TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津
 
羽束    はつかやま 524m 三田市
宰相ヶ岳 (さんしょう山) 500.4m
 さいしょうがたけ
 
1/2.5万地図 : 武田尾・木津
 
【2007年1月】 No.1 2007-08(TAJI&HM)
 
    三田市道場町より  2007 / 1

 兵庫北摂の山で遠くから眺めて一目で分かる山として、大船山や有馬富士が思い浮かぶが、この羽束山もその一つに数えられそうである。羽束山の南は六甲山まで高い山が見られないため、この羽束山と隣の宰相ヶ岳が並ぶ姿は遠くからでも眺めることが出来て、羽束山を重厚とすれば宰相ヶ岳は繊細と呼べそうだった。この好対照もあってか遠くからでも一目でそれと分かる山になっている。
 兵庫北摂の山には年に一度は登っており、それも冬場に多いのだが、2007年に入った1月に関心がその北摂に向かった。そしてこの特徴ある姿をした羽束山を登ることを思い付いたものである。ただ羽束山だけではごく簡単なハイキングになってしまうので、羽束山の山頂で次の山を考えることにした。向かったのは1月13日の土曜日のこと。この日は朝方に用事があって、出発が遅れてしまった。そこで最短時間でと、第二神明道路から阪神高速7号北神戸線へと乗り継いだ。その北神戸線を西宮山口南ICで下りたのだが、その手前で早くも羽束山が見えていた。国道176号線で北へと向かい、県道37号線、68号線と乗り継いで近づいて行くと、羽束山は当然大きくなるのだが、遠くから見える姿と違って、少し平凡な姿になっていた。その羽束山の間近まで来ると、道路沿いに案内標識が現れた。それに従うとごく簡単に登山口に着き、そばにあった香下寺の駐車場に車を止めることが出来た。登山口には何十本と竹の杖が置かれており、それを横目に歩き始めた。登山道は樹林に囲まれて薄暗かったが、道は古道の趣があって落ち着きが感じられた。少し気になったのは樹林の中に貧弱な植林が混じっていることだったが、その植林も登るほどに見られなくなった。登山道は山頂の羽束神社の参道でもあるため、道そばには丁石が置かれていた。そして登山口から15分ほど登ると六丁峠に着いた。小さな峠だったが石仏が置かれており、いかにも峠を感じさせる雰囲気があった。そこより登山道は陽射しを浴びて明るくなり、東に展望も開けた。登山道は尾根を辿るのでは無く山腹を巻くように付いており、六丁峠から更に15分ほどで山頂に着いた。山頂には羽束神社がどんと構えており、一段低い所には観音堂と鐘突堂があった。どうやら神仏混淆になっているようだった。その山頂は陽射しこそあふれていたが展望が無いため、すぐに南の開けた方に移動した。そこは露岩地になっており、西に向かって広く展望が開けていた。間近には有馬富士があり、北西には千丈寺山が形良く見えていた。そこで一服したかったが、冷たい風が吹いており暫く佇んでいると身体が冷えてきた。そこで考えたのが隣の宰相ヶ岳まで足を延ばすことだった。その山頂が僅かに見えていたが、展望も良さそうに見えたのでさっそく向かうことにした。ただ羽束山から続く道が分からなかった。そこで多少のヤブコギ覚悟で尾根なりに歩いて行くことにした。尾根なりとなると観音堂の裏からとなり、その通りに向かうと小径こそ見えなかったが、雑木は疎らでヤブと言うほどでも無く歩けた。下生えも少なく適当に下って行くと、程なく宰相ヶ岳が木々を通して見えてきた。その辺りより急斜面となってきたが、尾根を忠実に下ると、さほど危険なことも無く鞍部に下り着いた。そこに見たのは登山道で、羽束山をトラバースするように南から来て北に向かっていた。そして鞍部の位置で宰相ヶ岳への小径が分かれていた。別にヤブ尾根を歩かなくとも、登山道が通じていたようだった。もう小径を辿って登って行くだけだった。この小径は羽束山の参道と違って、いかにも里山の道と言った風情があり好感が持てた。その道を10分も辿れば宰相ヶ岳の山頂だった。そこには三等三角点(点名・香下村)があり、小さく開けていた。そして少し南に移ると小さな露岩地があり、そこに立つと羽束山を間近に見ることになった。そこはまた風も無くひたすら陽射しがあふれており、ちょうど良い休憩場所になっていたので、昼休憩とした。一息ついたところで、この宰相ヶ岳の山頂を探ってみることにした。三角点に戻って北を眺めると、木々を通して姿の良い山が目に付いた。今少し良く見ようと手頃な木に登ってみると、一気に展望が広がった。形良く見えていたのは大船山で、その背後には北摂の山並みが一望だった。この展望は木に登らないと得られなかったが、今少し山頂が整備されれば羽束山とは違って北向きの展望台になるのにと思った。その宰相ヶ岳からは、一度鞍部に戻ってそこで出会った登山道を歩くことにした。登山道を辿り出すと、道は羽束山を巻くようにして徐々に登り出した。途中に露岩もあったが、ごく普通の山道の雰囲気で続いていた。そして登り着いた所は、観音堂のそばだった。まずはこれで羽束山と宰相ヶ岳とが登山道で繋がっていることが分かった。再び羽束山の山頂に立つと、午前と違って風は弱まっており、気温も12℃まで上がってぽかぽか陽気だった。時間もあるので展望の露岩地より更に南へと道のままに辿ってみた。するとそこは更に広い露岩地となっており、そこが本来の休憩場所兼展望地のようだった。東には千刈水源池が見えており、南は六甲連山が遮るものも無く見えていた。そこでも30分ばかりの休憩を楽しんだ後、漸くく下山に向かうことにした。その下山だが、露岩地から南に向かう小径が見えたので、それに興味が湧き辿ってみることにした。この小径は露岩地を縫うように続いており、往路の遊歩道よりも面白いように思えた。やや急坂なこともあってどんどん下ると、10分ほどで着いた所が六丁峠だった。六丁峠から山頂への道は二つあるようだった。後は残りの距離を惜しむように登山口へと戻った。終わってみると1時間ほどと考えていたハイキングが宰相ヶ岳も登ったことにより3時間ほどになっていた。その二山で十分に満喫した気分になっており、朝方考えていたもう一つ山を登ろうとの考えはすっかり消えていた。
(2007/1記)(2022/1改訂)(2023/2写真改訂)
<登山日> 2007年1月13日 10:51スタート/11:05六丁峠/11:19〜35羽束山/11:52鞍部/12:03〜50宰相ヶ岳/13:02〜42羽束山/13:51六丁峠/14:01エンド。
(天気) 快晴、麓の気温は8℃。午前の羽束山の山頂は冷たい風があったが、午後は気温が上がり、風も弱まってぽかぽか陽気となった。午前の視界は少し薄モヤがかっていたが、風に吹き飛ばされたのか、午後の視界はくっきりとしていた。
<< Photo Album 2007/01/13 >>
香下バス停に近づくと、羽束山が大きく迫っていた 香下寺は真新しかった その手前の広い駐車場に車を止めた 駐車場のそばが登山口だった 立派な登山道が始まっていた
登山口標識を見る 少し歩くと、登山道は石段状になった 薄暗い樹林の中を古びた登山道が続いていた
六丁峠に着いた そこは甚五郎山コースの分岐点だった 峠の地蔵さんと別れて、羽束山山頂へと向かった 六丁峠からの道は明るい陽射しに包まれていた

