三濃山の山頂は陽射しをたっぷりと浴びることが出来るので、冬の快晴の日に登ってみたいと思う山の一つである。その考えで2019年の大晦日に播磨科学公園都市側から登ろうと向かったのだが、いざ登る段となって黒い雲が上空に広がってきた。その空を見て登る気持ちが萎んでしまい、山を目の前にして帰宅してしまった。但し登りたい気持ちは続いていたので、年を越した2020年1月に改めて三濃山に向かった。第三土曜日のことで快晴の空だった。その空は播磨科学公園都市に入っても変わらなかった。播磨科学公園都市側から三濃山へのコースは二つあり途中で合流しているが、その二つ共にこの日は歩くことにした。二つはショートコースとロングコースと言ってよく、往路はロングコースを登って行くことにした。車は第二配水池のそばに止めたが、そこはショートコースの起点でもあった。ロングコースの入口に向かうべく車道を戻ると、最初の交差点で左に折れた。西へと歩いて行くと左手にダイセル第3サッカー場が現れた。2年前に出来た新しい競技場だった。そのサッカー場の近くにロングコースの入口があった。そこから山頂までは1620分ほどでショートコースと合流した。その先、あと530mポイントを過ぎると山頂方向へと向かうようになり、道の雰囲気は遊歩道と言うよりも山道と呼ぶのが相応しくなってきた。そしてロングコース入口から36分、合流点から14分で山頂到着となった。それまでは少し北風を受けていたが、山頂は樹林が北風を防いでおり、陽射しをいっぱい受けて十分な暖かさだった。山頂のアカガシは青葉を茂らせていたが、大きくなっているようにはあまり感じなかった。そのアカガシに注連縄が飾られていた。また小さな鏡餅が供えられていた。そのアカガシを見て気になったのはアカガシの南側にスギ、ツバキ、ヒノキの三本の木が並んでいることで、けっこうアカガシに対して陽射しを遮っていた。三本の木の枝を少し払ってもよいのではと思ってしまった。ロングコースを登ったとは言え短時間で山頂に立ったので、少々歩き足りない気持ちだった。そこで南の方向に下って求福教寺(ぐふくきょうじ)辺りを少し散策することにした。その求福教寺の庫裏にこの日は十人ほどが集まっていた。どうやら仏事が行われているようで、どのお堂も祠も扉が開かれていた。山王権現のお堂を覗くと立派な仏像が鎮座していた。その後は山頂に戻って昼休憩とした。再びたっぷりと陽射しを浴びながらだった。その三濃山からの下山はショートコースを下って第二配水池のそばに下りてきた。休憩を含めても2時間のミニハイキングだった。
(2020/2記) |