TAJIHM の 兵庫の山めぐり <丹波
 
三尾山    みつおさん 586m 丹波市
 
1/2.5万地図 : 宮田
 
【2015年4月】 No.2 2015-35(TAJI&HM)
 
    春日町東仲より  2015 / 4

 丹波でヒカゲツツジを楽しめるのは向山だけでなく三尾山でもと知り、三尾山を登ってみたくなった。そこで2015年4月に向かったのだが、三尾山に登るのは21年ぶりだった。本当は4月第3週の週末を狙っていたのだが、仕事で出かけられず、予定より数日遅れて22日に出かけた次第だった。この日は快晴。空気は清々しく、絶好の登山日和だった。朝の時間帯に三尾山を登りたく、高速道を使って移動した。中国道、舞鶴自動車道と走り、春日ICで降りると、後は県道69号線を走って春日町東仲に入った。すぐに三尾山登山口の標識が現れたが、その登山口は佐仲峠に向かうコースと思われたため、通り過ぎることにした。そして更に東へ走って西中山バス停を過ぎると、二つ目の登山口標識が現れた。それが東面側の登山道に通じる道と確信して、右折すると南進した。すぐに害獣避けゲートが現れて通過すると、後は林道を走った。舞鶴自動車道が見えたとき、林道はまだ先へと続いていたが、自動車道の高架近くに駐車することにした。前回の登山時はその高架下から歩き始めていたので、今回も同じく高架の位置から歩き出すことにしたものである。そこからのハイキングの様子は、下の写真帳をご覧いただきたい。始めに林道を歩いて行った。10分と歩かぬうちに登山口が現れ、そばには10台近くの車が止められるスペースがあった。登山コースは渓流沿いに続き、渓流には砂防ダムが幾つか作られていた。小橋を渡ると小屋が建っていた。そばにロッククライミングが出来る岩場があったので、それに関連した小屋と思えた。少し進むともう一つ小屋が現れ、そのそばから歩く方向が南西から西へと変わった。沢は細くなり、ときに沢を渡ることもあった。登山道は沢沿いを緩やかに続いていたが、山頂まで700mほどになったとき、沢から離れて斜面を登ることになった。植林の中を登りだしたので、暫く植林地かと思っていると、すぐに自然林に変わった。斜面の傾斜はきつかったが、登山道はつづら折れになっていたため、きついと言う程でもなかった。暫く登るとミツバツツジが目に付くようになり、そして期待通りにヒカゲツツジも見られるようになった。どちらのツツジも少し盛りを過ぎたと思えたが、まだ見頃ではあった。そのツツジを眺めながら尾根に出ると、登山道は二手に分かれた。左手は山頂に向かう道で、右手は前三尾への道だった。三つのピークに立つつもりだったので、まずは右手の道に入って前三尾に向かった。自然林の中を緩やかに尾根道は続いていた。ヒカゲツツジはちらほらと言った感じで眺められた。分岐点から前三尾までは僅かな距離とあって、5分ほどで到着となった。三尾山の山上は三尾城跡とあって、そこは三ノ丸跡だった。平らになって開けており、南側こそ樹林が視界を遮っていたが、東から北、北西にかけては、遮るものも無く展望が広がっていた。山上の気温は17℃ほど。視界こそ少しうっすらとしていたが、空気はからっとしており、爽やかそのものだった。その上々の天気の下で、丹波の山並みを暫し楽しんだ。北には妙高山が対峙しており、遠くは京都丹波の三岳山も望めた。東に見える鋭い山は三嶽だった。前三尾で10分余り過ごすと、引き返す形で山頂方向に向かった。分岐点を過ぎると右手に中三尾への道が分かれたので、そちらに入った。中三尾にはすぐに着いたものの、そこは雑木が茂っており、展望も無く狭いピークだった。城跡(二の丸跡)らしさも無かった。そのため長居はせず、すぐに山頂(本三尾)に向かった。引き返さずとも南へと山頂への道が付いていたので、そちらで鞍部へと下った。すぐに鞍部に着いて登り返す。それまでヒカゲツツジはちらほらだったが、山頂への道ではけっこう多く見るようになった。しかも今が満開のものもあり、十分に目を楽しませてくれた。少し盛りを過ぎたものは、花をいっぱい散らせていた。花に傷みがほとんど無かったので、この日の落花かと思われた。本三尾への道は少し急坂だったが、距離は短いので中三尾から8分で到着となった。山頂はいかにも城跡(本丸跡)らしく、台状に平らになっていた。そしてその中央に「三尾城址」と石碑が建っていた。その本三尾は前三尾ほどでは無いものの、展望も楽しめた。こちらは西の展望が良く、笠形山から粟鹿山へと続く尾根が遠望出来た。平日とあってスタートから出会った人は、登山口付近で山仕事の人に出会っただけで、山頂も無人だった。展望を楽しんだ後はその静かな山頂で、早めの昼食をとった。山頂で休んでいたのは20分ほど。下山については当初は佐仲峠に出てから東仲地区に下りる予定だったが、そちらは林道歩きが長いようだったので、すんなりと往路を引き返すことにした。そして改めてヒカゲツツジを楽しむことにした。朝からの快晴は続いており、昼となっても爽やかさは変わらなかった。清々しい空気の中、ヒカゲツツジを愛でながら下った。下山は登山口まで40分だった。ごく簡単な登山だったが、十分に季節感を味わえて、満足の思いで駐車地点に近づいた。
(2015/4記)
<登山日> 2015年4月22日 9:36高速道の下よりスタート/9:44登山口/10:23〜35前三尾/10:53〜56中三尾/11:04〜23本三尾(山頂)/12:02登山口/12:10エンド。
(天気) 快晴の空は筋雲を見る程度だった。谷筋は13℃ほどだったが、山上にでると17〜18℃になっていた。風は南風が少しある程度だった。空気は爽やかで申し分なし。視界はまずまず良かった。
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(←)
三尾山が見えてき
たとき三つのピー
クが並んでいた