山頂直下には観音
堂が建っていた

観音堂の近くに鐘
突堂を見た
山頂に着くと、そこに建っていたのは羽束神社だった 山頂の少し南に展望地があった 展望地の辺りから山頂を振り返った
展望地からは西の方向が広く眺められた 宰相ヶ岳を今少しはっきり眺めた

宰相ヶ岳の背後に
見えていたのは千
丈寺山だった

羽束神社の前に戻
ってきた
観音堂の裏から尾根筋を辿って宰相ヶ岳を目指した
ヤブとは言えないまでも尾根道はなかった
木々の隙間から前方に宰相ヶ岳が望まれた 鞍部に着くと登山道に出会った 後は登山道を歩いて宰相ヶ岳に向かった

宰相ヶ岳の山頂は
少し開けており、
陽射しをいっぱい
浴びていた

三等三角点(点名
・香下村)を見る

宰相ヶ岳にも露岩
地があり、そこに
立つと羽束山を間
近に見ることにな
った
宰相ヶ岳からは西の有馬富士も良く見えていた 有馬富士を大きく見る

宰相ヶ岳では東の
展望を得ようと木
に登ってみた

北から北東にかけ
ての展望が得られ

上の写真の左手も少し眺められた 北の方向だった 大船山を大きく見る
寺山の辺りを少し大きく見る 宰相ヶ岳の山頂を眺めた
宰相ヶ岳からは登山道を辿って羽束山に戻ってきた
着いた所は観音堂のそばだった
最初に立ったときの展望地から更に南へと歩くと、広い露岩地が現れた その露岩地の南端に立つと、石仏の向こうに千刈水源池が望まれた
千刈水源地の先に広がる山並みを見る 大岩ヶ岳を大きく見る 手前は千刈ゴルフ場だった
南の方向が広く眺められた 上の写真の右手、南東から南西にかけての風景だった
上の写真の右手を見る 北東から南東にかけてを眺める
妙見山の辺りを大きく見る 六甲山の上に広がる雲を見る