TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津
 
荒地山    あれちやま 549m 芦屋市
鷹尾山      たかおやま 263m
 
1/2.5万地図 : 西宮/宝塚
 
【2014年12月】 No.2 2014-120(TAJI)
 
    JR芦屋駅の駅前より  2014 / 12

 二度目の荒地山は11年後となる2014年12月のことで、大晦日を明日に控えた日だった。その荒地山の最寄り駅は阪急の芦屋川駅だったが、姫路から行くとなるとJRの新快速が便利なので、JR芦屋駅から歩き始めることにした。10時過ぎに芦屋駅に降り立つと、これから向かう荒地山がすっきりと眺められた。そして芦屋川駅までは14分の距離だったので、荒地山登山をJR芦屋駅から始めるのも悪くないと思った。その荒地山へのコースは、前回と同じく鷹尾山経由の尾根コースを歩くことにした。前回は気持ちに余裕が無かったので、今回はゆっくり歩くことを心がけて登って行った。鷹尾山まではつづら折れの道のため、ごく易しい登りだった。そのため散歩登山のお年寄りも見かけた。鷹尾山に着くとそこは展望があり、阪神の街並みが眺められた。鷹尾山からははっきりとした尾根歩きとなった。途中の二つのピークを越す以外にも小さなアップダウンがあって、標高の割には足を使うコースだった。327mピークを越すと、この荒地山のハイライトと言える岩場の登りが待っていた。それまではカメラ片手にのんびり歩けていたのだが、そこはカメラをザックに納めて、両手を使って登ることになった。新七右衛門ーが現れると、そこはザックを背負ったまま腹ばいで潜った。その先も両手を使っての登りが続き、なかなか面白いと思える所だった。ゆっくり登ったこともあって、登山口から山頂までは1時間半近くかかっていた。岩場の展望は良かったのだが、山頂は木々に囲まれていた。そこで道なりに西の方向に少し歩いてみると、すぐに六甲の尾根を眺められる所が現れた。ただそこも木々が少し視界を遮っていたため、手頃な木に登ってみた。すると遮るものの無い展望となり、六甲最高峰を中心にしての尾根が眺められた。これで満足して荒地山の山頂を後にすることにした。下山は少し戻って、北西方向にある芦屋ゲートに向かうコースに入った。このコースは車道に出るとゴルフ橋と名付けられた小さな橋を渡るが、そこに着いて漸く昼食をとった。昼食を手短に終えると、芦有道路の下を通り、道路の東側斜面に付くコースに入った。そのコースはほぼ道路に平行して続くのだが、どうもマイナーなコースのようで、道のはっきりしない所も現れた。また山襞なりに歩くので、谷に入って大きく回り込む所があり、そこでは少しばかりコースを外れれてしまった。その先で芦有道路を渡って今度は道路の西斜面へと入るのだが、その取り付き地点がはっきりしないため道路を進んでしまい、途中から適当に取り付くことになった。その西斜面コースに入ると、ほとんど標識を見なくなった。ただ道は細々と続いており、それをひたすら辿った。また道は下りばかりでなく、何度か上り坂があって少々足の疲れるコースでもあった。それでも無難に鷹尾山の登山口に戻ってきた。そこからはJR芦屋駅までほぼ緩やかな下り坂となるので、疲れた足には優しいコースとなり、散歩の感じで歩けたのは助かった。
(2015/1記)(2020/12改訂)
<登山日> 2014年12月30日 10:05JR芦屋駅スタート/10:19阪急芦屋川駅/10:40鷹尾山登山口/11:00鷹尾山/11:45岩梯子/12:06〜20荒地山/12:52〜13:02ゴルフ橋のそばで昼休憩/13:37弁天岩/14:04陽明水/14:32鷹尾山登山口/14:58JR芦屋駅エンド。
(天気) 午前の空は快晴だった。気温は始め11℃で山頂は8℃だった。山頂では冷たい風を少し受けた。視界は南方はうっすらとしていたが、北の尾根はまずまずはっきり見えていた。午後に入ると、雲が広がったり薄晴れとなったりを繰り返した。
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JR芦屋駅の駅前に立った 駅前には商用施設のラポルテが建っていた ラポルテの西側を通ると、荒地山が望めた
適当に住宅地を抜けて山芦屋町の方向に向かった 阪急電車の高架を潜ると線路沿いを西へと歩いた 阪急芦屋川駅の前に出た
芦屋川沿いを北へと歩く 前方に二つの山が眺められた 山芦屋町に入ると良く標識を見るようになった
鷹尾山が近づくほどに独立峰と思える姿になった 山芦屋町は坂の町だった 高座の滝コースから荒地山コースが分かれた
住宅地の最奥にある登山口が見えてきた 登山口に近づく 緩やかな道で登山道が始まった
程なく右手に弁天岩へのコースが分かれた 落ち葉の積もる道を歩いて行く つづら道のため、終始緩やかな道だった
展望地が現れると、海の方向が眺められた 易しい道が続く 木立のトンネルも現れた 鷹尾山の山頂に立つ電波塔が見えてきた

