2013年の梅雨の最中、6月23日に有馬温泉に泊まることになった。単純に温泉で憩うことが目的であり、梅雨空と言うことでもあり、山に登ることは特に考えていなかった。その有馬と言えば有馬三山があり、落葉山だけなら朝の散歩として登れるのではと思い付いたとき、カメラだけを用意して出かけた。泊まった宿は兵衛向陽閣。その西館14階のロビーに立つと、すっきりと有馬三山が眺められた。落葉山は目の前と言えそうな近さだった。
翌24日は朝6時に目覚めると、朝飯前の軽い散歩とばかりに、予定通り落葉山に向かった。前日は雨だったのだが、朝の空はどんよりと曇ってはいるものの、雨は降っていなかった。ただ途中で降ってくる心配があったので、宿で傘を借りるとそれを杖代わりとして、散策を開始した。早朝の温泉街はひっそりとしており、登山口までは数分の距離だった。その散歩登山の様子は下の写真帳をご覧下さい。季節柄アジサイやドクダミの花が登山道を飾っていた。登山道は山頂に建つ妙見宮への参道となっているため、易しい遊歩道になっており、土の部分は無かった。おかげで足下を気にせず、気楽に登って行けた。山頂では朝の涼しさが十分にあり、その涼しさを味わいながら温泉街を眺めたり、六甲の山並みを望んだりと、静かなひとときを過ごした。
(2013/7記)(2021/3改訂) |