かうのは諦めることになってしまった。そこまで無理をして歩いて来たため引き返す気にはなれず、始めに歩いていた沢沿いの小径へと下ることにした。その地図では破線路で示された小径に出ると、有年大池へと戻って行った。その沢沿い歩きの途中では昼休憩もした。もうすっかり百間岳は諦めていたのだが、登山コースの分岐点まで戻ってきたとき、どこで間違ったかを確かめたくなった。まだ山頂に立てる時間は残っていたので、再び沢筋を離れて登山コースに入った。今度は注意深く歩いたためか、山頂への登山道が左手に分かれているのに気付いた。登山道はその先でも一カ所分かり難い所があったが、急斜面が現れてそこを登りきると尾根上に出た。そこからは一気に緩やかな道となり、易しく歩けるようになった。ただ百間岳はまだ離れて見えており、まだ暫くは歩く必要があった。尾根道は始め東方向に続いていたが、南方向に向かいだすと400mピークは巻き道で過ぎた。そして山頂を前方に見るようになると、登山道にシダが被さるようになり、ときにヤブコギになった。ヤブを抜けると山頂は間近となって、そのまま山頂まですんなり行けるものと思っていたところ、またシダヤブに阻まれてしまった。けっこう密生したシダヤブだったので道を誤ったかと思って少し戻ると、右手に別の小径を見た。それが正しい道かと思って進むも、またもやシダヤブに阻まれた。この状況に遭遇してパートナーはとうとうギブアップしてしまった。こちらはシダヤブを避けるようにして灌木ヤブに突っ込んだ。今度はイバラヤブだった。それをハサミで伐りながら粘り強く進むと、山頂が目前となって漸く登山道に合流した。後はスムーズに歩いて山頂に立った。道誤りをしたことが大きかったが、歩き始めてから4時間半かかっての山頂だった。とにかくただほっとする思いだった。百間岳の山頂はヤブになっていることも無く以前のままで、けっこう展望を楽しめた。南は瀬戸の風景で小豆島が大きかった。北は後山連山や那岐連山がはっきり見えていた。山頂で過ごしたのは10分ほどか。15時が近くなっていたことでもあり暗くならないうちにと下山を開始した。この下山では山頂直前で出会った登山道を辿って下った。このスムーズな道がなぜ分からなかったのかと疑問に思いながら下ると、いきなりと言った感じでシダヤブに阻まれた。そこを体全体で無理やり突き進むと、始めの断念地点に合流した。どうやら登山道の一部はこの9年ですっかりシダヤブになってしまったようだった。その先で待機していたパートナーと合流すると、後はすっかり頭の中に入った登山道を歩いてスムーズに下山を続けた。この帰路では沢沿いコースに出たとき、徒渉の回数を数えながら渡った。その数は有年大池手前までで実に19回になっており、兵庫の登山にあってはなかなかの多さだと変に感心してしまった。ただ二度目の百間岳登山とあって全く予習をせずに登ったことで道誤りを犯してしまったのは、大いに反省すべき点だった。今回の登山でコースに関してはすっかり頭に入ったので、また近々百間岳に登って今度はすんなりと山頂に立とうと思いながら帰路についた。 (18/12記) |
<登山日> | 2018年10月13日 | 9:58有年大池手前よりスタート/10:11最初の徒渉点/10:49百間滝/11:42道誤りで断念する/12:27沢に出る/沢そばで昼休憩/12:50沢を離れて再び山頂を目指す/13:16尾根に出る/14:17山頂手前でヤブに阻まれる/14:35〜45山頂/15:36尾根を離れる/15:55百間滝/16:25最後の徒渉点/16:40エンド。 | |
(天気) | 快晴。気温は樹林内では20℃ほどだったが、山頂では24℃まで上がっていた。風はほとんど無し。視界は澄んでいた。午後に入って雲は少し増えるも、快晴に変わりなかった。 | ||
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