TAJIHM の 兵庫の山めぐり <丹波の山 
 
五大    ごだいさん 569.1m 丹波市
愛宕    あたごさん 570m
 
1/2.5万地図 : 黒井
 
【2018年3月】 No.2 2018-39(TAJI&HM)
 
   (愛宕山) 氷上町常楽より  2018 / 3

 五大山には苦い思い出があった。登ったのは1993年のことで、市島町の白豪寺から五大山に登ったまでは良かったのだが、その頃は元気があったのか尾根をずっと歩いて五台山を越してクロイシ山まで歩いてしまった。その後は市島町乙河内に下山するつもりが鴨内峠から下山してしまい、車道を長々と歩くことになってしまった。白豪寺に戻ってきたときは19時になっており、10時間のハイキングになっていた。おかげで車道歩きの印象ばかり強く、五大山の印象は薄くなってしまった。そこで改めて五大山を登って五大山の印象を強く持ちたくなった。向かったのは2018年3月24日のこと。コースとしては白豪寺コースではなく、西麓の安養寺からのコースを登ることにした。但しそれでは登山時間としては短いものになりそうだったので、五大山を登るのは午後にして、午前は五大山を眺められる山として西向かいの安全山を登ることにした。
 期待通りに安全山から五大山を眺めて車に戻ってきたときは12時半になっていた。車中で手早く昼食を済ませると、すぐに安養寺へと車を走らせた。安養寺の前に着くとその手前に広い駐車場を見たので、そこに駐車とした。登山を開始する前に安養寺の境内に寄り道をした。その安養寺の手前に安養寺橋があり、そこからは愛宕山の姿が眺められた。登山コースに入るに当たってまずは害獣避けゲートを通ることになり、その先から林道歩きとなった。林道は程なく二手に分かれたので、右側に向かうとすぐに登山口が現れた。登山口の名は愛宕山登山口となっていた。そこからの登山道は意外やあまり参道の感じは無く、落ち葉が多くあったり小石が多くあり、歩き易いとは言えなかった。但しほぼつづら折れの道として続いていたので、ゆっくりと登れば休む必要もなく登って行けた。展望が現れない登りだったので、このまま尾根に出るものと思っていたところ、あと500m地点を過ぎたとき突然のように展望地が現れた。そこは「覗き岩」で、岩の上に立つと西に向かって遮るものの無い展望が得られた。先ほどまで登っていた安全山を前景に遠くは千ヶ峰まで眺められた。その覗き岩から20分ほど登って主尾根に出た。標識があり、右手に向かえば五大山で、左手は愛宕山と書かれていたが、愛宕山の山頂に建つ愛宕堂は間近に見えていた。登山道はほぼ真っ直ぐ愛宕山に続いていたようだった。愛宕堂に着いて一休みとした。そこは周囲を樹林が囲んでおり、展望はほとんど無かった。木々の隙間から遠くの山並みがちらりと見えるだけだった。風があってその風の冷たさを我慢しながらだったので、10分ほどで休憩を切り上げると尾根道を引き返して五大山を目指した。その五大山へと鞍部に出るまでは、岩場が多くあったり急坂があったりと慎重さを要した。ただ展望が所々で得られて、展望を楽しみながら歩くことになった。南西方向が眺められただけでなく、北の方向が開けたときは五台山や遠くは大江山、更には若狭の青葉山までも望めた。送電塔のそばを通って五大山の登りに入ると、易しく歩けるようになった。周囲にツツジの木を見るようになり、蕾を膨らませていた。その辺りがヒカゲツツジの群落地ではと思えた。五大山の山頂に着くとそこは山頂らしく開けており。ベンチも置かれて休むには良い所だった。展望も素晴らしく、多紀アルプスの展望を楽しめた。午後に入って気温は上がっており、風も収まって陽射しの暖かさを甘受出来た。そして五大山は良い山だと素直に思えた。五大山で20分ばかりの休憩を楽しむと、下山は往路を引き返した。また岩場を慎重に歩いて愛宕山へと戻った。そして西斜面の登山道へと入ったが、つづら折れの道を下るとあって易しい下りだった。下山では覗き岩に立つこともせず足を止めずに下ったので、主尾根を離れてから30分ほどで登山口に戻ってきた。駐車地点に着いたのは16時前だったので、長く歩いたようでも休憩時間を含めても3時間で終わっており、予定通り半日で楽しめる山だったと思った。
(2021/10記)
<登山日> 2018年3月24日 13:01安養寺駐車場スタート/13:09愛宕山登山口/13:22あと1000m地点/13:40〜45のぞき岩/14:04〜13愛宕大明神/14:38〜58五大山/15:16愛宕山/15:40あと1000m地点/15:49愛宕山登山口/15:57安養寺駐車場エンド。
(天気) 午前の空は薄晴れだったが、次第に青空がはっきりしてきた。愛宕山山頂は樹林に囲まれていることもあって気温は14℃だった。少し風があり、風には冷たさがあった。五大山は風はほとんど無く、陽射しが快かった。気温は16℃だった。視界はフラットな見え方ながら悪くはなかった。下山頃には空の青さが少し濃くなっていた。
<< Photo Album 2020/03/24 >>
登山口駐車場に車を止めると、始めに安養寺を訪れた 安養寺橋を渡るとき東に見えたのは愛宕山だった 安養寺をちらりと眺めると引き返した

