TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
三濃山    みのうさん 508.3m 相生市・上郡町
・たつの市
 
1/2.5万地図 : 二木
 
【2011年8月】 No.5 2011-84(TAJI)
 
    田幸山の尾根より  2007 / 2

 三濃山へのコースは南麓の羅漢の里コース以外にも幾つかあるが、一番易しいと思われる光都からの北コースを歩いていなかった。どうみても簡単過ぎるので、雨模様で遠くに出かけ難い日にでも登ろうかと考えていたところ、2011年8月の第三土曜日が条件的に合うことになった。この日はどんよりとした曇り空で、いつ雨が降ってもおかしくなかった。そこで三濃山の北コースへと向かったのだが、パートナーは用事があって一人で出かけることになった。三濃山トンネルを抜けて新宮町光都に入り、すぐの交差点を左折する。三濃山の北麓を西へと進むと上郡町のエリアに入り、三日月運送のそばですんなりと三濃山の標識を見た。その位置で左折すると、道はすぐ先の第二配水池で終点だった。第二配水池のそばが登山口になっており、山頂までの距離は800mほどだった。その位置で標高は390mなので、山頂との標高差は100m少々でしかない。車はどこに止めても迷惑になりそうに思えないので、登山口のそばに駐車とした。登山道には三濃山遊歩道の名が付いており、距離からしてハイキングとも言えず、散歩をするようなものだった。ただ車を止めた頃より小雨が降り出しており、雨具を着てのハイキングだった。遊歩道は緩やかな道として始まっており、点々と標識が付いていた。何とも気楽なもので、登山道の踏み心地を味わいながら歩いた。その遊歩道のままに山頂かと思っていたのだが、山頂が近づくと、ごく普通の山道となった。そして歩き始めてから20分で山頂到着だった。ところで、この三濃山を登るもう一つの目的は山頂の老アカガシを見ることだった。太い幹は枯れたも同然だったが、ひこばえは地道に育っていた。この老木を何とか再生させようと保存会が頑張っており、老木のそばに給水タンクが置かれているのを見た。良く見ると雨水を自動で溜めて、また自動で水が根本に届くようにしていたのは感心するばかりだった。その山頂に着いたときは雨ははっきりとした降り方になっており、周囲はうっすらとガスがかかっていた。そのため視界は利かず、ただ山頂の佇まいを眺めるのみだった。その山頂の様子だが、他の山と同様にアセビが増えており、タケニグサが繁茂していた。どちらもシカが嫌う植物だった。山頂には30分ほど居ただけで下山とする。その下山は登ってきた遊歩道をただ引き返すだけとしていたのだが、途中まで戻ったとき、遊歩道が二手に分かれていることに気が付いた。そこで往路と違う左手の道を下って行くことにした。そちらは往路の道よりもいっそう緩やかで、北西方向の尾根上に続いていた。平坦な所も現れてなかなか登山口に着かないと思いながら下っていると、最後は車道に合流した。その遊歩道の入口には山頂まで1.6kmと書かれていた。後は車道沿いの歩道を東へと歩いて駐車地点に戻るだけだったが、何気なしに目の前の分譲地に出てみると、思いがけない光景に出会った。その分譲地の北端に20頭ほどの鹿がたむろしており、半数はさっと逃げたが、残りの10頭ほどはこちらを見ながらゆっくりと離れていった。こんなに多くの鹿の群れを見たのは初めてで、これでは鹿の食害も進むはずだと思わずにはいられなかった。
(2011/9記)(2021/5改訂)
<登山日> 2011年8月20日 11:42第二配水池登山口スタート/12:02〜22山頂/12:49〜52[1.6km]コース登山口/13:00第二配水池エンド。
(天気) スタート時より小雨が降り出した。山頂では少し強く降る。気温は22℃と低めで、山頂は弱いながらも風があって、涼しさがあった。周囲はガス雲なのか、視界は無し。下山を終えたときは、雨はごく弱い降り方になっていた。
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三日月運送の近くで三濃山への案内板を見た 第二配水池の手前まで車を進めた 配水池のそばから三濃山遊歩道が始まっていた
遊歩道は緩やかな道で続いた 草の茂った所を通り抜ける 標識が点々と見られた
北尾根に合流する 痩せ尾根の上を歩く 遊歩道は自然な山道に変わってきた
ゆっくり歩いても20分で山頂だった 南の方向はガスで視界は無かった アセビやタケニグサの茂る山頂だった

 山頂で見たかった
 のは老アカガシの
 その後 地道に若
 い枝が育っている
 ようだった




 若い枝の部分を大
 きく見る 中央の
 枝は大きく伸びて
 いた
中央の良く育っている枝を見る そばでは二代目のアカガシも育っていた なぜかネットの中でヤマジノホトトギスが咲いていた
給水設備のそばに三等三角点があった 下山は登ってきたコースを戻って行く 途中で分かれた北西尾根コースに入る
こちらの遊歩道にも点々と標識があった 途中は平坦になり、往路コースと比べて長かった 下るうちにガスが濃くなってきた
最後、車道に出た 登山口には「三濃山まで1600m」の標識が立っていた 登山口の前の分譲地に何気なく入ってみる
分譲地で見たのは20頭ほどの鹿の群れだった 鹿はこちらに気が付くと、いっせいに逃げ出した 三濃山の方向を見るとすっかりガスに包まれていた