宍粟市の南西、土万地区の東の尾根には400mから700mのピークが幾つかあるが、その一つが神宮司山であり、山頂には秋葉神社が建っている。その神宮司山を最初に登ったのは2004年1月のこと。山頂に着くと秋葉神社には正月のお供えがされており、大切にされていることが窺えた。その神宮司山は「宍粟50名山」には選ばれていなかったのだが、別選5名山が2017年8月に選定されたとき、その一つに加えられていた。それを見て久々に訪れてみようと向かったのは同年10月後半の快晴の日だった。
県道53号線を土万三差路で離れて県道154号線を北上した。土万小学校が現れると、今は廃校になっているようで人気は無かった。その旧土万小学校を過ぎるとすぐに登山口標柱が現れた。小学校の前に駐車スペースを見ていたので、引き返してそこに駐車とした。別選5名山の選定を記念してパンフレットが作られており、それに載っている紹介コースのままに歩いてみることにした。そのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。登山口標柱は旧土万小学校へと通じる坂道の入口に立っており、舗装路の坂道を登って行くと校舎の前に出た。その先は構内となってしまうので辺りを眺めると、左手の斜面に標識が付いているのを見た。後は標識に従って登って行くだけだった。すぐに尾根を登るようになったが、はっきりとした登山道は無く適当に登る感じだった。程なく展望台が現れたので立ってみたが、すっかり周囲の木が生長して展望は無くなっていた。自然林の尾根を登って小さなピークを越すと、作業道に合流して作業道を歩くようになった。その作業道に標識が現れて尾根道に入った。小さな池のそばを通って南東へと進むうちに、はっきりとした尾根道を歩くようになった。右手前方にピークが見えるようになり、それが秋葉山だった。ところで標識は点々とあったのだが、新しく付けられた標識は「秋葉山」だったが、古い標識は「神宮司山」になっていた。430mピークに着くと、そこにはベンチが置かれていたので暫時足を止めた。そこからは南西方向へと向かうことになり、緩く下ったあと山頂へと登り返した。そしてベンチの位置から5分で山頂到着となった。山頂には秋葉神社が建っているのだが、大きめの祠と言える程度の大きさだった。そばに休憩舎があり、その中に入って休憩とした。周囲の樹林で倒れたものがあるのか、前回では無かった展望があり、木々の間から後山の尾根が眺められた。その秋葉山には南からも道があり、そちらの方が鳥居を潜るようになっていた。山頂で30分ほど休むと下山に向かった。下山はベンチが置かれた430mピークまで引き返して、そのまま東へと歩いた。道なりに緩やかに下って行くと、下る方向は南から南西となり左手に沢を見るようになった。その沢沿い歩きを続けていると、右手に小径が分かれた。真っ直ぐ北に向かっており、それが秋葉神社への参道コースと思えた。そこを過ぎて今少し下ると県道154号線に合流した。そこは土万地区で、合流点にも登山口標柱が立っていた。後は県道を北へと歩いて駐車地点へと戻った。駐車地点が近くなって旧土万小学校の校門の位置まで来たとき、そこに新しい学校名を見た。校門に架かっていたのは「相生学院高等学校宍粟校」で、どうやら再び学校施設として使われているようだった。
(2017/11記)(2020/4改訂) |