駐車場に戻ると、
登山口を目指して
林道歩きを開始し


駐車場にあったハ
イキングコース図
は、主稜線の「五
台の径」しか描か
れていなかった
 
すぐに害獣避けゲートを通った ゲートのそばに立っていた標識を見る 林道の名は寺奥線だった
寺奥林道を進んで行く 愛宕山まで1500mの標識が現れた 林道が二手に分かれたとき標識は無かったが右に入った
登山道の標識を見る 登山コースだったようである 愛宕さんの登山口が現れた 山頂まで1465mだった 登山口の標識を見る
登山道に入った マンガン鉱掘跡が現れた 登山道は参道でもあるので、道幅はゆったりしていた
愛宕山まで1000m地点を通過した やや急坂を登って行く 「無料休場」の名が付く所が現れた 後800mだった
登山道の傾斜が緩やかになった 愛宕山まで500m地点を通過する のぞき岩が現れた そこは好展望地だった
のぞき岩を別の角度から眺めた 岩の上に立つと西に向かって展望が広がった 遠くは千ヶ峰も望まれた
右上の写真に写る弘浪山を大きく見る 同じく千ヶ峰の辺りを大きく見る

(←)
水山を大きく見る

 (→)
  のぞき岩を離れて
  登りを続けた
寺坊跡が現れた ロープの張られている 所があった 主稜線が近づいた
上り詰めて尾根に着くと、そこが愛宕山の山頂だった 北の方向にお堂が見えたので、そちらに向かった 建っていたのは愛宕大明神だった
お堂のそばで咲いていたのはアセビの花だった 展望は悪く木々の隙間から見るだけだった 三嶽を見る 主稜線が「分水界の径」であることを示す標識を見た
近くで止まっていたのはヤマガラだった 次に引き返す形で五大山に向かった 小さなピークを越えて行く
木々の隙間からちらりと五大山を見た すぐに展望地が現れて北東方向が眺められた
遠くに見えていた青葉山大きく見る 上の写真に写る高谷山の山頂を見る 少し進むと、梢越しに五台山を見た
尾根を離れて歩くようになった そのとき、南西方向に展望が現れた
岩屋山も望まれた また尾根に戻った 送電塔の背後が五大山だった
送電塔(北摂長田野線112番)まで歩いてきた 五大山へと最後の登りにかかった 山頂が目前になった

(←)
五大山の山頂に着
いた 右隅に写る
標識は白豪寺から
のコースを指して
いた

 (→)
  三等三角点(点名
  ・白毫寺)を見る
山頂は好展望地だった 多紀アルプスの主峰、三嶽を中心に眺められた
上の写真に写る右半分を眺めた 三嶽から黒頭峰へと続く尾根だった

上の写真に写る三
嶽を大きく見る

同じく城山を大き
く見る

(←)
三尾山から黒頭山
までを見る

 (→)
  黒頭峰の右手に向
  山を見た

南の方向の展望も
良かった

そちらはモノトー
ンの世界になって
いた
上の写真に写る妙見山の辺りを少し大きく見る のぞき岩と同様に千ヶ峰方向が眺められた
北に親不知を見た 親不知の右手後方は京都丹波の山々だった

五大山での休憩を
終えると、愛宕山
へと戻った

戻り始めるとすぐ
に五台山の方向が
望めた
五台山を大きく見る 前方に愛宕山を見る その手前に送電塔が見えていた 愛宕山へと岩の斜面を登った
ロープも付いていた 小さなコブを越して愛宕山に近づいた 再び愛宕山の山頂に立った 奥は愛宕大明神だった
安養寺コースに入った のぞき岩には立たず、休まず下った 往路コースを戻るとあって、気楽な下りだった
愛宕山から33分で登山口に戻ってきた 後は林道歩きだった ゲートを抜ければ、駐車地点まで僅かな距離だった