TAJIHM の 兵庫の山めぐり <丹波 
 
大箕山    おおみやま 626.3m 丹波市
 
1/2.5万地図 : 矢名瀬
 
【2024年5月】 No.2 2024-91(TAJI&HM)
 
    青垣町大名草より  2024 / 5

 大箕山は丹波富士とも呼ばれる端正な姿をしており、1999年11月に西麓側の稲土集落から登っていたが、登山ルートは適当だった。その大箕山を青垣町を訪れる度に目にして、もう一度登ってみたいと考えていた。今度は登山コースを辿ることにした。それは南東尾根にあるケーブル軌道コースだった。漸く向かったのは25年後の2024年5月の最終土曜日のこと。播州峠を越えて多可町から丹波市に入ると、程なく大箕山が前方に見えてきた。富士の姿は何度見ても良いものである。事前にネットで情報を探って、南麓側にある佐地神社から歩き始めることにした。その佐地神社に着くと広い駐車場があり、その一角に駐車とした。加古川に架かる竹端橋を渡って北東方向へと向かうと、南東尾根に出られそうな林道が現れたが、その入口にはゲートがあり郵便受けが付いていた。その様子から私有地の道ではと疑ってしまった。そこで別の入口を探ることにした。山裾の道を西へと歩くと、山裾を巡る害獣避けフェンスにゲートを見たので、そこを通って山裾に取り付いた。はっきりとした道は無いものの、目印テープを追って斜面を登った。その斜面に電柱を見ることもあったので、そのまま登って行くことにした。ところが次第に急斜面となって登り難くなってきた。また足下も滑り易かった。そこで当初予定していた南東尾根へとトラバースした。南東尾根に着くとケーブル軌道が設置されており、一安心となった。後はケーブル軌道に沿って登って行くだけだった。始め周囲は植林地だったが、登るうちに雑木林に変わってきた。まだ新緑と言える緑色が美しかった。前方で大きな音が聞こえてきたかと思うと、その音が近づいてきた。程なく現れたのはケーブルカーだった。数名の作業員を乗せており、どうやら山頂に建つ電波塔で工事があったようだった。尾根に合流してから暫くは適度な傾斜だったが、次第に急斜面になってきた。ときにケーブル軌道を掴んで登ったり、ケーブル軌道から離れてつづら道になっている山道を歩いた。それが600mピークまで続いた。急斜面が終わると、後は山頂までほぼなだらかな道となった。電波塔は山頂の少し手前に建っており、ケーブル軌道もその辺りまでだった。その電波塔の位置から今少し登って山頂に到着した。山頂にはNHK青垣の小さな無線塔が二棟建っていた。その周囲は開けていたのだが、前回と比べて樹林が育っており、展望は悪いと言える山頂に変わっていた。それでも南の方向に樹林の切れ目があり、そこからは南向かいの尾根が僅かに眺められた。その展望のことは別として、この日の山頂は涼しいばかりの風が吹いており、快いばかりだった。おかげで良い感じで昼どきを過ごすことが出来た。50分ばかりの休憩を終えると、下山はケーブル軌道に沿ってずっと歩くことにした。急斜面になっている所はとにかく慎重に下ると、1時間ほど歩いてコンクリートの建屋が見えてきた。その建屋を目指して下りると、それは丹波市の水道設備のようだった。そこからは車道歩きだった。どこに下り着くのかと思いながら下って行くと、二軒の民家が現れて、その先で最初にためらったゲートが現れた。水道設備に通じる道でもあるので、最初からこの道を歩いても良かったようだった。ゲートを通れば佐地神社の駐車場まで10分の距離だった。
(2024/6記)
<登山日> 2024年5月25日 10:00佐地神社駐車場スタート/10:12害獣避けゲート/10:43ケーブル軌道コースに合流/11:31〜12:20山頂/13:15水道設備/13:21林道入口ゲート/13:32佐地神社駐車場エンド。
(天気) 快晴。山頂の気温は17℃。風はほとんど無かったが、からっとした空気感で爽やかさがあった。視界は澄んでいた。
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佐地神社の駐車場を離れて大箕山に向かった 国道427号線を渡ると、高源寺の標識が立っていた
高源寺は1.1km先だった
加古川に架かる竹端(たけがはな)橋を渡った
橋を渡ると東へと向かった 山裾に着くと林道が始まっており、その入口にゲートを見た 但し、郵便受けがあり私道の雰囲気だった 別の入口から入ろうと、今少し山裾道を西へと歩いた
市原集落に入って山裾に繋がる小径を見た 害獣避けフェンスが現れて、ゲートを抜けた 植林地内の小径を歩いた
植林地内に電柱を見た 道がはっきりしなくなり、倒木が目立ってきた 更に急斜面になってきた
直登は諦めて、南東尾根の方向にトラバースした 南東尾根に着くと、期待通りケーブル軌道を見た ケーブル軌道に沿って南東尾根を登った
作業員が乗っているケーブルカーとすれ違った 尾根筋は自然林が眩しかった 急坂になってきた レールに掴まって登った
山道が現れると、そちらを歩くこともあった 急坂も600mピークまでだった 緩やかな尾根歩きとなった
クサヤブっぽい所もあった ケーブル軌道はこの電波塔のそばで終わっていた 山頂が見えてきた
(←)
山頂に着くと、NHK
の中継放送所が建って
いた

   (→)
   山頂は開けていたが、
   木々の瀬鵜調で前回よ
   り展望は悪くなってい
   た
山名標識のそばに三角点を見たが、灌木の茂みに隠されていた 三角点回りをきれいにして、三等三角点(点名・大箕山)を顕わにした 木々の空いているところから南向かいの尾根が僅かに見えていた

南向かいの尾根で
は、岩屋山が良く
見えていた

岩屋山の左手を見


南西方向に深谷山
を見た

左の写真の右手に
三国岳を見た
粟鹿山の山頂をちらりと見た 北の方向も少し望めた 下山は往路を引き返した
ケーブル軌道コースをずっと歩くことにした 急坂を慎重に下って行く 途中、登山道に入ったとき、展望が現れた
南東方向の眺めで、足下は加古川が蛇行していた 鷹取山の左手には五台山も眺められた
五台山を大きく見る 三嶽を大きく見る 向山の尾根を見る
ケーブル軌道に沿っての下りが続く 岩屋山を見ることがあった 緑の壁紙を見る
植林帯に入った 白い建物が見えてきたので、そちらに向かった 建物のそばでケーブルカーを見た
白い建物は水道設備だった 後は林道歩きで麓に向かった ゲートを抜けることになった
またゲートが現れた 朝に見たゲートだったので、どうやら通過しても良かったようだった 後は佐地神社へと向かった 戻っているとき、大箕山を見上げた

竹端橋を渡ってい
るとき、西の方向
を眺めた

馬が背は雲須山に
繋がるピークだっ


橋を渡り終えたと
き、東の方向を眺
めた