  (→)
  二つ目の登山口標
  識を見て県道69
  号線を離れた
舞鶴自動車道の高架そばより歩き始めた 満開のヤマザクラを見た 林道を歩いて行く

(←)
林道の周囲の木々
は新緑色だった


 (→)
  登山口に着くとそば
  に広い駐車スペース
  があった
登山道は、始めは丸太の階段だった 沢に沿って登山道は続いた 小橋を渡ると、その先に小屋が見えた
小屋のそばは岩場の練習場になっていた 南西へと登って行く 小さな滝を見かけた
また小屋が現れた 沢沿いを西へと歩く 一度、沢を渡った
沢を離れて植林地を登るようになった すぐに周囲は自然林に変わった ちらほらミツバツツジが咲いていた
東が開けたとき、三嶽が望めた ヒカゲツツジも現れた 歩き易い登山道だった
尾根に出た 左は本三尾で右は前三尾だった 近くでミツバツツジの鮮やかな花を見る まずは前三尾へと向かった

 すぐに前三尾の
 ピークに近づい
 た

 前三尾は三ノ丸
 跡で、素晴らし
 い展望地だった
北西から北、北東を眺める 遠方は少しうっすらとしていた
粟鹿山を大きく見る 五台山を大きく見る 親不知を大きく見る

 北東から東にかけて
 を見る 三嶽の姿が
 立派だった
鹿倉山を見る 三嶽と西ヶ嶽の並ぶ姿を見る 妙高山に陽射しが当たった

 前三尾を離れて山
 頂へ向かい出すと
 他のピークが望め
 た

 緩やかな尾根道を
 歩く 注意して周
 囲を探ると、ヒカ
 ゲツツジがけっこ
 う咲いているのが
 分かった
今が盛りと咲いているヒカゲツツジを見る ヒカゲツツジの花を大きく見る 本三尾への道に入ると、道そばにもよく咲いて
いた
中三尾への道が分かれたので、そちらに入った ヒカゲツツジのそばを通ってピークへ すぐに中三尾に着いたが、狭いピークだった
中三尾は展望も悪く、かろうじて木立を通して
本三尾が眺められた
少し戻ると妙高山が見えたが、やはり木立が邪
魔をしていた
中三尾では長居をせず、すぐに本三尾に向かっ
た 引き返さずに北に向かう別の道に入った
鞍部に着いて登り返す よくヒカゲツツジを見た 逆光に光るヒカゲツツジを見る この日に落下したヒカゲツツジをたくさん見た
ミツバツツジも負けじと咲いていた 本三尾のピークが近づいた 先にパートナーが山頂(本三尾)に立った

 山頂は本丸跡だった


   中央に建つ石碑には
   三尾城址と彫られて
   いた
 山頂はまずまず展望
 があり、南には夏栗
 山と黒頭峰の並ぶ姿
 が眺められた


   二つの山の間には
   白髪岳が望めた

 本三尾では西に向か
 っての展望が良かっ
 た

 上の写真に写る
 千ヶ峰を大きく
 見る


  三国岳を大きく見
  る

 本三尾からも三嶽が
 眺められた
下山は往路を引き返すことにした ヒカゲツツ
ジを愛でながらだった
尾根を離れて、斜面の道に入った 新緑が美し
かった
斜面でもヒカゲツツジを愛でた
沢に下りてきて、沢筋を下る 逆光で光る新緑が美しかった 岩場の薄暗い所に置かれた石仏を見る
山岳訓練場の小屋まで戻ってきた 丸太の階段を下りきれば登山口だった 駐車地点が見えてきた