夏向きの山として三濃山が考えられそうだった。三濃山を北面側の播磨科学公園都市から始まるコースは山頂との標高差は160mほど(配水池コースでは120m)でしかなく、距離も短い上に、何よりも自然林に囲まれた木陰道が山頂まで続くので、さほど暑さを感じずに済むコースである。但し、しっかり登りたいときは不向きではある。暑い盛りにその木陰道を歩きたくなって向かったのは2021年7月28日のこと。梅雨明け以降はずっと晴天で暑い日が続いていた。その中でも軽い登山をしたくなり、そこでこの日は三濃山へと向かった。当然、播磨科学公園都市からのコースとした。その三濃山北面のコースには二つの登山口があり右回りと左回りとで楽しめるが、往路は長く歩きたく左回りとすることにした。但しスタート地点は右回りコースの起点となる第二配水池とした。その第二配水池のそばには広々とした遊休地がありそこに車を止めると、始めに往路とした1600mコースの登山口へと車道を歩いて向かった。登山口の近くにはサッカー場があり、ちょうど練習試合が行われていた。1600mコースは本当に易しい道で、ずっと遊歩道として自然林の中を緩やかな上り坂で続いていた。その道を17分ほど歩くと第二配水池からの道と合流した。その先も易しい木陰道が続いた。気温を見ると24℃で、夏の登山としては体に優しい温度だった。途中は植林地もあったが概ね自然林の中を歩いて、登山口から30分で山頂到着となった。山頂には初代アカガシと2代目アカガシが立っているが、夏に見るアカガシはどちらも生き生きとしていた。初代の方はドングリが出来ようとしていた。三濃山の山頂は南面側は芝地とあって夏の陽射しが降り注いでいたが、山頂中央は高木が多くあり良い感じで木陰になっていた。その木陰の気温は23℃で、涼しげな風もあって、涼しさを感じながら休めた。目的を達した思いになれて、少しばかり昼寝も楽しんだ。山頂で40分ほど休むと、下山は往路を引き返した。配水池コースの分岐点まで戻って来ると、そこからは配水池コースに入った。こちらは登山口までの距離は短いとあって、山頂から20分で登山口に着くことになった。
(2021/8記) |