この日は午前に丹波篠山市は今田町木津の木津城山を登ったのだが、ほぼヤブ山登山でピークハントで終わってしまった感は否めなかった。下山を終えてもまだ12時半だったことでもあり、残りの時間で近くの御嶽山を登ることにした。移動時間は10分ほど。御嶽山の山上には西国三十三観音霊場第二十五番札所清水寺があり、車道はそこまで通じているのだが、麓から登山道で清水寺を訪れることも出来るので、その登山道で御嶽山の山頂に立とうと考えた。その麓には登山者用駐車場があり、登山道で清水寺を訪れる人は拝観料が免除されることが記されていた。ちなみに車で山上まで行く人は拝観料として一人500円を払う必要があった。登山者用駐車場に車を止めると、そのそばから始まる登山道に入った。清水寺まで十八丁あり、登山口が十八丁で登るほどに数字は減ることになった。道幅のたっぷりある登山道を21年ぶりに歩いて行く。つづら折れの道になっていることもあって、終始緩やかな坂道として登って行けた。但し石ころの多い所が多くあり、そこは歩き難さを感じながら登った。登山道の周囲は自然林が囲んでおり、その風情は悪くなかった。それも季節がら新緑が多いためかと思えた。その新緑を楽しみながら登ると、登山口から43分で一丁の標石が現れた。その一丁の標石を過ぎても今少し歩いてから清水寺の境内に入ることになった。その境内での散策の様子は下の写真帳をご覧いただくとして、まずは境内を抜けて御嶽山の山頂に立った。そこは境内のエリアから外れており、単に樹林が茂るピークだった。すぐに山頂を離れて境内に戻った。その清水寺では古刹の風情を楽しむ以外に山頂からの展望を期待していたのだが、前回と比べて木々は大きく生長しており、展望はすっかり悪くなっていた。かろうじて売店の展望台から六甲、北摂の山並みを眺められたが、それも植林にけっこう遮られての展望だった。むしろ境内の新緑を楽しむのが一番の清水寺だった。下山はすんなりと往路を戻るのみ。石ころの多い登山道は下山の方が厳しく、すっかり足はくたびれて駐車場に戻ってきた。
(2023/6記) |