 鷹尾山の山頂に
 着いた 二つの
 テレビ中継所が
 建っていた

   山頂を別の角度
   から見る
 鷹尾山山頂は展
 望があり、うっ
 すらとした視界
 ながら深江浜町
 の辺りが眺めら
 れた

   深江浜町と魚崎浜
   町を結ぶ東神戸大
   橋を見る
北西に六甲ガデーンテラスがちらりと見えていた 六甲ガーデンテラスの辺りを少し大きく見る これから向かう荒地山も僅かながら望めた
北へと向かう 登山道は平坦になった すぐに現れた送電塔は広田西線39番鉄塔だった 雰囲気の良い尾根道を歩いて行く
 272mピーク辺
 りまで来ると、荒
 地山が見えてきた

   右手に芦有道路を
   見ることがあり、
   その背後の尾根は
   ごろごろ岳に通じ
   る尾根だった
荒地山をすっきりと眺める 進むほどに中間にある327mピークが目立っ
てきた
高座の滝からのコースが合流した
上り坂となって岩の多い所を通る 振り返ると鷹尾山が眺められた 尾根は花崗岩質のようで抉れた所が増えてきた
327mピークに建つのは仁川連絡線36番鉄
塔だった
すぐに次の送電塔が見えてきた 鞍部に着くと、別の高座の滝からの道が合流した
また道が抉れている所を通った 新神戸線44番鉄塔に着いて前方に荒地山を望む そこは海側への展望があった
緩やかな道が暫く続いた 荒地山がすっきりとした形で望めるようになった 登山道を岩が邪魔をすることがあった
荒地山が近づくとその山肌に岩が目立った 右手の斜面で工事が行われていた 岩場が迫ってきた
岩場の登りが始まった 始めはカメラを片手に登れたが 岩梯子を目の前にしてカメラをザックに納めた

 両手を使っての
 登りが続いた

 ここは岩登りを
 純粋に楽しんだ

 新七右衛門ーの
 穴はザックを背
 負ったまま腹這
 いで通った
岩場の登りが続く 岩場だけに展望は抜群だった 神戸の海岸線が、ここまでで一番広く眺められた

 右上の写真に写る
 鷹尾山を大きく見
 る

   この岩を越すまで
   岩場が続いた こ
   こも登り難かった

 岩場が終わると
 緩やかな尾根歩
 きとなった

 周囲にササが増
 えてきた
右手から芦屋ゲートからの道が合流した ごく易しい道となって山頂に近づく 山頂が目前になった

 荒地山の山頂に着
 いた そこは広場
 になっていた

   六甲の尾根が近か
   ったが、木々がそ
   の姿を塞いでいた

展望を求めて尾根道を西へと歩いた すぐに北の展望が現れたが、更に良く見ようと手頃な木に登って更なる展望を得た
六甲最高峰付近を大きく見る 六甲最高峰を大きく見る
山頂に戻ってきた 下山は少し戻って芦屋ゲートへの道に入った 始めにササの茂る所を通った
標識の示す先は芦屋ゲートだった 概ね歩き易い道だった シダの茂るそばを通った
緩やかに下って行く 車道に出る前に沢を渡った 車道に出ると、その先の橋はゴルフ橋だった
ゴルフ橋のそばで素早く昼食を済ませると、車
道を南へと歩いた
すぐに標識が現れて行き先は弁天岩だった そ
ちらへ向かうべく車道を離れた
車道の下を潜る 上の車道は芦有道路だった
大きな堰堤の前で沢を横切った 登山道を登ると、間近に芦屋ゲートが見えていた 芦有道路に平行して暫く防壁沿いを歩いた
八幡谷を越すために巻き道に入った 次第に車
道から離れることになった
この堰堤の手前で沢を横切らなければならない
のだが、堰堤まで歩いてしまった
軌道修正して登山道に戻った
また芦有道路に近い位置を道は続いた 前方に見
える標識の位置で右手の沢側へ下ることになる
芦屋川に下り着くと、この砂防ダムの前を通っ
て芦有道路に出ることになった
芦有道路に出たとき、そばの芦屋川で小ぶりの
滝を見た 弁天滝のようだった

 芦有道路を歩いて
 いると面妖な岩を
 見た これが弁天
 岩と思えた

 西の斜面への取り
 付き地点を見落と
 してしまい、芦有
 道路を歩き過ぎて
 しまった 途中で
 気付いて適当に西
 の斜面を登った
すぐに登山道に合流出来た 市街地の展望が現れたが、まだ距離があった ほとんど標識を見なかったが道ははっきりしていた
何が現れたかと思ったら、水場(陽明水)だった 易しい道が続くかと思ったら ときに上り坂になって、堰堤を見下ろした
また薄嫌い樹林の中を歩くこともあった また上り坂となった けっこう足を使うコース
だった
送電塔(広田西線38番)が現れた
ほとんど平坦な感じで南西へと歩いた 鷹尾山コースと合流すると後は朝に歩いた道だ
った
登山口に戻ってきた
芦屋川のそばまで下りてきた 阪急芦屋川駅を横目に高架を潜った JR芦屋駅戻ってきて5時間のハイキングを終えた