TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬
 
神鍋山    かんなべやま 469m 豊岡市
 
1/2.5万地図 : 神鍋山
 
【2013年4月】 No.1 2013-40(TAJI&HM)
 
    かんなべ温泉「ゆとろぎ」のそばより  2013 / 4

 神鍋山と聞けばスキー場の山と反射的に思ってしまうが、山頂は火口になっており、火口風景を求めて軽いハイキングを楽しむことが出来る。その考えで向かったのは2013年4月末の日曜日で、氷ノ山登山の翌日だった。前日も天気は良かったが、この日も朝から快晴で雲一つ見られなかった。神鍋山が間近になったとき、道の駅「神鍋高原」が現れた。そのそばにあるかんなべ温泉「ゆとろぎ」の駐車場なら午前中は迷惑にならないだろうと、そこに駐車した。もう神鍋山まで僅かな距離だった。神鍋山に近づくと、その斜面は草地になっているのだが、そこに点々と人影が見られた。どうやら山菜採りと言うかワラビ採りをしているようだった。その斜面を登って行っても良かったが、往路としては車道を歩くことにした。車道は神鍋山の南面をつづら折れで山頂へと続いているのだが、入口には「噴火口」の標識が立っていた。車道を歩き始めると、そばには石仏が所々に置かれていた。そのことよりも車道からは蘇武岳の尾根が眺められて、その方に目を奪われた。また少し進むと右手の斜面にボタン桜の林が現れて、それが見頃になっており、それも目を楽しませてくれた。車道だけに終始緩やかで、車道の入口から25分で山上公園に出た。東屋があり、車道はそこまでだった。その山上に立つと、目の前にどんとばかりに火口風景が広がっていた。その火口の縁を遊歩道が巡っており、左回りで歩き始めた。火口の北側が神鍋山のピークになっており、そちらを目指した。ピークが近づくと、火口縁の遊歩道とは別にピークに通じる遊歩道が分かれた。分かれたと言ってもすぐにピークに着いた。そこは樹林に囲まれており、特に目印も無かった。目印と言えば一角にNHKの通信設備が建っていた。そのまま遊歩道を歩いて行くと、スキーリフトの最高点に出た。次に目指すは三角点だった。地図を見ると別のスキーリフトのそばに三角点記号が付いていた。その一体は芝地になっており、あっさりと三角点が見つかるものと思っていると、そうはいかなかった。スキーリフトの周りにも、近くにあった「神鍋発祥之碑」の周りにも見当たらなかった。ヤブならいざ知らず、見通しのきく所で見つからないことが解せなかったが、何としても見つからないので諦めることにした。代わりに目に付いたのがワラビだった。多くの人は中腹辺りで採っていたので、まだ山頂近くには多く残っているようだった。涼しい風に吹かれながら暫しワラビ採りを楽しんでいると、どうも午後も続けてハイキングをする気が無くなってきた。ワラビ採りでひととき過ごすと、後は草原の中を適当に下って行った。そして駐車場に戻ると、この日のハイキングはここまでとして帰路につくことにした。
(2013/5記)(2021/3改訂)
<登山日> 2013年4月28日 9:28かんなべ温泉の駐車場スタート/10:04山頂/11:25まで山上で過ごす/11:39エンド。
(天気) 快晴。雲は僅かだった。山頂の気温は18℃ほどで、空気が爽やかだった。ただ風が強くあり、ときに少し寒さを覚えた。昼が近づくと、気温は20℃を越えてきた。視界はまずまず良かった。
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 ゆとろぎの湯の駐
 車場から歩き始め
 た神鍋山はただの
 丘にしか見えなか
 った

   木立の新緑がまぶ
   しかった
山頂へは車道を歩いて行くことにした 車道の入口に「噴火口」の標識を見た 車道の脇には点々と石仏が置かれていた
車道からは南西に蘓武岳の尾根が眺められた 車道がカーブする地点からは山頂方向が望めた
前方の山肌にサクラの花が見えてきた 車道は診療に包まれてきた サクラの園が現れた ちょうど見頃を迎えていた

 サクラはボタンザ
 クラだった それ
 を愛でながら進ん
 だ

   蘓武岳の前衛峰が
   すっきりと眺めら
   れた
南東を見ると、但馬ドームが眺められた 火口の縁に出た そこからは遊歩道を右回りで
歩いた
火口の良く見える所で小休止とした

 深さが40mあると
 いう噴火口風景を眺
 めた

 北側に回り込んで
 噴火口を眺めた

 北側にも東屋があ
 りそばに神鍋神社
 が建っていた
神鍋神社のそばより山頂への小径が分かれていた 山頂は自然林の風景だったが、展望は無かった 山頂の一角にNHKの通信設備が建っていた

 少し東へと下った所
 にスキーリフトの建
 物を見た

   次は四等三角点(点
   名・神鍋)を見よう
   と草原の方向へと向
   かった
この本松辺りに三角点があるのではと探したが
なぜか見つからなかった
スキーリフトの一つが動いており、若者がグラ
ススキーを楽しんでいた
パラグライダーを楽しむ人もいた
東の縁に立つと、大岡山を中心にして東向かいの尾根が眺められた 東側の一角に建っていたのは「神鍋発祥之碑」だった

 東側から山頂方
 向を見る その
 左手に噴火口が
 見えていた

 ちらほらワラビを
 見かけたので暫し
 ワラビ摘みを楽し
 んだ
下山は草原の中を下って行くことにした 下るうちに南へ向かい出した 前方のトンガリ山を大きく見る
斜面では大勢の人がワラビ摘みをしていた 麓に着くと、いっぱいスイセンが咲いていた 山頂方向を振り返った