2014年のお盆休暇は8月14日から始まったが、天気予報ではずっと雨模様のようだった。初日の14日はその天気予報通りに昼にかけて少し強い雨が降った。その空模様を見てこの日のハイキングを諦めかけていたのだが、雨は昼過ぎに止むと、急に青空も見られるようになった。それなら数時間だけでも体を動かそうと考えて、何となく三濃山が思い浮かんだ。単に山頂のアカガシがどうなっているのかとの興味からだった。そこでコースとしては簡単に登れる播磨科学公園都市側のコースを歩くことにした。三濃山トンネルを越えて播磨科学公園都市に入ると、すぐの交差点を左折した。後は道なりに進むと、左手に登山口の標識が現れた。1600mコースの登山口だった。その登山口の辺りに駐車出来そうなスペースが見えなかったので、少し戻ってNTTドコモの携帯基地局のそばに駐車とした。
この日歩いたコースは、往路は1600mコースで、復路は配水池コース(810mコース)だった。ちょうど前回歩いたコースの逆だった。数日前に台風11号が直撃したとあって、登山道の上には強風で折られた枝や、ちぎられた葉が散乱していた。ただ遊歩道と呼べそうな易しい道なので、登山としては少々物足りない感じで山頂に立った。山頂の広場は雑草が茂って雑然とおり、以前とあまり変わっていないとの印象を受けた。但し、アカガシは確実に成長していた。これなら枯れる心配は無いのではと見えたが、よく見ると古い幹はほぼ朽ちようとしており、そこに根が這っていた。パイプの支えがあってこそ自立出来ているようだった。大地にしっかりと根を下ろすまでには、まだ時間がかかりそうに思えた。三濃山に来たのはアカガシの様子を窺うためだったので、特にうろつくようなことはしなかった。ところで下山は配水池コースを歩いたのだが、1600mコースが分岐した先で、登山道がはっきりしなくなった。そこを適当に歩いたところ、少し東に逸れてしまい、配水池が見える位置に来て、誤りに気付いた。ただ配水池が見えた位置はまずまずの展望地で、スプリング8を前景にして多賀登山が見えたのは良かった。後は軌道修正して登山道に戻ると、登山口までは僅かな距離だった。
(2014/9記)(2020/2写真改訂) |